腰痛について

残暑が厳しいかと思いきや、夜は冷えて肌寒いと感じることもあるこの季節、皆さま体調は崩しておりませんでしょうか。リハビリで利用者さまのお宅に訪問させて頂いていると、しばしば身体のことについて質問されることがあります。その中でも利用者さまご本人はもとより、ご家族さまから特に多いのが"腰痛"についてです。「洗い物をしてたら腰が痛くて立ってるのが辛い。」「体を起こす介助をしたら腰を痛めた。」というふうに悩まれている方が多く見受けられます。この腰痛について作業療法士の目線から少しお話できればと思います。

どうして腰痛が起きるの?

代表的な要因としては圧迫骨折や椎間板ヘルニアなどがありますが、原因が特定できることは、実は少なかったりします。腰の骨以外にも臓器や神経に障害が起こり、腰痛を誘発することもあります。安静にしていても痛みが治まらない、足が痺れる・力が入らないなどといった症状が出る場合、まずは近医へ相談して原因を調べることが大切です。

慢性的な腰痛はどうすればいいの?

私たち療法士は、リハビリテーションの一環としてリラクセーションやマッサージを行うこともあります。これにより腰痛が改善することもあります。しかし最も大事なのは、腰痛により体を動かさなくなることで、筋力の低下や精神的ストレスの増加に繋がり、それがまた腰痛悪化の要因となることです。この悪循環を断ち切ること、予防することが慢性的な腰痛を改善する方法の一つです。

具体的な方法は?

yamagata_yotu.png家の中では様々な作業が発生します。腰痛対策には体操やマッサージなど色々と方法はありますが、まずは普段から腰に負担がかかりにくい動作で行う意識が大切です。物を拾う、身体を起こす介助をする時など、つい身体を屈めて行なってしまいがちです。それらを"屈むのではなく腰を落とす"ように行ないます。当たり前のようですが身体の一ヵ所にストレスを与えることは、その部位を痛める原因となりますので、腰以外の筋を活用して作業に取り組むことは腰への負担を軽減します。

あとは長時間のデスクワークや立ち仕事などにより、同一姿勢を取り続けることでも腰痛は悪化しやすいです。作業が一段落した際には、呼吸をしながら3秒程度のストレッチを1~2回行なってみて下さい。屈む姿勢が続いた後は、立って膝を真っ直ぐに伸ばし、手で腰を後ろから押して身体を反らした姿勢を保ちます。立って腰を伸ばす姿勢が続いた後は、椅子に座りゆっくり背中を丸め、丸めた姿勢を保ちます。

他にも鞄を持つ手をいつもと逆にするなど、習慣的に偏った動作を解消することが腰への負担を和らげることにも繋がります。しかし初めにもお伝えしたように、あまりにも日常生活に影響を及ぼす痛みがあったり、ストレッチにより痺れや痛みを感じる時には、無理せず医師へご相談して下さいね。