食事療養のサポートを現場から発信

アルコール性肝炎にご注意を

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

今回はアルコール性肝障害のお客様のお話しです。

この方は、アルコール肝障害※
※長期の大量飲酒が原因でおこります。
をおこされて、肝硬変となり血中アンモニア数値がすごく高くなり
緊急入院され、以後自宅療養となられた方です。

入院中に、はーとのことを知り、退院と同時に蛋白質を制限した
食事療養に取り組みたいとのことから入院先にてご面談し、
途中でDrの指示内容がかわったことから都合二回の病院への訪問面談を経て
在宅での食事の取り組みを決めさせていただきました。

取り組みは
1.食事は、塩分・蛋白質調整食で配食
2.蛋白質制限が厳しいため、個人で低蛋白米をご購入いただき蛋白摂取を
  制限する。
3.昼食は外食になるので、蛋白質を抑えるため定食の肉や魚は半分だけ食べる。
4.カロリー不足にならないようカロリーアップの飴やゼリーを常備する。
などなど。

非常に食事療養へのモチベーションが高い方でしたので、こちらも非常に細かく
アドバイスさせていただきました。
また、アンモニアの数値が高かったこともあったので厳しいくらいの蛋白質制限を
実践していただくことになり、療養には負担もでてこられるであろうことをお伝えし
ちょっとでも不安なことがあればすぐご相談くださいとお願いしました。

退院後は、面談に決めた取り組みをしっかり実践できていて
「先日通院したときのアンモニア数値は安定されていた」とのお電話をいただきました。

ただ、いつ急変してもおかしくない肝障害です。今後も注意してフォローしていきたいと
思います。


P.S
近年、日本ではアルコール性肝炎の方が増えています。
原因はアルコールへの依存!
ご参考までアルコール依存症の診断基準をお伝えします。
もし、やばい方はご自重ご自愛くださいませ。

アルコール依存症の診断基準:WHOの診断基準
過去1年間のある期間に、3つ以上がともに存在した場合に依存と確定診断されます。

1.アルコールを摂取したいという強い欲望あるいは脅迫感がある。
2.アルコール使用の開始、終了、使用量に関して、摂取行動を統制することが困難。
3.使用を中止もしくは減量したときの生理学的離脱状態がある。
4.始め少量で得られたアルコールの効果が増量しなければ得られない耐性の証拠がある。
5.アルコールのために、楽しみや興味を次第に無視するようになり、アルコールを
  摂取せざるを得ない時間や、その効果からの回復に要する時間が延長する。
6.明らかに有害な結果が起きているにも関わらず、依然としてアルコールを使用する。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心


今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

このブログを購読する

管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 末藤 浩平
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美