2015年6月アーカイブ

こんにちは、京都管理栄養士の松政です。

先日訪問した利用者様のお話です。

90歳代後半、女性、要介護5のT様。

娘様が介護をされています。

先日退院されたばかりで、訪問看護の看護師さんから、ぜひ、管理栄養士さんに入ってもらいたい人がいるとのことで同行させてもらいました。

熱発による入院で2か月近く入院され、その間に低酸素状態にもなったようです。入院するまでは、普通に食べることができたようですが、入院中にむせるようになったとのこと。

飲み込みに問題があるようですが、娘様はあまり理解をされていないようなので繰り返し指導をしてほしいと看護師さんより申し送りを受けました。

自宅に訪問した際の朝食は、ロールケーキとヨーグルト、野菜ジュースでした。

「入院までは1個ペロリと食べていたのに、今日は半分で、よくゴホゴホしていましたわ」と娘様。

なるほど・・・頷きながら、なるほどなと納得した私。

私達は、無意識のうちにものを食べたり飲んだりしていますが、その動作は、歯、唇、舌、ほお、あご、喉など連携動作で成り立っています。

ものを噛むときは唇を閉じ、舌やほおで食べ物を動かしながら奥歯で噛み砕き、喉の方に送っています。

しかし、飲み込みが上手くいかないと、食べ物が気管に入りそうになって、むせやすくなります。そして、気管に食べ物や口の中の細菌などが入り込むことを「誤嚥(ごえん)」といい、高齢者はそれがもとで誤嚥性肺炎を起こし、微熱や咳などが続き、入院される方が多いです。

むせるということは、飲み込む力が低下してるシグナルなのです。

そんなことを娘様に説明しながら、注意してほしい食べ物の説明をしました。

朝食のような、水分が少なめでパサつくもの、サラサラした水などの液体はむせやすい食べ物になります。

「そうだったんですね。私正反対のことをしていたんですね」と娘様。

とろみ茶は、病院では嫌がり飲まなかったとのことですので、少し濃度を薄めてもらうことを提案しました。

それにプラス、はーと&はあとからは、娘様の負担も軽減するためにも、ムース食をお持ちすることになりました。

食事量にはムラがあるようですが、少しずつ試していってもらいたいと思います。

また、この方は、訪問看護の方以外に、往診のドクター、リハビリの方などがサービスに入っておられます。ケアマネージャーさんも私のいつもお世話になっている方です。

こうやって、たくさんの専門家が連携しながら、一人の方をサポートできる体制は、すごいなと思います。しっかり、連携しながらサポートしたいです。

はーと&はあと 管理栄養士 松政千佳子

こんにちは。京都 管理栄養士 相山です。

6月も数えると、残りわずか!

7月に入るとさらに暑さが増し、冷たい飲み物・食べ物に偏りがちになりますね。

「冷たい飲み物を飲みすぎると夏バテする」なんて聞いたことありませんか??

暑くて食欲がないときは、冷たいものがおいしく感じますよね。

だけど、飲み方を間違うと夏バテの原因にもなります。

水分補給は大切ですが、冷たいものを一気に飲むと、胃腸の機能を弱くして食欲不良を招くこともあるので気を付けましょう。

       

さて、今回はご夫婦で利用してくださっているK様のお話。

奥様は、糖尿病を患っておられカロリー調整食、ご主人様は健康バランス食ミニサイズをデイサービス以外の昼、夕ご利用いただいています。

最近、ご主人様から配送員さんに「食欲がなくて、、お弁当ミニサイズでも食べきれない、、」とのお声がありました。

以前から、奥様の病状についてもよくお話を聞かせていただいていました。

私は、電話でよくお話をさせていただいていたのですが、お会いしたことがなかったので、フォロー訪問をすることになりました。

         

訪問してみると、奥様は食欲があり、15時の間食も日課で、おかきやあられを食べてしまうとのこと、、

ご主人様は、お医者様から、食事量が少なく、体重も減ってきているのでカロリーを補充するメイバランスをすすめられたとのこと。

         

奥様には、おかきやあられはもともとはお米から作られていること。

炭水化物の仲間であることを説明し、間食してしまうときは、夜ごはんを二口ほど減らすこと、

または、カロリーゼロのゼリーなどを提案しました。

ご主人様には、TaBeLu+を提案しました。

TaBeLu+は、少ない量でもエネルギーと蛋白質が確保されていて、デザートもついたお食事になります。

ご主人様も少し食事を変えることで、気分転換をしてみようかなと。

また、食事の感想や喫食量などは配送員さんにも随時お伝えしてくださることになりました。

           

また、お食事の内容や普段の生活の様子を聞かせていただくと、メイバランスを一日1本飲んでおられました。

メイバランスは、娘様がインターネットでご購入されていると聞き、うちでもお届けできることをお伝えしました。

娘様の負担を軽減できるしはーとで注文したいとご希望があり、注文をいただきました。

はーとでは、補助食品として、メイバランスや小さなゼリーで高カロリー・高タンパクのゼリーなどの品揃えも増えました。

            

これから、ますます暑くなり食欲が落ちてしまう方が増えるのではないかと心配です。

食欲低下の原因は、暑さによるものなのか、硬さの問題なのか、服薬の関係なのか、、、いろいろあります。

利用者様の生活の様子をしっかりヒアリングし、問題点を一緒に見つけ、しかっりと食べていただけるようサポートしたいです。

        

はーと&はあとライフサポート   管理栄養士  相山  華菜

こんにちは。北摂事務所の仲野です。

毎日ムシムシ・・・。(××)暑い日もあり、雨の日もありバイク移動の多い私達には嫌な季節です。

さて、今回は先日減塩食をご希望のお客様へ訪問させて頂いた話です。

至って健康な70歳代のご夫婦なのですが、今年春先に奥様が狭心症で入院され先日退院されました。医師からは塩分を控えるように指導があったようです。奥様は「今までそんなことを言われたことはないのに。なんでも塩は入ってる。何も食べられない!」と、とってもナーバスになっておられました。

ご主人はそんな奥様に対応することに疲れた様子で配食を希望されました。

一通り塩分表を用いて減塩について説明させてもらいました。今までは漬物、ハム、ちくわなどの加工食品を多く摂られていたようなので、まずはその点を改善することから始めるようにお伝えしました。

奥様はしんどいお体を無理して減塩醤油をつかって一生懸命調理されていました。なので、それ以上の事はあまり多くお伝えせず、退院したばかりなので無理だけはしないようにお願いしました。

気にするあまり食欲がなくなっている奥様、その姿をつらそうに見ているご主人。

ご主人は「正直、減塩なんてもう歳やし、多少はいいと思っている。ただ、妻が『これを食べていたら大丈夫』と思えるものが欲しい」と仰っていました。・・・お気持ち、分かります。

急に「減塩」と言われても戸惑うと思います。少しでも安心出来て負担を軽減するお手伝いが出来れば。と思います。

㈱はーと&はあとライフサポート  管理栄養士 仲野ひとみ

こんにちは、サロン管理栄養士 兼 生活相談員の末藤です。


最近は暑かったり涼しかったり、雨降ったり降らなかったりで気候の変化が激しく体を合わせるのが難しいですね。


日中は暑いけど朝晩は寒かったりで、寝るときの格好や室温管理も大変。


ご利用者様の中にも体調を崩されている方もおられますので、皆さんお気をつけください。


今回は当デイサービスでの食事提供等について少しご紹介☆


通常のデイサービスでの食事提供では献立が一つあり、その献立の中で食事形態が分かれているといったものが一般的です。


たとえば普通食(常食)、一口大、刻み食、ミキサー食のような感じ。


かわって当デイサービスでの食事提供では献立が一つではなくご利用者様の状態、疾患等に合わせて分かれておいます。


・特に制限がなく咀嚼等にも問題がない方は健康バランス食といういわゆる普通食(常食)
・疾患があり制限(エネルギー制限、蛋白制限、脂質制限、塩分制限等)が必要な方の食種の栄養コントロール食
・咀嚼機能が衰えていて刻み食を食べておられるような方や義歯を使用されていることにより硬い物が食べにくい方向けのやわらか食
・嚥下機能の低下がある方へのソフト食やペースト食


そういった形で食事形態だけが豊富なのではなく、食種(献立の種類)も豊富に取り揃えているのが特徴です。
もちろんこのような食種の多さが対応できるのはご自宅に多彩な食種の食事を届けているはーと&はあとだからこそ!!


食事の風景としては、同じテーブルで食べている方々のメニューがバラバラということも起こってきますが、一人一人に合わせた食種と食事形態で対応しております。


また、月に数回行事食として統一のメニューの日も用意しております。


おやつの提供に関しても高カロリーや低カロリーの栄養補助食品等もご準備しております。
ですのでおやつもご利用者様の状態に合わせたものになっています。


利用者様によってそれぞれ食べることに必要な物や事も変わってきますので、できるかぎり状態に合わせて対応させていただければと思います!!


管理栄養士としての関わりをもっと濃くしていき、デイサービスで気付いたことをご自宅での食生活に活かしていただけるようスキルを磨いていきたいと思います。


食生活に不安と不都合をかかえる人のお役に立てるよう日々精進していきます!!

管理栄養士 兼 生活相談員 末藤


こんにちは。東京管理栄養士の六波羅です。

元気が取り柄の私なのに、マスク姿で咳込みながらブログを書いています。
風邪をこじらせ、気管支炎になってしまったのです。
風邪の諸症状のオンパレードで、丸3日も寝込みました。
これほどの症状は、かれこれ4年前になるでしょうか、
当時流行の最先端だった(笑)新型インフルエンザ以来です。

そのインフルエンザ罹患の時すら、おなかが空いた!と騒いだ挙句、
お煎餅とゼリーを食べ続けたという武勇伝を持つ私です。
(意識朦朧で覚えていないのですが、後に呆れ果てた母から聞きました)
それなのに、今回はすっかり食欲を失っています。

食べ物の味がわからないのです・・・

私が訪問させて頂いているご利用者様の中にも、
食べ物が美味しくない、味を感じないという方がいらっしゃいます。
特に60代から70代をピークに、年齢による味覚の機能低下が起こります。
服薬の種類も増えます。味覚障害は薬剤の副作用として多くみられる症状です。
加えて、嗅覚の低下、栄養の偏りによる亜鉛不足、ドライマウス(口内の乾燥)。
また、五感(味覚・触覚・視覚・聴覚・嗅覚)は、複合的に作用するといいます。
それらの総合的な衰えも、味覚障害の原因となるようです。

かく言う私。
普段どおり作ったはずの煮込みうどんに、大量の出し割りしょうゆを投入。
サバの塩焼きは脂っこさしか感じず、
サクランボはパサパサしたエグ味ばかりが際立ちます。
バウムクーヘンは、まるで食器洗い用のスポンジをかじっているかのよう。
チョコレートは、ただただ苦いだけ。

食べ物を味わえないって、本当につまらない!
実感しました。。。
ご利用者様の訴えにも、寄り添うことができそうです。

そんなわけで、
せっかく、サクランボ界の超セレブリティ・佐藤錦を頂いたのに、
香りも味も、まったくわかりません(号泣)
IMG_2042[1].JPG
なんと、1粒100円だそうです(驚愕)
思う存分堪能したかったー!

今日はこの辺にして、養生に努めます。。。
元気になったら、もう一粒くださーい(笑)


東京・管理栄養士  六波羅 美幸

このブログを購読する

管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美