2011年9月アーカイブ

こんにちは。北摂栄養士の島田です。

今回は、短期のスポット利用の方のお話です。

初めてお会いしたのは1年前。
関係機関のケアマネジャーさまから「私の高校の恩師なんです」と
紹介いただいたF様、現役の教師としてスポーツ部の顧問をしていて
すごくアグレッシブな生活をされています。

しかしF様、実は慢性膵炎で脂質をとても少なくしないと
いけない食生活をずっとされてきていました。
膵臓からでる消化液でうまく膵臓の外(十二指腸)に流すことができないみたいで
定期的に膵管のステントを手術で交換されています。

そのような食生活を長くされているので
どのような食材がダメで、どんな調理は気をつけないといけないのかは
だいたいわかっておられました。
しかし、学校の食堂で食べられるメニューは限られ
自宅でゆっくり日々調理をする時間もなく軽食になりやすい状況でした。
慢性膵炎の方は
第一に膵炎を起こさせないように脂質を抑えること。
しかし、脂質を抑えるとカロリーが不足しやすく自然と体重が落ちてしまい
抵抗力もなくなってしまいます。
なので、体重が落ちやすい状態になるのを防ぐためカロリーとたんぱく質を
しっかり摂ることが膵炎の方には大切です。
(詳細は慢性膵炎の食事療養のポイントをご覧ください)
魚・卵・肉や豆類などのたんぱく質源は体にとって
もっとも大切な栄養素ですが、脂質も含んでいるため
たんぱく質をとると脂質もとってしまい、その加減が非常に大切であり
食事管理が大変な疾患です。

脂質を抑えてカロリーを確保できるよう軟菜食で食事療養してもらうことに
なり数回お持ちしたのですが、味が薄すぎて・・・とのことで
継続利用は途切れてしまいました。。。というのが1年前のお話です。

ところが、前日教え子のケアマネジャーさまからまた、Fさまの件で
ご相談いただきました。
「実はFさま、近日中に膵炎とは別で手術をされる予定で現在入院中」とのこと
「それまでに膵炎を発症させてしまうと手術もうまくできないので
 何がなんでも膵炎は起こさせないよう脂質を控えることを
 厳命され、一時帰宅予定」だと。
「短期間だけど、また脂質を抑えた食事を明日から届けて上げてほしい」と
ご依頼をいただきました。

翌日分の追加受付時間は過ぎていたのですが、運よくその日の検食が
脂質制限食でFさまにお持ちすることができ(F様、もっておられます!)
それ以降も手術までの短期間だけお食事をご用意させていただくことになりました。

またご相談いただけたこともうれしいですが
絶対必要な時に、必要な食事サポートを提供できたのはスポット利用でも
素晴らしい利用をしていただけたのではないかと思っています。

Fさまが安心して手術を受けられ、成功することをお祈りしております。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『食事療養をお届けするのだ』でもご紹介しています。ご覧ください。

こんにちは。カスタマーセンターの山村です。

朝夕はやっと秋めいてきました。
写真は自宅近所の川沿いです。
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管理栄養士のブログでは、主に食事療養のサポートに奮戦している模様を
お届けしていますが、今日は私のプライベートな事をかいてみました。

今年の年始に友人が「私ら(アラフォー)太ってきてない~~?」の一言から
発足された(そんな大げさなものではないですが・・・)
「本気ダイエットの会」を友人達と作りました。その頃、お恥ずかしながら私自信も体重がかなり増加
してきていて、なんとかしなくっちゃーと思っていたところでした。
それから、週1回程度、友人達とワイワイガヤガヤランニングしてました。
がこの運動量では、あかん!と一念発起し、週1回走るのではなく、週1回休もう!
と決め、6月から週6日朝、走ってます。平日は3kmくらい、週末は5km~10kmくらいです。
友人も週2日くらい参戦してきます。
なんとか生活の一部となってきていて、継続の意思を固めています(笑)
が、ただでさえ、忙しい朝、会社に出勤するまで、大パニックです。
朝食大切なので、もちろんしっかり食べます。
やはりただでさえ、手抜きな2分でしている化粧。
さらなる時短を余儀なくされ1分半くらい???
たまに、社会見学などで6年生の娘の弁当作りも・・・

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走るのはしんどいですが、走った達成感を得ることができ、頭の中がすっきりし
とにかく、やる気満々になりますよ。
中年女は心身ともタフでないとだめなので、鍛えます!

中年女は仕事もプライベートもまだまだやりたい事がいっぱいなので♪♪♪

       はーと&はあと管理栄養士 山村 豊美

こんにちは、めでぃ京都東川です。

先日利用者様の息子様とお話しました。
利用者様は98歳、女性、要介護Ⅱ、心疾患ありのT様です。
お子様が5人いらっしゃって、みなさんともてお母様のことを大切にされており、お世話をされています。
入院され、退院後に塩分制限がでたため、家族様の負担の軽減も含めご利用になられて、もう1年半ほどになりなります。
それまでは、塩分制限ができず、入退院を繰り返しておられました。

夏場になり、少し食欲低下があったため、夏場は少し回数を減らしてお持ちしていました。
食事のない日は、家族様が調整しながら用意されています。
心臓の状態は安定しているようですが、体重測定がここ最近できていないとのこだったので、測ってもらうようお願いしました。
食事量が落ちると、知らないうちに2,3kgと体重が減少している場合があります。
高齢者の食事量の低下は、脱水を招き、そして低栄養を招きます。
そして、その結果、体重が減り、免疫機能などの低下を招いてしまいます。
T様は、夏場になると食欲が落ちやすいとのことですが、
食事摂取量の低下の原因は、それだけではありません。
嚥下、咀嚼機能、味覚機能、消化機能などの各々の機能低下や、ADLの低下、病気や薬によるもの、認知による食べる意欲の低下などがあります。
よって、高齢者の体重管理はとても大切です。

息子様がおっしゃっていました。
「もうすぐ99歳で、来年、100歳になるんです。100歳になって表彰してもらうことが目標なので、頑張ってもらわんとね!」と。
実は、ご主人様が今年ご逝去されました。101歳でした。
仲の良い夫婦でした。ご長寿夫婦ですね。
100歳目指して食事療養です。

この年になってまで、食事制限はしたくないとおっしゃる方は多いです。
その方にとっての制限のイメージは厳しいものなのでしょう。
でも、厳しい制限をすることだけが食事療養ではありません。
健康で長生きするための食生活をすることも食事療養のひとつです。
一人一人、色々な食事療養のパターンがあると思います。

先日訪問した、利用者様は、81歳で透析をされていますが、夢は外国で講演をすることです。
透析のできる国をリサーチ済みです。そのために自己管理、食事療養を頑張っておられます。

利用者様の夢のために、その方お一人お一人にあった食事療養が提案したいです。

はーと&はあと 管理栄養士 東川千佳子

こんにちは、めでぃ北摂の小山です。
先日、友人の結婚式に出席してきました。
感動しますねぇ。いいもんです!!
最近特に涙もろくなりました。・・・歳ですかね。

さて、8月下旬より、申し込みいただいた糖尿病のS様、以前は看護師をされていて糖尿病の恐ろしさを十分に理解しているとおっしゃってました。
今回の申し込み理由は、糖尿病合併症を起こさないために、食事には気をつけているが、自己流の食事管理が正しいのか、不安で・・・。
とのことでした。
ご自分では、ごはんは極力少なくし、主菜のお魚なども少なめ。
野菜をサラダにして大鉢ほど食べている。昼食は簡単に済ましている。
小腹がへったら、おかき・果物を少々・・・。
膝が痛いので、長時間の運動はできないが室内を往復したり、と運動を心がけているようです。
糖尿病手帳を拝見しましたが、最近の数値は下ってきており、聞くと体重も減少傾向にあるとか(しかし、まだまだ肥満の範囲)。
お話を伺っていく中で、気になったことがありました。
昼食の主食と主菜が少ない、故に小腹が空き間食があるのでは?
体重が膝への負担になって運動できていない?

そこで目標をたてました
昼食をしっかり食べ、間食を止める。膝への負担軽減のため体重は3ヶ月でー3Kg。

早速、当社の食事をスタートしました。
昼食量がすくなかったので、昼食を毎日お届けすることになりました。

配食を開始し3週間が経過し、様子を伺うためお電話をしたところ、
「体重が1Kg減少した、検査数値も少しだけど下った」と喜びの言葉を頂きました。
お食事については、
「料理がすきなので、参考にして作っている。味付けは自分のとほぼ一緒なので、自分の食事管理に自信がついた。昼食をしっかりたべることで間食もなくなった」そうです。
様子もわかってきたので、今は利用回数を減らし、週に1回、お楽しみで友人と外食しているとか。もちろん、はーとの配食を参考に料理を選んで頂けてます。

一食量をすでにマスターされ、自己管理できている様子。
はーと&はあと 卒業も間近かも・・・。
あと一息です。一緒にがんばりましょう☆

めでぃ京都の寺田です。
真夏のような暑い日が続いたかと思えば、
今度は台風が猛威をふるっていますね。
毎日天気予報から目が離せませんっ。

さて今日は、糖尿病をお持ちの努力家のご利用者様の話です。
67歳、男性、前に糖尿病と診断され、入院経験があります。
7年前は77kgでした。
病院からすすめで、
はーとの食事を夕食毎日ご利用を開始されました。

本来であれば、お食事をお届けさせていただく際に
配送員とコミュニケーションをとっていただき、
ご病状の経過を確認していただくのですが、
この方はまだ若く、頻繁に外出するので
お食事のお手渡しではない方法をとらせていただいております。
ですから配送員とも話す機会がほとんどなく、
しかも、電話をしても、不在がちで連絡が取れず、
この方がどのような状況で、どのように過ごされているのか
把握することができていない状況が続いていました。

今年に入り、栄養コントロール食の方には
必ず3か月に1回のフォローをさせていただく方針になったので、
『連絡が取れない』と言っている場合ではなくなりました!!

なんとしても、この方の状況確認と、フォローをしなくては!と思い
自宅へ何度か出向いたり、電話をかけたりを試みてきました。
しばらくはなかなか連絡がつかなかったのですが
今から3か月ほど前、ようやく電話がつながり、お話しすることができたのです。

7年前は77kgだったので、
HbA1cも悪化しているのでは…と予想しながら伺うと、
なんと、現在の体重は58kg!HbA1cは5.8と安定しておりました。
血糖コントロールの服薬は一切ないとのこと。

『すごいですねえ、どのようにすごされてきたのですか?』
と伺うと、
夕食は、はーと&はあとの食事を食べ、
好きだったおやつは一切禁止、
更に雨の日以外はほぼ毎日最低1万歩の散歩する
といった生活を実践し、ずっと継続させてきたというのです。

糖尿病と診断されたことがとてもショックだったのでしょう。
始めの病院での診断時に食事療養と運動の必要性をきちんと理解し、
自分の欲に負けず、がんばってきたのだと話してくださいました。
『これからも継続してくださいね。』
と励ましの声かけをさせていただき、次回フォローの約束をさせていただきました。

それから3か月が経過し、お電話で再びフォロー。
体重とHbA1cを伺うと、
体重は58kgと維持、HbA1cはさらに下がり5.7となったとのこと。
食事も運動もばっちり継続してます!
と嬉しそうに話してくださいました。
主治医の先生からも、
『本当に素晴らしい。7年前、君と同じ状況だった人の半分は再入院したり、合併症を併発して苦しんでいるよ』
と言われ、
ご自身のやっていることは間違っていなかったということを確信し、
とても誇らしく感じておられるようでした。

更に3か月後の目標は、
『運動と食事療養を継続し、配食の頻度を週7回から4回程度まで減らし
自分で用意できるようになる』と決めていただき、
くれぐれも無理はしないことと、風邪をひかないようにと
念を押させていただき、これからの3か月をすごしていただくようお伝えしました。


この方のように、食事療法と運動療法を継続し、
状態を維持されている方は他にも何名かいらっしゃいます。
これは決して簡単なことではありませんが、
このように、努力して結果を出している方がいるということは
他のご利用者様にとっても励みになると思います。
『糖尿病は一生治らないし…』と落ち込んでいる他のご利用者様にも
どんな小さなことでも実践し、継続すれば結果につながるということを
もっともっと伝えていきたいと思いました。

『継続は力なり』
私の好きな言葉です!

はーと&はあと
管理栄養士 寺田満里子

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