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腎機能の維持に取り組んでいます

女性 / 89歳

腎臓病は腎機能を示すGFR(糸球体濾過量)の低下が3ヶ月以上続いているか、もしくは腎障害を示す症状(蛋白尿など)や所見(画像、血液、病理)が3ヶ月以上持続する、またはその両方が3ヶ月以上持続するすべての疾患・病態を指します。腎臓がその働きを行えないようになると透析治療を受けることになります。

生活環境 生活状況
ご高齢の女性でお一人暮らしです。近畿圏内にお住いのご家族が交代でお食事の用意やお世話にこられています。 朝はご自身で、昼はご家族が食事を用意されています。夕食のお食事をお届けして腎臓病の食事療養に取り組んでいます。
ご利用の経緯
最初は膵炎を発症されたことから資質制限食をご利用いただいていましたが膵臓の値が安定されてきたことから腎臓の数値が高くなり、カリウムの制限を先生から始動されたのをきっかけに腎臓病対応の塩分・蛋白質調整食を利用されることになりました。
ご利用の食種
塩分・蛋白質調整食1400kcal/塩分7g以下
配食ご利用状況
昼食:
夕食: 月~日

管理栄養士からのアドバイス
島田が担当しました
塩分の取りすぎを予防するため、麺類やちくわ・ハムなどの塩蔵品は控えていただくことに。塩分含有一覧表をお渡しし部屋の目につくところに貼っていただくことになりました。   相談当初はあまり高くなかったカリウムも、今後高くなってしまうのではと心配されていたため、同じようにカリウムを多く含む食品一覧表をお渡しし、こちらの部屋に貼って、果物を食べるときはできるだけカリウムが少ない果物を少しだけ楽しみとして食べていただくようアドバイスしました。

血液検査の変化(3~6か月ごと)
血液値は利用者様からの申告によるものです
ご利用後の変化
お昼は塩分の多い麺類の回数が多かったため回数を決めて召し上がっていただくようになりました。また梅干や漬物などの塩分の多い食品はできるだけ冷蔵庫に保管しないよう買うのを気を付けてもらっています。たんぱく質のとりすぎにならないよう主菜の量は40gを目安に召し上がられて、カリウムの多い食品(特に果物)などは血清カリウムが高くならないよう注意しながら少量を美味しく召し上がっておられます。
ご家族が旅行などでお昼がご用意できないときは、たまにお昼もご利用いただいています。
利用当初は月1回の通院が体調がよく病状が安定されていることから今では二か月に1回の通院で大丈夫になりました。