食事療養のサポートを現場から発信

夫婦愛で塩分制限にトライ

こんにちは。めでぃ北摂の島田です。

今回はご主人が塩分制限のトライされているお話しです。

一ヶ月ほど前から、はーとのお食事をご利用いただいている
ご夫婦で
1.脳梗塞と心筋梗塞をわずらっている奥様は栄養コントロール食
2.ご主人は健康バランス食
をお届けしています。

そもそも、利用のきっかけは奥様が退院されるにあたり
自宅での塩分管理が困難なことから配食利用となりました。

デイケアやヘルパーさんで食事用意ができないときに
お届けしているのですが
なかなか奥様が薄味に慣れていただけない状態です。

お食事は概ねしっかり食べていただいているのですが
はーとの食事だけでは、ちょっと食が進みづらいようす。
そこで、ご主人が味噌を通常量の半分にしたお味噌汁や
奥様が好きなお刺身(もちろん、醤油の少しだけつけて)をご用意して
うまく食の満足度を落とさないよう工夫されています。

いままで、家事はまったくされたことがなかったというご主人
奥様のため
塩分の高い食品のリストを市の栄養課にいって資料をそろえ
食品をかわれるときも、栄養成分のナトリウム量をチェックしながら
購入されています。
「お刺身も貝類は塩分が多いから、魚の切り身を選択している。
 味噌汁はインスタントの味噌1本で二人分を作るようにしている
 お宅の食事も塩分が2.1gと時もあれば2.4gのときもあるので
 塩分が少ないときは上限を2.5gまでとして1品追加したりしている」
などなど、取り組めることから少しずつ塩分を抑える調理にトライしていただいています。

ご高齢のため目も弱くなられているので、ナトリウム量などを
見るのも大変ということだそうですが、食事療養に向かわれる姿勢がとても謙虚です。

(もともと、食に関心がある方や、ご自身の場合はいやいやながらも
 我慢して療養されている方もおられるなか、奥様のためにとはいえ
 なかなできることではないなぁ。栄養士からみても頭が下がります)
と、感じてました。

昨日、近くをとおることがあったのでお顔見せに拝見したところ
その理由が判明。

「あれ(奥様)が脳梗塞で緊急入院し、さらにICUで心筋梗塞も併発したときは
 生死を彷徨ったからね。親族・友人を集められもした。なんとか自宅に戻ってこれたから
 もう同じようなことにはさせたくし。
 そのためには塩分だけはしっかり抑えておかんとねぇ」

いや~夫婦愛ですね!独り身には理想的な夫婦愛を目の当たりにしました。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

今年一年の北摂の様子は
『もっと☆めでぃ北摂ブログ』でもご紹介しています。ご覧ください。

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