食事療養のサポートを現場から発信

お酒の栄養って

こんにちわ!北摂管理栄養士の徳山です。

台風が次々にきていますね。暴風にお気をつけ下さい!

お盆明け、少し涼しく感じる日が続きましたが、また蒸し暑さがもどってきています。

皆様まだまだ暑い日が続きますが、体力低下にご注意下さいね。

 

栄養指導先の患者様のお話。

60代の男性です。型糖尿病、脂質異常症、高血圧の患者様、お酒が大好きで、「ビールに焼酎、日本酒、ワイン、なんでもよく飲みます、なかなか量が減らなくて」と話しておられました。

糖尿病の数値悪化で、食事療養を決意され、数ヶ月経過中。

医院併設のリハビリ施設で、週2回運動も開始され、なんと栄養指導日の月曜日は休肝日、お酒の量も適量に。

ただ前回の栄養指導で、体重も維持できているけど、前より便通が良くない、便秘になる事もあるけど、なんでかなぁと、お酒飲んだ方が便はでるんじゃない?と。

お酒に含まれるアルコールは、分類上「食品」ではなく「薬物」に属しています。さらにアルコールは1gあたり7.1Kcalのエネルギー量があります。

しかし、アルコールは糖質や脂肪、タンパク質などを含まない為、このエネルギーは「中身のないエネルギー」と言えます。

肝臓が有毒なアセトアルデヒド(アルコールがアルコール分解酵素により変化した物質)の分解を最優先する為、他の重要な仕事、例えば血糖値を保つことも

やめてしまいます。栄養の吸収・代謝も後回しになり消化不良をおこしてしまっている状態です。

お酒は種類によって糖を含んでおり、エネルギー量もあります。発泡酒の方がビールより糖分が多いことや、焼酎やウイスキーには糖は含まれないものの

エネルギー量は相当あります。  ※日本糖尿病協会さかえより一部引用

 

とはいえ、楽しいお酒の席では会話も弾み、明日の活力にもなるものです。私自身も(*^_^*)

お酒の特性を理解し、ご自身の体調と遺伝的素因も知った上で、うまく付き合うことが大事です。

患者様にも、お酒の代謝についてもお伝えし、前向きになっておられる今を支えたいと思います。

 

アルコール換算で約20g以下が適量と言われています。

●ビール(アルコール度数5度)      中びん1本(500ml)

●日本酒(アルコール度数15度)     1合(180ml)

●焼酎(アルコール度数25度)      0.6合(約110ml)

●ウイスキー(アルコール度数43度) ダブル1杯(60ml)

●ワイン(アルコール度数14度)   1/4本(約180ml)

●缶チューハイ(アルコール度数5度) 1.5缶(約520ml)

 

先月、第6回 日本糖尿病療養指導学術集会に参加しました。

スモールグループディスカッションでは多職種の方のご意見に刺激を受けました!

 

学術集会.jpeg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 北摂管理栄養士 徳山沙紀子

このブログを購読する

管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 末藤 浩平
  • 樋口 和希
  • 廣瀬 優子
  • 大河内 絵理奈
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美