食事療養のサポートを現場から発信

やっぱり食事は大事!

こんにちは、京都管理栄養士の東川です。

うれしい話がありました。
12月初めから始まった利用者様のことです。
95歳、女性、介護認定申請中。一人暮らしです。
貧血が原因で入院され、退院後の食事確保のために病院のケースワーカー様からの紹介で利用となりました。
以前から貧血はあったようですが、貧血の原因は、偏った食事。
肉は嫌いだから食べない。刺身が食べやすいから、毎日刺身。
そんなにお腹も空かないから、昼は簡単になどなど。
担当の先生から、「まずはちゃんと食事を食べなさい」と言われ、
病院の管理栄養士様からは「バランスよく食べる」指導があったようです。
お近くにお住みの娘様も心配されているのですが・・・
ご本人様、ちょっと耳は遠いですが、95歳とは思えないぐらい、しっかりされています。
入院中の病室に訪問したのですが、
「早く元気になって、趣味の切り絵を習いにいきたいな」と。
配達の時に留守にしたらどうしようとなどと心配され、娘様の心配もそっちのけ。
私は心の中で「お~切り絵か~そういった趣味があるから、こんなにしっかりされているのか」と。
そして、「趣味を元気に再開してもらうためにも、退院後の食事はしっかり食べてもらわないとな」と。
しかし、好き嫌いがあることや、日ごろから食が細いようだったので、どれくらい食べていただけるか不安もありました。
そして、利用開始してから1ヶ月余りたち、検査の結果は・・・・
ヘモグロビン(貧血の状態を表す血液検査項目)が10まで上がっていました。
入院時は5、退院時は8でした(12以上で正常値)。あともう一息です。
娘様が「やっぱり食事が大事ですよね。改めて思いました」と。
嫌いなものは残されることもあるようです。
そのことを娘様にも隠されることもあるようですが、初めの心配を思うと合格かなと。
引き続き頑張ってもらいたいです。

別の利用者様で同じく90歳代の方で、ご飯の大盛で注文いただいている方がいます。
それでも足りないと言っておられるようです。
しっかり食べることは元気の源です。
その大切さも皆さんにお伝えしていきたいです。

はーと&はあと管理栄養士 東川千佳子

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