食事療養のサポートを現場から発信

こんにちは。北摂事務所の仲野です。

今回は今年2月からご利用頂いてる腎不全のお客様のお話です。

75歳・男性・60歳を過ぎたころから腎機能が悪化し他社の蛋白調整食を利用されていたのですが栄養指導を希望されて当社にご連絡頂いた方です。

配食を開始された2月の時点では体重が58kg、尿素窒素が39、クレアチニン4.06、カリウム4.0だったのが7月になると体重が56kgに減り、尿素窒素は44、クレアチニンは4.85、カリウムが5.3に上がってしまいました。

「何でや!」という事で再度食事の見直し。開始当初から低たんぱく米、食事記録は毎日パソコンに打ち込み記録されています。歩数も記録済み。確認すると摂取カロリーは若干少なく、タンパクは外食も多く記録内容が不明確でしたが外食のない日はバッチリでした。他には果物、生野菜の摂りすぎと飲み物に問題がありました。

まずは、果物、生野菜、飲料を改善指摘し、タンパクについては外食の前後3日で調整するようにお願いしました。あと、カロリーはアガロリーゼリーで補給することをお勧めしました。

そして、9月には体重が58kgに戻り、尿素窒素も39、クレアチニン4.06、カリウム3.9に改善。この結果を聞いた時は「よかったですね~」と2人して喜んだのですが「栄養士は簡単に食事療養を言うが毎日、毎日食事を気にする生活はどう思うよ?しんどいよ。仲野さん、貴方にわかるか?」と詰め寄られました。それから、ちょっと愚痴をこぼされ、「これを永遠に続けると思うと嫌になる・・・」とおっしゃったあと、「ごめんね。たまには誰かに言いたくなる。一人暮らしで愚痴をこぼせる人がいなくてね。」と寂しそうに笑っておられました。

「また、聞いてよ。仲野さんの為にも食事記録をつけるから、食べ過ぎた日は仲野さんの怖い顔を思い浮かべているんですよ。だから、また食事チェックして下さいね。」と言ってくれました。

栄養の話だけでなく愚痴でも何でも聞きます!知識も大事ですがもっと、話をしてもらえる栄養士になりたい!と改めて感じた一日でした。来月も愚痴を聞きに行きます(^^)

(株)はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 仲野ひとみ

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