食事療養のサポートを現場から発信

認知症サポート養成講座に参加してきました

こんにちは。カスタマーセンター管理栄養士の島田です。

秋の夜長も、美味しいお酒の季節になってきました。そろそろアルコールもビールからお湯割り・熱燗に衣替えですね。

さて、先日、高槻ケアネットの研修会、認知症サポート養成講座に参加してきました。

サポーター養成講座.JPG

今回の講座では参加したレポートを書くことになり、先日、ケアネットに提出いたしましたレポート内容を添付して、ブログ内容とさせていただきます。

【以下レポート内容です】

認知症サポーター養成講座に参加させていただきました。個人としては今回で講座を受講するのは3回目になります。今回が一番わかりやすく学ぶことが出来ました。

最初に受けたのは7~8年以上前だったと記憶しています。認知症の方の増加に伴い、認知度や理解度は進んでいるのだと感じますが、まだまだサポートが十分とはいえない部分も多々あることを改めて考えさせられました。

認知症とは、色々な原因で脳の細胞が死んでしまったりして、脳の司令塔の働きに不都合が生じ、さまざまな障害が起こり、生活する上で支障が継続している状態を指します。認知症が進行すると記憶することができなくなり、覚えられない、覚えていたことを忘れるといった症状が現れます。加齢による物忘れとは異なる障害がみられるようになります(例えば、何を食べたかを思い出せないのは物忘れですが、認知症では、食べたことじたいを忘れてしまいます)見当識障害や理解・判断力の障害・実行機能障害・感情表現の変化なども進行の段階により現れてきます。

認知症の診断・治療にはやはり早期発見。早期受診、診断、早期治療が大切です。なぜなら、認知症の中には治る病気や一時的な症状の場合もあります。外科的処置、内科的治療でよくなる場合もありますが、長期間放置すると、回復が不可能になるからです。

自身の母方の祖母も今年で88歳ですが軽度の認知症状が見られます。今年からデイサービスに行き出しましたが、デイに行くことを忘れて畑に草むしりにでかけてしまって、送迎スタッフが所在不明で捜しまわることがたびたびありました。デイのスタッフに迷惑をかけるからと家族がデイサービスの利用を中止してしまいました。本人は楽しくデイに通っていたのに勝手に中止された(自分は嫁にいじめられている)と愚痴っているようです。認知症の方、それを支える家族のサポート体制など、身近でも試行錯誤が続いています。

自身の仕事である配食サービス利用の方でも、食事を受け取ったのに「食事がきていない」「食事がない」と電話を受けることがたびたびあります。冷蔵庫の中や電子レンジの中、キッチンなどを探してみてくださいとお願いすると、見つかることが多々あり、認知症の記憶障害である短期記憶がとんでしまい、数分前の記憶が残らない方への対応に難渋することもあります。

グループワークではそのような認知症の方のご家族にどのような声かけをするのがよいのかを考えました。認知症の人への対応の心得は1.驚かせない 2.急がせない 3.自尊心を傷つけないことです。具体的な7つの対応として、まずは見守る、余裕をもって対応する、声をかけるときは1人で、後ろからは声をかけない、やさしい口調で、おだやかに、はっきりした話し方で、相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応することがポイントになります。

講習会.jpg

一番不安やストレスを感じているのは本人です。認知症が進行して現れる様々な症状を我々が理解し受け止めること。本人やご家族に一緒に向き合っていく仲間(スタッフや関係者)がいることを伝えること。気づいてあげること、声をかけてあげることの大切さを共有することを今回の研修会で学びました。

鶏肉たたき.JPG

その後美味しい鶏料理を堪能しました(認知症になっても、美味しい料理と美酒を飲んだ記憶だけはなくならないでほしいというのは我がままでしょうか)

<カタログをご希望の方は下記から閲覧・ダウンロードできます>

https://www.810810.co.jp/download/

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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