食事療養のサポートを現場から発信

言葉の想いに気付いて

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

米5自治体が砂糖入り飲料に課税へ、飲料メーカー大手は対応を本格化

(記事から引用)

大統領選が行われた11月、米国では複数の市や郡で炭酸飲料など砂糖入りの飲料に課税する「ソーダ税」導入の是非を問う住民投票が実施された。その結果、新たに5つの自治体で、賛成派が多数となった。

フィラデルフィア市に加え、新たに砂糖入り飲料が課税対象になることに決まったのは、カリフォルニア州のサンフランシスコとアルバニー、オークランド、イリノイ州シカゴ市のクック郡、コロラド州ボルダー。こうした結果は炭酸飲料水メーカーのコカ・コーラやペプシ、ドクター・ペッパー・スナップルなどにとって、事業環境がより厳しくなったことを意味するものだ。(時事)

日本でも一時話題に上がった砂糖税がアメリカでは可決された記事を発見しました。個人的には賛成です。

お酒やたばこと同じようにこれだけ食料が溢れている先進国では砂糖は嗜好・贅沢品と捉えて、無駄に砂糖を使用した食品飲料には課税していいと思います。砂糖入り食品を食べなくても十分エネルギーを確保できるだけの食品は手に入りますし、お菓子や炭酸飲料が値上げすれば自然と買う人も減り、砂糖による肥満や健康被害も是正され生活習慣病罹患数も減るのではない。と妄想します。(遠い未来には)

さて、そんな食品が溢れている現状で、お食事の受け取りを拒否するM様の事例です。

担当ケアマネジャーさまからの紹介で、健康食を毎日お届けさせていただくことになったのですが、認知症で短期記憶障害のみられるM様。面談時も

「ご飯は毎日炊いて食べているので大丈夫。おかずもヘルパーさんに食材を買ってきてもらって料理しています」と答えられましたが、同席頂いたケアマネジャーと後見人の方は「どこまで本当が不明、たぶんおかずはそんなに食べられていない。食事時間もいつも同じかもわからない」「配食で必ず用意してもらった方が安心」といわれ

ご飯は毎日炊いているから大丈夫とM様が強く言われたことから、また1膳でどの程度食べられているか比較的はっきりとお答えされたことから、ご飯の用意は大丈夫そうと、おかずだけ配食させていただくことに。

ところが、初回のお届けから、配送員に「今日で食事はやめます。もう持ってこないで」

二日目も「今日でお食事をとめてください。申し訳ありません」とおっしゃられ

三日目は「明日から停止でおねがいします」と本社に朝一に電話をかけてこられました。

ケアマネジャーさまから「最初の内は受取拒否があっても、ケアマネジャーさんからの依頼なので受け取ってください。食べてくださいね」と声かけして必ず渡してほしいとのことから配食を続けていましたが、それ以降も毎日同じことが続きました。

そこで担当の配送員に受け渡し時の様子をヒアリング

「食事自体はたべてるのかな?」と聞くと

「捨てているようすはなく、食べられましたかと聞くと食べた。味もいい」と答える。ただ、毎日必ず

「お支払いはどうなっていますか。生活が苦しい為止めたい」といわれるとのこと。配送員が推測するに

(お金は後見人さんが管理されている為、M様自身の手持ちは多くなく、それなのに毎日お弁当をもってきてもらっても食事代を自分は支払うことができない。だから停止してほしいと思っているのではないか)との報告を受け、あくまで推測ですがと前置きして配送員からの報告をケアマネジャーと後見人の方に連絡相談させていただくことに。

翌日、後見人の方がM様宅にお伺いして

「生活費は後見人の私が管理している為そのまま配食を続けるもらっても支払いは大丈夫ですよ」と説明していただき、少し不安が収まったようです。

それ以降も「お食事お断りします。」といわれるたびに、上記を説明させていただくと。

「あ、そうか」と受け取っていただけるようになりました。ご機嫌な時は

「昼食お渡し時、今日は特に停止希望など何も言われず、普通に受け取られた。機嫌良さそうで、天候の話など 会話もよくされていた。」との報告が配送員がありました。

<停めてほしい> そう発した言葉の想いに気付いてくれた感度抜群の配送員に感謝です。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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贅沢チョコ、カカオ70%ですが、砂糖使用なのである地域ではさらに値上げ対象商品です。日本は砂糖天国ですね。

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