2012年12月アーカイブ

こんにちは、京都管理栄養士松政です。
一段と寒さが厳しくなりましたね。
そして、あっという間に12月も半ばに。お正月も直ぐきそうです。

ある利用者Y様のお話。
80歳代、女性、糖尿病、脂質異常症。要支援、ご主人とのお二人暮らし。
一ヶ月半ほど前にケアマネージャー様から「先生から食事療養の指示があったができない人がいる」ということで訪問しました。
「膝の手術も控えているのに、本人はやる気なく、手術も受けなくていいとまで言ってるの・・・」と困った感じのケアマネージャー様。
そのためケアマネージャー様も一緒に訪問してきました。
ご主人様も血糖が高いことはご存知なのですが、なかなか厳しくは言えないと。
ご本人様はお肉、お寿司、お菓子が大好き。
ふら~っと出て行っては好きな物を買って来られます。
朝もしっかり食べ、食パンに大きなスライスチーズ、牛乳、ヨーグルト、ヤクルト、ご主人特製の野菜ジュースと言う名の果物ジュース、そして茹で卵。
昼は餅入りのうどんとバランスも悪く、夜は大きなステーキ。
その食欲にあっぱれと一週間の食費にもビックリ。

朝はご主人様が用意されているので、ご本人様の希望も聞きながら、固定の朝食を決め、買い物はヘルパー様がされているので、控えてもらう食品をケアマネージャー様から伝えてもらい、はーとの食事もスタート。
とりあえず、「一ヶ月後の診察までは頑張る!」を合言葉に、途中、食事の頻度も変えながら(変えると言うより止めてしまわれそうになられたので)、診察日を乗り切りました。

すると200を超えていた血糖値が100台へ。
HbA1c(NGSP)が、9.8→8.8へ。
先生からは、「この調子なら年明け1月には手術の話が進められる」と。
ご本人様もやはり結果が出ると嬉しかったようです。
ご主人様も朝食に野菜をプラスしてくださっています。
お昼のバランスはまだまだなのでこれからの課題です。
ただそうこうしているうちに、最大の難関が待ち受けています。
そう、お正月を乗り切らないといけません。
少し下がったので油断が出ないようにと大好きなお餅の誘惑があります。
お正月を乗り切るため、お餅の誘惑に負けないために、年末に再度連絡します。

ちなみにスーパーなどで売られている切り餅は1個50~55gで114~125kcalです。
2個でご飯小茶碗1杯分のカロリーがあります。
参考にしてください。

はーと&はあと 管理栄養士 松政千佳子

こんにちは、カスタマーセンター小山です。

最近の冷え込み、厳しいですね。
我が家では、毎日鍋です・・・。
〆のおじやは、汁を少量にして、塩分の摂りすぎに注意しています。

さて、先日配送員からの報告でこんなことがありました。
ご利用者様は、80歳代女性、1人暮らし。
週4回の昼食、当社の配食をご利用されています。キーパーソンは弟様です。
配送員がいつものように訪問すると、
ご本人様の左目の瞼が大きく腫れ、周囲に青あざを作っておられました。
先週土曜日に茶の間の上敷きで滑って転倒し、顔を打ってしまったとのことです。
その他、痛むところはないかお聞きすると、
「他は痛みは無い。病院にはかかっていない。
心配するので、弟にも言っていないが、ばれてしまいましたね。」
と笑みを浮かべて言われましたが、弟様に報告が行くのではと少し案じておられました。
やはり、受診はしておいたほうがいいと思い、
早速カスタマーセンターより、弟様へ報告しました。
やはりご存知ではありませんでした。
数分後、弟様からお電話があり、早速ご本人様へ電話したそうです。
近いうちに訪問しますとおっしゃっていました。
また、報告についても感謝されておりました。
 
私たちは、遠方にお住まいのご家族様にも安心していただけるよう、
時にはご利用者様を見守る目となりたい、そんな思いで御食事をお届けしています。

先日、ランチについていたカフェラテです。
細かい仕事にあっぱれ!!
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はーと&はあと管理栄養士 小山 祐子

こんにちは。ファシリティーフードサポート事業部の柴田です。
11月末の連休に北海道に帰省しました。

北海道旭川市(11/23)

実家の前は、こんなに雪が降り積もっていました!

北海道の寒さを思うと、京都の寒さなんて平気なはずなのですが
やっぱりこちらも寒いです!!
寒さに負けず、後1か月を過ごしていきたいと思います。


さて、ホームページのトップに紹介されていますが
はーと&はあとでは、やわらか食とデイサービス事業を立ち上げます。

私はこの事業の一員として、半年ほど前からやわらか食開発に取り組み、
やわらかさや味の検証をしています。
まずは噛む力が弱く、現在刻み食を召し上がっている方向けの食事を
デイサービスオープンまでに25献立完成させることを目指しています。

食材をやわらかくする方法はたくさんあり、
一般家庭でも多く試されていると思います。

例えば、生のパイナップルやキウイ、玉ねぎに肉や魚を漬け込むと、
これらが持つ「蛋白質分解酵素」が肉・魚に作用し繊維が壊されてやわらかくなります。

また、酢を入れて煮込むと、酸性に傾き、結果保水性が高まり肉がやわらかく仕上がります。

また重曹で葉物野菜を茹でるとやわらかくなりますが、
これはアルカリ性の状態で加熱する事によって、細胞が壊され、野菜がやわらかくなるのです。

このような科学的な特徴を利用して、
食材に合った様々な方法を検討しながら、やわらか食を開発しています!

合格メニューも増えてきたので、社内試食会も行いました。
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やわらか食開発は、家庭料理とは違い、
加熱時間や水の絞り加減など、とてもデリケートです。
一度の試作では成功することはまれで、
3回、4回、多い時は5回以上も試作することもしばしば。
日々手探りなので苦労も多々ありますが、
楽しみながらすすめていきたいと思います!


はーと&はあと管理栄養士
柴田満里子

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