食事療養のサポートを現場から発信

えんげ訓練食からスタート

こんにちは。京都管理栄養士の島田です。

暑い中、いよいよ甲子園の開幕が迫ってきました。わが福井県代表の気比は初戦から強者明徳義塾が相手ですが、頑張ってほしいものです。

さて、今回はその暑い中、病院の退院時カンファにお伺いしたK様(男性、70代、奥様同居)のお話です。

脳梗塞歴のあるK様、今回脳出血を発症されたことで、パーキンソン症候群が見られ、現在は病院にて『えんげ訓練食』を食べられていました。5か月のリハビリ期間を経て今月から自宅復帰となり、その退院時カンファに担当のケアマネジャーさまよりご依頼を受け参加させていただきました。

病院からの情報提供では、嚥下力に問題はないが、パーキンソン症候群の影響により咀嚼力が弱っており、形の大きいものは咀嚼がむずかしく、また誤嚥のリスクもあることから、病院ではえんげ訓練食を提供されていたとのこと。

奥様からは「自宅にもミキサーはあるので、ミキサー食を作って食べさせてあげようと思っている。ただ、病院で食事介助をしているともう少し形のあるものも本人食べられそうなんだけど、自宅ではミキサー食以外を食べさせていいでしょうか」と相談があがり

先生からは「つぶすことができれば飲み込みはできると思う」とアドバイスをいただき、当面は病院の形態に合わせて、少量ずつ形のあるものにもトライしていくことになりました。

自宅に戻られた後はデイケアにもいかれる予定ですが、デイケアでは細かく刻んだ食事にとろみをつけて食事提供をされる計画です。

自宅では奥様の食事の負担軽減に、レトルトのブレンダー食と少し粒のあるやわらかい食事を用意させていただきました。体格も痩せておられていましたので、しっかり1日分の必要量をとってもらえるところからのスタートです。

一番暑い時期に退院されるのってお体的には負担があると思いますが、やっと自宅に戻ってこられるK様の在宅療養がうまくいくようサポートしていきたいと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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