食事療養のサポートを現場から発信

笑顔でおいしいの一言を

こんにちは。 京都 管理栄養士 相山です。

   

今日から、9月が始まります。だんだん日が落ちるのが早くなってきたなあと感じる今日この頃。

暑い暑いと言っていた夏があっという間に終わりそうです。

     

今回は、TaBeLu+を利用してくださっていたO様のお話し。

    

7月下旬ケアマネさんに、「暑さで食欲が落ちてしまっている方いませんか??食欲と一緒に体重も落ちてしまうと、夏バテからも

なかなか抜けだせませんよね~」と話をよくしていました。

ある事業所で、丁度その件で相談しようと思っていたんだよね!!と利用者様のお話をしてくださりました。 

     

その方は、先日骨折で入院されてたが在宅にもどりベット上で生活。

90代女性。独居。要介護1。肝臓がん末期。訪問介護、訪問看護多種サービス利用。

     

ご自宅に戻ってこられましたが、食欲がなく主食はおかゆやパン、プリンなどの食べやすいものを食べれるときに。

食事の偏りがあるとのこと。

義歯はなく、やわらかく少量でも栄養が取れる食事希望。

   

後日、TaBeLu+の試食を持ってケアマネさんと訪問することになりました。

訪問日、ケアマネさんと待ち合わせをしていた時に、要支援のころの地域包括のケアマネさんがちょうど通りかかり3人での

訪問となりました。 

O様も以前のケアマネさんとお話ができ、笑顔ニコニコ嬉しそうでした。

4人で和やかに話ながら、いざ、本題のお食事のお話!

実際召し上がっていただかないと柔らかさもわからないこともあり、レンジで温めて試食していただきました。

     

その時、メニューの1つにつくねの中華スープ煮を「やわらかさも丁度いいし、おいしい、おいしい」と召し上がってくださりました。

副菜のブロッコリーの和え物は、「もう少し硬くても私は食べられる!」と仰られましたが・・・・笑

昔、畑でいろんな野菜を作っておられたそうで、野菜にはこだわりがあるそうです。

   

O様の久しぶりの食欲とおいしいの一言、パクパク召し上がる様子にケアマネさんも私もすごく喜びました。

    

TaBeLu+を何日かお届けしましたが、配送員さんから、食欲がないとのことで冷蔵庫に手つかずのまま食事が残っているとの連絡がはいりました。

ケアマネさんと食事形態を変えたり、少しでも食欲に繋がるようにと試行錯誤しましたが食欲不振の為、配食は中止。

何日か後には、しばらく入院することになりましたとの連絡が入りました。

    

後日、他の話でケアマネさんのところに訪問すると、昨日O様が亡くなられたとの知らせをうけました。

突然の悲報で言葉が出なかったですが、訪問時においしいと言いながら食べてくださった様子が鮮明に思い出されました。

私に、もっとなにかできたかな?と考えさせられました。

ケアマネさんから、最後においしいものを食べてもらえてよかったと言葉をいただき、悲しい気持ちも半分、よかったと思う気持ちも半分、複雑な気持ちになりました。

    

O様との出会いを、しっかり忘れず胸に秘め、これからも利用者様の心に寄り添ったサポート・提案をしていきたいです。

       

はーと&はあと  管理栄養士   相山  華菜

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