File:03

糖尿病

男性 / 64歳

糖尿病とは、糖質(血糖)を調節するインスリンというホルモンが不足したり、作用が不十分なために常に血糖が高い状態になっている病気です。自覚症状に乏しく、重篤な合併症を引き起こす特徴があります。

生活環境 生活状況
家族と同居。 週5日は仕事。車通勤でほとんど歩かず、自宅から十数メートルのコンビニにも車で行く。食事は、朝・夕食は奥様が用意。夕食時には350mlの缶ビールを嗜み、平日の昼食は外食。奥様によると、間食が多く、夕食後には和菓子など、よくダラダラと何かしら食べている。昼食はおそらく本人の好きな揚げ物、ラーメン・餃子定食を食べているだろうとのこと。週末のゴルフには飴とバナナを持参。コーヒーに大さじ1杯の砂糖、漬物に醤油をかける、朝食によく塩鮭を利用などの食習慣がある。
ご利用の経緯
以前より糖尿病と指摘されていたが、特に生活を変えず、たまたま娘様が行かれた医院の先生の感じが良いと初めて受診され、そちらよりご紹介、面談。普段の食事内容や食習慣などをヒアリングし、奥様と奥様を介してご本人様への指導をさせて頂く。その後、配食を利用し、3か月後の血液検査でHbA1cを3下げて卒業することを目標にしてスタート。
ご利用の食種
カロリー調整食
(1600kcal/塩分9g)
配食ご利用状況
昼食: なし
夕食: 月〜金

管理栄養士からのアドバイス
大都が担当しました
奥様へ、糖尿病に関する知識、HbA1cの上がる原因をお話し、糖尿病の食事療養についてのポイントを伝えました。   夕食後は食べない・間食は時間を決める・野菜から食べよく噛む・ビールは糖質オフのものに代える、をひとまずの目標に。他、外食時は早食いの原因になる丼や麺類を控え定食スタイルのものを選ぶ・コーヒーの砂糖は低カロリー甘味料に替える・食後に10分でもよいので歩く習慣をつけましょうとご提案しました。
奥様には、はーと&はあとのお弁当の量を参考に夕食の用意をしてもらい、よく利用されていた塩鮭を止めて頂くよう伝えました。

血液検査の変化(3ヵ月間)
血液値は利用者様からの申告によるものです
ご利用後の変化
最初の5日間夕食を配食に置き換え、今までの食べ過ぎを実感。夕食後の和菓子は即止められ、昼食は奥様がはーとの配食の空容器におかずを詰めて持参にし、夕食後はご夫婦で歩き始められました。一緒に夕食をとる娘様も「よく噛むように」と声をかけるなどご家族の協力も得られました。ただ、まだ今までの何も考えず食べていた習慣が変わらず、500kcalの菓子パンを食べていたと奥様からの報告がありました。そこで間食は80kcal程度のものにするよう再度お伝えしました。2週間目からは頻度を減らして利用。
1か月後、ご本人様から体重が4kg減量したことと、意識も変わり、運動も継続して前向きに取り組んでいると嬉しい声を聞かせて頂きました。利用開始から3か月後、当初10.5だったHbA1cが7.0まで改善され、目標通り、3か月でご卒業頂きました。その後の血糖コントロールも維持されています。