訪問看護の実際

kango_yamamoto.jpg訪問看護ってどんなことしてもらえるの?と質問を頂く事があります。訪問看護で対応している具体例の一部をお話ししようと思います。こんなとき、訪問看護を使えるのかな?というときはお気軽にご相談ください。

インスリン注射が必要な方
以前はご自身で血糖測定からインスリン注射までできていましたが、視力低下により、単位数を合わせることが難しくなり、指示より多いインスリンを打ってしまい、低血糖を起こすようになったため、訪問看護でインスリン注射を実施することとなりました。

人工肛門のパウチ交換
ご本人でのパウチ交換が難しく、今までは夫がパウチ交換を実施していましたが、夫が体調を壊したことをきっかけに訪問看護にてパウチ交換を実施することとなりました。テープかぶれなどのスキントラブルのケアもしています。

内服管理
デイサービスご利用の方で、利用日以外の内服の飲み忘れが多くなってきたため、訪問看護にて自宅での内服確認・血圧確認をしています。脳動脈瘤の悪化により、しっかりと血圧を下げる必要性が高まったことがきっかけで、訪問看護導入となりました。

Vポート点滴管理
胃がんにより口から食べることができず、24時間の持続点滴にて栄養管理をしながら、自宅に戻られることとなったため、訪問看護にて点滴管理をしています。栄養をとるための食事は難しいですが、楽しみとしての食をどのように安全に進められるか、当社の管理栄養士とも協力しながら関わっています。

胃瘻管理
胃瘻からの栄養管理のために注入食の実施をし、胃瘻トラブルがないか管理もしています。

嚥下訓練
誤嚥性肺炎を繰り返している方で、看護師による吸引や口腔ケアを実施しながら、嚥下訓練をしています。

ターミナル期の方
血圧や尿量・飲水・食事量を把握し、現在の状態についてご家族に説明しながら、主治医と密な連絡をとり、必要時は夜間でも緊急訪問にて対応し、看取りも実施しています。今月ご自宅での看取りの方があり「最後にスイカの汁と食べさせてもらえたのが本当によかった」との声を、ご家族様からいただいています。

在宅で安心して過ごしていただける一助となりますよう、スタッフ一同精一杯努めています。