食事療養のサポートを現場から発信

もう一度療養に向き合って

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

朝晩の冷えはあるものの過ごしやすい季節です。先週は久しぶりにのんびりとした3連休を過ごさせていただきました。連休中も交代で出勤されていたカスタマーや配送の皆さんには申し訳ない限りです。

最近は、家の断捨離にハマってます。使っていない机、棚、古びたふとん、着なくなった服に読まない本など、家の中で眠っている不要な物を少しずつ捨てていってます。結構ストレス解消になり、断捨離するごとに部屋が広くなり快適です。結構いらないものに囲まれて生活をしていたことを実感しました。

さて、今日はY様(男性、80才)の療養経過のお話です。

Y様、去年、僕が介護支援専門員の資格を取る時にケアプラン作成のモニターにご協力いただいた方です。たしかブログにも何度か登場いただいておりますが、透析にならないために腎臓病対応の減塩食を利用いただいています。自宅でヘルパーさんに料理を作ってもらう時はいっさい塩分の含んだ調味料は使わせずに無塩に近い食事を作ってくれとオーダーするようなちょっと極端な性格もみられるY様。

利用開始から少しずつ数値と体調の安定が見られてきたのですが、継続していくうちにさすがに減塩食を続けていくことがつらくなり、毎日の利用から週三回に、週三回から週1~2回と回数が減った時期があり、その頃はヘルパーさんにも塩分を気にしない料理を作ってもらうことが増えてきていました。

ただ、そうしているとやはり徐々に腎臓の数値が悪くなり、足にはむくみが出てきて、身体の異変に気付いたY様。もう一度、しっかり療養しなければと利用回数を増やすとの相談がありました。これまでもおかずだけをご用意して、主食は自宅で炊かれていたY様。ご飯が元々好きで好きな銘柄で自分の好きな炊き加減にこだわられての、おかず食利用です。ただし、食べる量はバラバラで、1膳食べる時もあればお粥にしてさらっと済ましてしまう時もあり、食欲がないときはおかずも手つかずで、冷凍のうどんなどで済ますこともあったようです。

毎回適切なエネルギーをとって不足がないようにしてほしい。できれば同時に蛋白制限も実践してほしいとの思いから、パックの低蛋白米をご提案してみたところ、試してみるといっていただき、ご用意させていただくことになりました。

数種類、サンプルをご用意して一番お口に合うものを選択され、毎日の食事に利用いただいたところ、数か月後に数値の安定が見られました。Y様にはすごく合ったようで最近では毎食低蛋白米を利用いただくことになり、毎週1ケースお届けして朝昼夕で召し上がれています。もちろん、おかずは腎臓病対応の栄養コントロール食です。

ご利用者様の中には、独特な食感が苦手とされる低蛋白米ですが、Y様がもう一度療養に向き合う気持ちを継続できた有効なアイテムに感謝です。

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低たんぱく米です。

まったく関係ない新しく見つけたお店のランチ定食

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蛋白質も塩分もとりすぎ・・・ですね。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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