食事療養のサポートを現場から発信

アレルギーの共有

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

花粉のせいで、目元がかゆい。目薬必須の季節になってきました。
幸いなことに、花粉による鼻水・くしゃみはひどいほうでは
ないので助かっています。
今年は春一番がふかなかったようで、季節の変り目を感じづらい春先です。

さて、本日は医院に栄養指導へこられた方とのお話です。
50代女性、やや肥満症で脂肪肝の疑いあり
血糖、コレステロールとも少し基準よりオーバーしていました
先生から糖尿病、脂質異常症改善のためカロリー指導のオーダーがあり
減量に取り組んでもらうよう継続指導していた3回目のこと

「コレステロールや減量改善ためにも肉類より魚類・豆類をメインに 
 とくに青魚を週3回は食べてくださいね」とお願いしていましたが
「先生、それがなかなか、嫌いではないのだけど、週3回は食べてられないです
 週1回ぐらいかな」
「特に青魚でしたら何でもいいですよ。鰺、秋刀魚、鰯、まぐろ、鰤、鯖・・・」
「私、鯖がだめなんですよ~。以前スーパーで買って食べたときに
 気持ち悪くなってしまって、あれ以来ダメなんです」
「あっ!わかります。僕も以前、スーパーの鯖で気持ち悪くなったことあります
 なんなんですかね、あれ。大丈夫な時がほとんどですけど
 少し体調が悪いと惣菜の鯖を食べた後って気持ち悪くなりますよね
 僕も、鯖の惣菜は買わないようにしてるんです。」
「そうそう、やっぱり鮮度の問題なのかしら
 主人が釣ってきた鯖は大丈夫なんですけどね」
「ご主人、釣りされるんですか?」
「いえ、漁師なんですよ。それも趣味でやってる」
「え?趣味で漁師ですか。」
「ええ、まあ。もともと釣り好きが高じて自分の船を買って
 それまでしていた仕事は職場の人に任せてしまって
 いまじゃ、1年の半分は海に出ていて、ほとんど家には
 帰ってこないんです(^^)」
「へ~すごいですね。」と鯖アレルギー話から話題が広がり
(なるほど、だから初回の時に自炊しているけど1人分しか
 作らないといわれていたのか。と納得
 指導とは関係ありませんが、40~50代女性へのヒアリングって苦手です。
 指輪していないけど、結婚されているのか、どうか。とか
 ご主人はいても子供はいるのか、いないのか。とか
 自分より年下の男性栄養士にプライベートなことを話すのに
 抵抗を示すのかオープンなのか。とか
  
 いつも当たり障りのない話から少しずつその方の実像を把握できるよう
 興味を示した話題は繋いで繋いで共有項目を増やしていきます)

この方とはさらに、話は膨らんで
「息子が滋賀の医大で小児科をされていること
 仕事が非常に忙しいそうなので春からは滋賀に引っ越して
 一緒に過ごすことになること
 滋賀に行くとこちらに通院できなくなるので
 次回の相談が最後になること」がわかり
「じゃあ、滋賀に行くまでに1kgでも体重を落とせる様 
 目標を決めましょう」ということで4回目。
ほんの少し減量効果が確認できたところでお別れになりました。

滋賀でも息子さんの勤務先の病院から紹介してくれたクリニックに
通院は続けられるようです。
そちらでも継続的に栄養指導を受けられる環境があることを祈っております。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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