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腎臓病(透析治療期)

女性 / 87歳

人工透析療法は、腎不全の末期で腎機能が障害され、尿毒症や心不全などの循環器症状、倦怠感などの神経症状、吐き気や嘔吐などの消化器症状があらわれた場合に開始します。透析には血液透析と腹膜透析があります。血液透析は人工の半透膜であるダイアライザーという機械に血液を通し尿毒物質の除去、電解質の補正、代謝性アシドーシスの是正を行い血液を浄化する療法で、浄化した血液は体内に戻します。治療の維持には通常1回4時間、週3回の通院が必要です。腹膜透析は腹腔内に滅菌した透析液を注入し、半透膜である腹膜を通して尿毒物質の除去、電解質の補正、代謝性アシドーシスの是正を行う療法です。治療の維持には通常1,500~2,000mLの透析液を定期的に交換する必要があります。

生活環境 生活状況
家族様と同居(2世帯住宅) 透析日は帰宅後2時間は安静にし自宅敷地内で過ごしている。透析がない日は近くのスーパーに歩いて買い物に行っている。
ご利用の経緯
透析医院にて当社配食利用中。他社配食利用していたがGWの連休中の食事がないため、一時的に在宅の配食利用希望される。一時利用後本人様のお口に合い、病院と同じ食事という安心感もあり連休明けから毎日の夕食のご利用となる。
ご利用の食種
塩分蛋白質調整食 1400Kcal 蛋白質45g 塩分5~6g 常食おかずのみ
配食ご利用状況
昼食:
夕食: 月火水木金土日

管理栄養士からのアドバイス
竹輪が担当しました
透析歴5年で水分制限は自己管理できているので継続いただくようにお伝え。血液検査結果でリンが高かったため、リンの多い食品について説明し、含有量の多い食品の摂取は控えるように指導。(リンの摂取を抑えようと、食事量やたんぱく質量を質を控えたりすると、栄養不足に陥る恐れがあるため配食はしっかり完食するようにお伝えする。)   目標:ドライウェイト(透析時基本体重)36kg維持し、リンの数値改善を目指す。
①米飯は自宅で150g計量する。
②水分制限650mlを守る(のどが渇いたときは氷を飴のように舐める)。
③リンを多く含む、加工食品・インスタント食品は避ける。

血液検査の変化(2020/4~2020/11)
血液値は利用者様からの申告によるものです
ご利用後の変化
リンの数値改善し、ドライウェイトも維持できている。配食を取るようになって、栄養の数値がずっと良いと透析の看護師さんからも褒められている。病院からは間食しても良いよと言われるが、今は間食食べなくても大丈夫。