File:5

腎不全の改善事例

男性 / 85歳

腎臓病は腎機能を示すGFR(糸球体濾過量)の低下が3ヶ月以上続いているか、もしくは腎障害を示す症状(蛋白尿など)や所見(画像、血液、病理)が3ヶ月以上持続する、またはその両方が3ヶ月以上持続するすべての疾患・病態を指します。腎臓がその働きを行えないようになると透析治療を受けることになります。

生活環境 生活状況
独居。近所に妹様在住。 これまでは妹様が買い物。食事用意されていた。
ご利用の経緯
腎機能低下の指摘を受け、娘様が透析にならないようにしたいと配食の利用を希望されました。
ご利用当初は娘様に説得されて仕方なく利用することになったという印象でした。
ご利用の食種
栄養コントロール食(19)塩分蛋白調整食 1800Kcal 蛋白質55g 塩分5~6g 常食米飯
配食ご利用状況
昼食: 月~金・日
夕食: 月~日

管理栄養士からのアドバイス
山本が担当しました
カリウム値が上昇する可能性があるため、定期的に血液検査数値の提出を依頼しました。

  朝食のヒアリングを行い、エネルギー量・蛋白質量・塩分量の確認を行い、適量をお伝えしました。
①塩分を控える ②エネルギー量充足 ③蛋白質は過剰にならないようにする 配食はこれに基づいた内容になっている為、量や味付けに慣れてもらうようアドバイスしました。
好物のミックスナッツ、チーズ、果物の摂っても良い量をアドバイスしました。
昼食・夕食は配食利用され、カリウム値が低い為、果物も普段摂っておられる量は問題ないと判断しました。チーズは1日1個まで、ミックスナッツ(素焼き)は12粒程度摂っても、エネルギー量・蛋白質量・塩分量は適量範囲でした。

血液検査の変化(2020/2~2020/9)
血液値は利用者様からの申告によるものです
ご利用後の変化
5月にeGFRの改善が見られました。配食は完食されていたが、朝食での蛋白質摂取量が減っていたため、食種を見直し、配食の蛋白質制限をやや緩める事を提案しました。その後も数値は概ね維持されています。配食は完食されており、間食にはビスケットやゆめ煎餅など、塩分の少ないものを摂られています。