食事療養のサポートを現場から発信

早期発見、早期介入!低栄養の予防について

こんにちは!サロン管理栄養士の柴田です。

この週末はさわやかな秋晴れでしたね!

家の周りの紅葉もきれいになってきました。

この時期は、外を歩くのが楽しみです。

寒さ対策は必須ですが!

 

さて、11/15にサロンで低栄養についての勉強会を開催し

茨木、摂津のケアマネジャーやヘルパーの方に参加していただきました。

テーマは『見逃していませんか?低栄養のサイン』ということで

低栄養の原因、予防、早期アセスメントの方法についてなど、約1時間お話しさせていただきました。

 勉強会.JPG

今回は、「エンシュアリキッド(バニラ)」を使用した「高カロリーフレンチトースト」を試食として提供させていただきました。

エンシュアリキッドを飲んだことがある方ならわかると思いますが、

味が濃くて独特な風味があり、飲みにくい商品というのが大半の方の感想だと思います。

エンシュアリキッドは、低栄養の方、経口から固形物にて十分な栄養を摂取できない場合に

処方されることがほとんどですが、

飲みにくくて飲めないならば、さらに低栄養が進行してしまいます。

ですから、今回はエンシュアリキッドをおいしく活用する方法としてフレンチトーストのレシピを紹介させていただきました(^_^)/

 

70歳以上の高齢者の場合、肥満度が痩せ、ふつう、肥満のうちどのタイプの生存率が高いがご存じですか?

実は、肥満の方が普通の方よりもやや生存率が高く、

痩せの方は、肥満、普通の方よりもはるかに生存率が低下するというデータがあります。

高齢者は、加齢とともに身体が低栄養になりやすい状態に変化していきますが、

身体的な問題だけでなく、精神的、経済的、社会的にも低栄養になりやすい環境下にあります。

しかし、つい見落とされがちであり、そのまま放置され

寝たきりになる原因の一つとなってしまうのです。

ですから早めに低栄養予防の介入をすれば、寝たきりの回避につながります。

 

サロンでは、低栄養の早期発見のために「MNA」というスクリーニングツールを使用しており、

今回の勉強会でもMNAについて紹介させていただきました。

MNAは、医療、介護スタッフであればだれでも簡単に使用でき、

さらに、「At risk」という「低栄養かもしれない」状態からアプローチをするという点が特徴としてあげられています。このうち、体重減少の有無で具体的アプローチをするか、経過観察とするかを決めていきます。

体重減少があり、具体的なアプローチをする場合、1日あたり400kcal を付加していくのが良いとされていますが

栄養補助食品についてや通常の食事でカロリーアップする方法など

栄養摂取する方法についてもお話させていただきました。

今回参加された方々は、低栄養や食欲不振である利用者様を抱えている方が多かったので

栄養補助食品のサンプルも持ち帰っていただきました。

 

このような勉強会を開催すると、ケアマネジャー様やヘルパー様の悩みを伺う機会にもなり、

私自身も勉強になりました。

低栄養は早期発見、早期介入が有効です。

デイサービスはーと&はあと(サロン)では、利用者様は毎回体重測定をしておりますし、

低栄養のリスク発見のためのスクリーニングも実施しております。

また、独居の方や認知症の方にとっては、集団でお食事を食べること自体が食欲増進につながり、低栄養の予防になります。 

是非、低栄養予防のために、サロンへお越しくださいね(^_^)/

 

【次回勉強会のお知らせ】

次回の気楽な勉強会は

日本居宅介護支援専門員協会常任理事の吉良厚子先生を講師に迎え

2015年の介護保険法、介護報酬改正についてのお話しをしていただきます。

是非、ご参加くださいませ★

 

サロン管理栄養士

柴田満里子

このブログを購読する

管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 末藤 浩平
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美