食事療養のサポートを現場から発信

食欲と味覚

こんにちは。京都 管理栄養士 相山です。

ここ最近、30度を超える真夏日が続いていますが、クーラーの設定温度に気を付けてお過ごしください。

外と室内の温度差が5度以内が望ましいと言われていますが、外の温度が36度だと室内が31度、、、むりですよね、、

夏バテの原因はいろいろありますが、温度差がその一つです。

上手に温度調節をして、元気に夏を乗り切りましょう!

      

さて、今回はTaBeLu倶楽部を利用してくださっているご夫婦(Y様)のお話です。

       

以前、訪問したY様の体調が気になったので再度訪問しました。

奥様は、認知症で、ご主人様が家事全般をされています。

その日、奥様は午前中、デイサービスで運動をし疲れて寝ておられました。

そこで、ご主人様とお話をしたのですが、少し疲れ気味のご様子。。。

    

話を聞いてみると、奥様は相変わらず食欲と食事量が少なく、最近 味覚の低下があるとのことでした。

ご主人様が、調理をされ最後に味付けをみてもらうという共同作業をされていたのですが、、、

最近は、酢の物もすっぱいと感じなく、もっと酢を足すようにと、味噌汁も味噌が少ないからもっと足さないとおいしくないといわれる・・・と悲しげな様子でした。

     

はーとからお届けしているメイバランスの抹茶味も最初はおいしいと飲んでおられたのですが、最近は抹茶の味もしないとのこと。

  

病院に行き診察してもらい、先生から亜鉛の薬を処方してもらったそうです。

     

高齢者では、「食べ物の味がまったくわからない」「何を食べてもおいしくない」などの味覚の低下や異常を訴える人が少なくありません。そのような問題は、常用している薬に原因があることも多いですが、偏った食事や食事量の減少による栄養バランスの低下による、亜鉛不足が主な原因です。

亜鉛が不足すると、味覚を感じる細胞の数が減ったり、機能が落ちたりします。

味覚を正常に保つには、だいたい一日15㎎の亜鉛があれば十分で、普通の食生活では不足しません。

亜鉛の多い食物として

緑茶、抹茶、ココア、海藻類、高野豆腐

ウナギ、ワカサギ、カニ、カキやホタテ、サザエなどの魚介類

牛肉、豚肉の赤身、レバーなどの肉類

きな粉、アーモンドやゴマ、納豆類などの豆類があります。

    

摂取した亜鉛が効果的に働くためには、ビタミンやミネラル、たんぱく質をバランス良くとることも重要です。

  

また、奥様のご様子を聞いて、少しでも食欲が落ちないように食べたいもの、食べれるものの提案も考えていきたいです。

ご主人様に、亜鉛を多く含む食材や簡単レシピを紹介したいと思います。

夏は体力勝負です!夏バテになり、しんどくならないようにサポートします。

水分もしっかりとってもらうよう声掛けもしていきます。

  

少し元気がなかった様子が気がかりですが、次お会いする時はいつもの笑顔でいろんなお話をしていただけたらなあと思います。

        

はーと&はあと  管理栄養士    相山  華菜

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