ドキドキしながらピンポーン~♪

2月初め、訪問するお宅の玄関に立ち、大きく深呼吸。ぎこちない挨拶から始まり、リハビリを始める前の体調観察...なんですが、血圧や体温を測ろうとした時、「腰は痛いし足も痛いし、とにかく歩けるようにしたいのに。歩けないからリハビリ頼んだのに、血圧や体温なんかどうでもいいのに」と少し怒ったように言われ、そのまま何も話さなくなってしまいました。どうしようかと不安を抱きながらの訪問看護のスタートでした。

ご本人の要望通り、痛みを解消するためにマッサージをしたり、筋力の維持向上の運動をしたりして、訪問を続けていました。すると、3回目の訪問が終了する頃から、ほとんどお話されなかった利用者様から、ポツリポツリとお話をされるようになり、今では幼い頃からの生い立ちや最近の出来事など、訪問中のお話しが途切れることがありません。

"あっ、もしかして利用者様も緊張していてそっけなかったのかな?""体がよほど辛かったのかな?"と思い始めたころ、「いつもありがとう。お陰様で痛みもなくなってきたし、そろそろ歩く練習を始めてみようかと思うけど」とご自分から言っていただきました。『ありがとう』なんて言って頂いて、こちらこそありがとうございます。少しでも楽になっていただけて、笑顔をみているだけでとても幸せな気分なのに、前向きな言葉やありがとうなんて言って頂くと、スペシャルボーナスを頂いた気持ちで帰り道はスキップして帰りたいほどでした。

こうしてコミュニケーションが図れたある日のこと、次の訪問日は私用でお休みをいただくことになっていることをお伝えすると、「他の人が来るのは嫌や。日を変えてもいいからあんたに来てほしい」と言われました。困ったなぁと思う反面、とても嬉しくて、早速日程調整をしてもらい、一日ずらしての訪問となりました。その後も、リハビリの回数が減らされないよう「ケアマネさんにゆーといたから、あんたが来てや」と言われ、嬉しい限りです。

最近、家族から楽しそうやなぁと言われます。それは毎日利用者様が待っていて下さるからだと思います。待っていていただけることがどんなに幸せなことか毎日実感しながら、これからもご利用者様が少しでも笑顔になっていただけるよう、全力投球でがんばりたいと思います。

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