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糖尿病

女性 / 87歳

糖尿病とは、糖質(血糖)を調節するインスリンというホルモンが不足したり、作用が不十分なために常に血糖が高い状態になっている病気です。自覚症状に乏しく、重篤な合併症を引き起こす特徴があります。

生活環境 生活状況
戸建て・独り暮らし 体が不安定で買い物は行けない。
買い物は、商品・食品の宅配サービス利用している。
ご利用の経緯
内服で今まで血糖コントロールしていたが、久しぶりに血液検査をすると糖尿病悪化していた。
独り暮らしで食事偏っているため配食利用希望され、担当ケアマネジャーさんよりご紹介いただく。
ご利用の食種
カロリー調整食・おかずのみ
(1400kcal)
配食ご利用状況
昼食: なし
夕食: 月火水木金土日

管理栄養士からのアドバイス
竹輪が担当しました
【食事内容】
起床遅く、1日2食+間食が多い。
朝(11:30頃):パン+ポタージュ、夕(17時ごろ)ご飯+おかず(時々カップ麺)。
間食として、りんご(ご主人様の仏壇にお供えしたもの)をそのままでは硬くて食べられないので、砂糖と煮てコンポートにして食べている。甘酸っぱくてさっぱりするという理由で、サイダー500mlを毎日飲んでいる。
【問題点と指導内容】
手軽食べられるという理由で、食事のほとんどが糖質に偏っている。
サイダーや他の炭酸飲料・ジュースなどに含まれている砂糖の量を、角砂糖で表示した資料をお渡しし、糖質の量をわかりやすく説明する。
  目標:3か月後にHbA1cを10%以下にする。
①配食利用することで、食事の糖質量を減らし、野菜・たんぱく質の摂取量を増やす。
②りんごの砂糖をパルスィートやマービーなどに変える。
③三ツ矢サイダーをやめ、水分補給は麦茶に変える。

血液検査の変化(3か月(2022年6月~9月))
血液値は利用者様からの申告によるものです
ご利用後の変化
【1か月後】
血液検査なし。
配食もお口にあっており、美味しく食べてますと仰せ。
初回面談の栄養指導後、サイダー・ポカリは止め麦茶のみにしている。
夏場暑くなるが、水分補給は麦茶で継続するように指導
次回の血液検査日確認し、栄養相談日時決める。
【2か月後】
HbA1c11.1%へ改善。
以前はりんごをコンポートにしていたが、それも今は止めそのまま食べている。
6月の面談時には仏壇に甘味が沢山お供えされており、お下がりでほぼ全部食べておられた。
今回の訪問では、お供え物がトマトとブロッコリーに変わるなどしており、部屋の中にほぼお菓子がない状態であった。
本人様から間食はしていないと自信をもって返答される。
【3か月後】
HbA1c9.3%へ改善!
まだ基準値より高いが、3か月前の目標(3か月後にHbA1cを10%以下にする)達成。
今後もさらに、改善していくよう今の食事内容継続するように指導。
本人様もしっかり食べているのに、改善しうれしいと喜ばれていました。