食事療養のサポートを現場から発信

認知症と血糖コントロール

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

花粉症も少々ありますが、私が春を感じるのは
「沈丁花」の花です☆
沈丁花の香が大好きで、どこからか漂ってくると「春だ~♪」と感じます。

先日お伺いしたTさま、糖尿性腎症の70歳代の女性です。
ご本人様はデーサービスに行かれていて
近くに住む娘様と同居のご主人様と面談をさせて頂きました。

昨年の9月ごろから
ご家族は「あれ?」っと認知症の症状と思い当たることがあったようですが
その頃から血糖降下剤の服薬ができなくなっていたようです。

認知症が出るまでは、しっかり血糖コントロールができており
主治医の先生からは「優等生」と褒めてもらっていたようですが
検査の結果、血糖値が300を超え 尿たんぱく+3 HbA1cも9.1
糖尿性腎症と診断され、ご家族はびっくり!

服薬ができていない上に、血液検査も尿検査もしなくなったため
今回、脱水で痙攣が起きて入院するまで
まったくご家族は気づいていなかったようです。
「こんなに悪くなっていたなんて・・」

近くに住む娘様も
「これではいけない!」と退院後はしっかり食事療養をしなければ・・と
糖尿病の交換表を勉強されていました。

が、糖尿性腎症となればカロリーを控えるというより
『蛋白質・塩分を控えて、必要エネルギーの確保』
が腎臓を守るキーワードになります。
Tさまは、ここにHbA1cもコントロールが必要。

私の説明やアドバイスも真剣に聞いてくださいました。
毎日の昼食はデイサービスでとられるため、平日の夕食にお使い頂き、
土・日の夕食が娘様が用意します。

ここでデイサービスのおやつが3人の問題に・・
認知症のTさまは他の人と違うおやつに納得できず
また、他の認知症のある利用者さまもTさまだけ違うおやつに納得できない・・
のではないか?

ここはちょっとデーサービスも巻き込んで
工夫しないとね。

あとで担当のケアマネージャーさんに相談しましょ。

Tさま以外にも
認知症があってなかなか血糖コントロールができないという声を聞きます。

難しい問題です。
回りの家族やデーサービスのスタッフ、ヘルパーさん、訪問看護のスタッフを巻き込んで
いろいろな角度からコントロールできるような知恵を出したいと思います。

管理栄養士 大都宏子

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吹田市で見つけた菜の花畑☆
毎年、黄色い絨毯のように咲いています。
春は景色が明るくなりますね☆

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