食事療養のサポートを現場から発信

目の前のお困りに・・・

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

すっかり朝夕は気温が下がり、過ごしやすくなってきました。この夏は猛暑でしたが、一気に暑くなり、例年より夏が短めだった気がするのは私だけでしょうか?(^^;;

さて、そんな先日、ご主人の相談に乗ってあげてくださいと言われ訪問したTさま宅。

誤嚥性肺炎を何度か繰り返され、一週間前に退院されました。 退院時に病院からは1400kcalの指示とゼリーの形状か粒無しのなめらかな舌触りのミキサー商品を選ぶようにと商品カタログを渡されたようです。

退院してからの食事をと何種類かの商品を大量購入。 でも、どう組み合わせたらよいのかは手探り。 そんなご主人のもとに訪問。 ヘルパーさんが食事介助をされ、ちょうど最後の一品を食べている最中に訪問しました。

ご主人の悩み、それは何をどう組み合わせて朝昼晩の食事にしたらいいのかがわからない、と言うものでした。

取り急ぎ、一週間分の朝昼晩の献立をたてる事を約束し... 改めて、病院から貰ってきた資料を確認。 1400kcalは書いてあるものの、たんぱく質量の記載はなし。

トロミは強めに... たんぱく質量に関しては、何か聞かれてませんか?

「いや〜、特には何も、聞いてないし。」

ご主人が大量に購入した商品を確認すると...

カロリーはあるが、たんぱく質ゼロの商品がほとんどΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

テーブルの上用意された夕食用の三品を確認しても...

カロリーは400kcalは摂れるものの、たんぱく質は3g程度...

アカ〜ン!

取り急ぎ、ご主人にカロリーも大事だけど、たんぱく質も必要と説明し、組み合わせが悪いと、その場で夕食用の組み合わせを変えて...

続けて... 交互嚥下の説明と、食事をする際の姿勢の説明...

姿勢、ベッドの角度は問題なかったのですが、奥さまの足元を確認したところ、足まくらはしていましたが、足の裏には何もなく浮いた状態だったのです。 座った姿勢でも足裏がしっかり床につく事が大切です。ベッドでも同じように足裏にしっかり固定できる物をかませる必要性を説明。

そして、食べる前の準備運動の必要性も。

食事前に肩や首周りのマッサージと会話や歌を歌って貰うよう伝え...

「そんな話、病院では教えて貰わんかったわ。 献立も、ケアマネが考えてくれるって言うたけど、無いし。どうしたらいいのか、ホンマに困ってたんよ。」

少しご主人の悩みが楽になったようでした。

帰る前に、たんぱく質ゼロの商品と含まれる商品を整理。

その足でケアマネージャーさんのもとへ。 「たんぱく質なんか聞いてないから、いいんじゃない? 主菜と副菜になる商品をちょいちょいって、簡単やのにねぇ。」

いやいや、そんな簡単なもんじゃないですって(^◇^;)

病院にたんぱく質の必要量の確認と、お茶ゼリーは食べさても良いかの確認を依頼。 翌日、1400kcal、たんぱく質60gと確認ができました。

あのまま一食、3g程度の食事じゃぁ...((((;゚Д゚)))))))

食い止めれて良かった〜

翌日、一週間分の朝昼晩の献立表を持参し、ご主人にたんぱく質60gを説明。

Tさまの介入は始まったばかりです。

私に何ができるか?

いつも、どの出会いにも自分に問いかける言葉。

医師でも看護師でも薬剤師さんでもない、ヘルパーさんでもない私に何ができる?

この先、誤嚥性肺炎を起こさないように、管理栄養士として何ができるかを自問しながら関わりたいと思います。

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 大都宏子

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