食事療養のサポートを現場から発信

オーラルフレイル

こんにちは、サロン管理栄養士 兼 生活相談員の末藤です。


梅雨真っ只中という感じの天気が続き、デイサービスでは送迎時にいつも以上に気をつかう季節となってきました。

気温・湿度ともに高い日が続きますので熱中症にはくれぐれもご注意ください。



6月11日と12日の2日間で日本老年歯科医学会第27回総会・学術大会に参加してきました!!

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場所は自分の母校である大学の向かいのアスティ徳島。

久しぶりに母校の周りを車で走って、少し学生気分を思い出し初心にかえって勉強してきました。



最近ではフレイル(虚弱)という言葉も聞くようになってきましたが、歯科のほうでは「オーラル・フレイル」という考え方を進めています。

直訳すると「歯・口の機能の虚弱」ですが、食環境の悪化から始まる筋肉減少を経て最終的に生活機能障害に至る構造の研究で示されているものです。

口腔内の状態の低下がフレイル、サルコペニア、ロコモティブシンドロームの始まりになる可能性が高くなる為、一次予防の観点から関わっていき予防するという考えです。


やはりどの分野も予防をしっかりすることで重度化を少しでも減らしたり遅らせたりすることが求められているようです。

管理栄養士としても食事・栄養を摂っていただくためには口腔内の状態も大きく関わってくるところではあるため、ある程度の口腔内の観察ができるスキルを身につけることや、口腔ケアの知識・技術の習得もしていかなければならないと思いました。

また、歯科のところでも摂食・嚥下障害に対しての関わりが大きくなってきている為、管理栄養士としても歯科の分野を学ぶことは切っても切り離せないものなのだと感じました。


学術大会の中でセミナー等にも参加しましたが、1日目の入門セミナーで
「口腔機能を診る2 〜舌および周辺能力~」講師 吉田光由先生の話がとても面白かったです。

考え方や話のもっていき方も面白く、とても楽しく聞くことができました。

事例として紹介された方で、上下ともフルデンチャーを使用されているが食事が始まると上下とも出してしまい、全く歯がない状態で食べている方がいました。

本人としては食事する上で全く困っていない。

義歯を作り直してより安全に食べていただけるようにと専門職は考える。

ただ、本人は今の状態で十分満足している。

そういった方に対して専門職として、こうすれば絶対に良くなるなど患者様にしっかりと説明し納得いただける知識、技術を身につけることも考えていかなければならないとの話でした。

職種は違えど、自分自身も管理栄養士として対象者の現状の状態を打破できる的確なアドバイス等行える知識や技術をさらに磨いていかなければいけいないと強く感じました!!

アセスメント結果から改善結果へ結びつけることができるような管理栄養士としてこれからも精進していきたいと思います!!



サロン管理栄養士 兼 生活相談員 末藤

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