2014年7月アーカイブ

こんにちは、サロン生活相談員・管理栄養士の末藤です。


とても暑い日が続いていますが、皆さん体調管理はいかがでしょうか。


サロンの利用者様では体調を崩される方もおらず皆さん元気に来ていただいております!!




さて、今回は認知症の方への食事支援について、、、


認知症の方の進行具合等にもより食べない理由は様々ですが、いわゆる先行期(認知期)の障害により食べられなくなった(食べなくなった)という場合も多くあります。


実際に自分も食事介助等で多くの方に関わってきましたが、本当に「こうすれば食べてくれる。」というものはなく、認知症の方のそのときの体調、状態によりアプローチの仕方を変えていかなければなりません。


食べ方がわからないのか?
食べ物だということがわからないのか?
嗜好に合わないのか?
口元に運ばれてくる量が合わないのか?
食事を食べる環境に問題があるのか?


本当に気にしなければいけないところが沢山あります。


まずは自分でその方が食べているところを観察し、何をしてあげればいいのかを考えてから支援するようにしています。


具体的には、まず食事を摂っていただく為の食環境の整備。
食器などへの距離や、負担なく座位保持が出来ているかどうかや、周りに気になるものがあり食事に集中できない状態ではないかということを見ます。


それから声かけ。
目の前にある献立の説明することや、食べてみる順番の提案などをして反応があるかどうかを見ます。


それでもダメであれば食具と食器を手に持っていただき、促してみる。


実際にこれだけすれば食べてくれるということはありませんし、利用者様によって全く対応が違いますがまずはこの流れを試してみることが多いです。


様々な角度から認知症の方の「食べない。食べられない。」を支援できるよう、自分自身の知識と経験をもっともっと積み重ね支援していきたいと思います。



まだまだ勉強不足な点が多いですが、管理栄養士として出来ることを模索していきたいです!!



サロン生活相談員・管理栄養士 末藤

こんにちは、サロン生活相談員・管理栄養士の末藤(すえとう)です。


本当に時間が過ぎるのはあっという間で、娘が生まれてから5ヶ月が経ちました。


携帯に撮り溜めしている写真を見てみると、ほんの5ヶ月の間に全然違う表情の変化が見られ、それをゆっくりしている時間に見返していくのが最近のリフレッシュ方法です♪



娘に癒しをもらっているだけではなく、父親として誇りに思ってもらえるような仕事をせねばと気持ちだけが焦る今日この頃です、、、




ところで皆さんは「老嚥」という言葉をご存知ですか??


この言葉は横浜市立大学附属市民総合医療センターの若林秀隆先生が造った言葉で、

正式には老人性嚥下機能低下、英語ではpresbyphagiaと言います。

presbyは老人、老年、phagiaは嚥下という意味です。


定義としては健常高齢者における加齢による嚥下機能低下で、疾患による嚥下障害(dysphagia)とは異なります。


若林先生は歳をとることで起こる老眼等があるように、加齢による嚥下機能低下を老嚥と言ってもいいのではないかとのこと。

先生のセミナーで初めてこの言葉を聞いたとき、「とてもしっくりくる表現だな。」と思いました。


単純に加齢により衰えていく機能はたくさんあるので、嚥下機能も加齢により低下するのは必然だなと!!



サロンに来て下さっているご利用者様の中にも、「最近、食べるときに飲み込みにくくなってきたわ。」と言う方がいらっしゃいます。


お聞きすると、「完全に飲み込めないわけではないが喉の奥にひっかかったような感じがする。」というもの。


そういった症状がある方は、嚥下力の低下等により咽頭に食物が残留してしまっている可能性があります。


そういうご利用者様にはまず複数回嚥下をしていただくようにアドバイスしています。


一回の嚥下では食塊を一度に全て送り込めていない可能性があるので、もう一度空嚥下していただくことにより咽頭に残留した食物を全て送り込むことができるからです。



それでも喉にひっかかる感じがある方にはお茶ゼリーを提供しています。

ゼリーを食べることにより咽頭に残留した食物も一緒に流し込んでくれる為に役立ちます。

ゼリーを使った交互嚥下(異なる形態の食塊を交互飲み込むことで、咽頭残留の除去に物理的に有利に働く方法)も非常に効果的な方法です。



食事時にお茶ゼリーを提供することで、食事中のムセの回数が減った方や食事摂取がスムーズに行えるようになった方々も実際にいらっしゃいます。


もちろん全ての方に提供して上手くいくわけではありませんが、少しの機能低下による嚥下力の衰えではちょっとした工夫だけでスムーズに食べることができるようになります。




また、サロンでは食事前に口腔体操を行うことにより、老嚥予防も行っています!!



「最近、少し食べづらくなったかな??」と感じた方は是非お試し下さい☆




サロン生活相談員・管理栄養士 末藤

こんにちは、サロン生活相談員の末藤(すえとう)です。 

あっという間に1年の半分が過ぎてしました!!
時の流れが早く感じるのは毎日が充実してるから?? 
それともただ時の流れについていけいないだけなんでしょうか...?? 




それはさておき、、、

今回はデイサービスはーと&はあとの看護職員の業務内容についてご紹介☆


一般的にデイサービスでの看護師業務と言えば、バイタル測定を基本とした入浴や活動の判断、服薬管理、さらには介護業務のサポート等を行っているかと思います。


医療従事者であり専門性も高く、知識や経験がなくてはならない立場で、尚且つ幅広い現場で活躍されているのが看護師の方々なのかなと感じます。


はーと&はあとの看護職はそれに加えて以下のような内容も行っています。


〇身体・精神面機能調査

  ・運動評価

  ・関節可動域テスト・筋力テスト

  ・機能的自立度評価 (FIM)

  ・手段的日常動作調査(IADL)

  ・老研式活動能力指標

  ・長谷川式簡易知能評価スケール



このような評価を定期的に行うことでご利用者様の身体状況や精神面の状態を把握することができ、個々に合わせた目標設定とそれを実現する為のサービス内容につなげていっています


さらに、地域(医療)連携としての立場でも動いております。


現在、病院や施設等には入りきれない方々が増えてきており、国は「
できる限り、住み慣れた地域で必要な医療・介護サービスを受けつつ、安心して自分らしい生活を実現できる社会を目指す。」と言っています。


ただ、実際には「
在宅医療・介護を推進するには、地域における医療・介護の関係機関の連携が重要であるが、現状では、訪問診療を提供している医療機関の数も十分とは言えず、また、連携も十分には取れていない。」という状態です。


そこで、ご利用者様に在宅生活を維持・継続できるようなサポート体制を整える為、当デイサービスの看護師はご利用者様のデイサービスでの過ごしていただいている状態や日々のバイタル、デイサービスで行ったアセスメント内容(身体・精神面機能調査)とその結果等をご利用者様の主治医にお伝えさせていただいております。


もちろんご利用者様の了解のもとです。


定期受診をされているご利用者様であっても主治医からすれば診察時間内の数分のうちに状態の把握を行わなければなりません。


本人からの聞き取りだけでは日々の状態は見えずらいところもあると思いますが、デイサービスに定期的に通っているときの状態が事前にわかっていれば診察のひとつの材料となるかもしれません。


その結果ご利用者様への密度の濃いい医療や介護が受けれる可能性が広がります。


意味合いとしては看護師が行っている地域連携の意味合いにはもっとたくさんの内容が含まれますが、自分自身が専門ではないのでさわりだけ、、、。



デイサービスの看護師でここまでの業務を行っている方は滅多にいないと思いますが、在宅生活を支える上で今後絶対に必要な存在であると私は確信しております!!



在宅生活を続けていく為に、必要な医療や介護の連携についてもっともっと自分たちの必要性を高めて、よりよいサービスがご利用者様に提供できるようこれからも精進し続けます!!!!!!!




サロン生活相談員・管理栄養士 末藤

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