2014年10月アーカイブ

こんにちは、京都管理栄養士の松政です。

朝晩、冷え込むようになりましたね。バイクでの移動も寒くなってきたのですが、バイクもその寒さを感じているのか、エンジンのかかりも悪いです。

先日、訪問看護ステーションの看護師様からのご依頼で、地域のご高齢の方々に栄養についての勉強会をさせて頂きました。

毎月一度程集まり、健康についての勉強会をされています。基本は、お元気な中高年の方々が中心となり、ご近所のご高齢の方々の見守りも兼ねた会で定期的に専門な方々がサポートされています。

中心となっておられる方のご自宅で開催されました。当日も、ご近所の方々にお声掛けを頂き、70歳〜80歳代の方を中心とし、最高齢では、94歳の男性の方も参加頂きました。

食事のバランスや塩分について、低栄養、そして、今後起こるかもしれない食べる事の障害など色々お話ししましたが、一番初めにある作業をしてもらいました。

それは、昨日の夕食を思い出して書き出してもらうことです。

前の日のことですが、「あれ!?何やったかな?」なんて言いながら、なかなか思い出せない方も多く、その方々には、当日の朝食や昼食を書き出してもらいました。

書き出してもらう紙には、主食、主菜、副菜、汁物と大きくか書かれています。

「主食って何かな?」と皆さんで相談してもらいながら、仕上げてもらいました。答え合わせをしながら、ご自身の食事のバランスについて、考えました。ご飯が無い方、野菜が少ない方、おかずがない方など様々でした。「昨日は、たまたまよ〜!」という方もいれば、「いつもこんな感じやわ〜」という方もいました。そして、お隣同士で、「あんたようできてるな〜」や「この食事、あんまりやで〜」などご自身の食事内容を他の方と比べることで、見直しをしてもらいました。

ちなみに、主食は、ご飯やパンなどの炭水化物を多く含むもので、体のエネルギー源になるものです。主菜は、肉や魚、卵など、主にタンパク質を含んだ大きなおかずで、体をつくる(筋肉や血液など)ものです。副菜は、体の調子を調えるビタミン、ミネラル、食物繊維などを含んだ野菜類です。

勉強会の最後には、はーとの食事の試食もして頂き、薄味の勉強もして頂きました。

今までの食生活を直ぐに直すことは難しいですが、少しでもご自分の食生活について考えてもらえればと思います。

はーと&はあと管理栄養士 松政千佳子

 

こんにちは。北摂事務所の仲野です。

朝晩の気温が下がっていよいよバイク移動の多い私達栄養士にとってはつらい季節がやってきました。でも!めげずに日々バイクを走らせてますよ!

今回は8月よりご利用頂いている88歳、女性、Tさんのお話です。

Tさんは嚥下障害があり固形物の飲み込みが困難で病院ではムース食を利用。家族様も忙しいので在宅での食事は主に市販の嚥下サポート商品を利用いただく事になりました。

当初は食欲もなく1日1000Kcal、蛋白30g程度を摂取するのがやっとでした。意思疎通も困難でこちからからの声かけにも無反応。

しかし、利用後1か月を過ぎると徐々に摂取量も増え、毎日完食出来るようになりました。

そして、さらに1か月半、摂取状況からさらにカロリー、蛋白量も増え、ひどかった褥瘡も改善に向かうようになりました。

そうすると、当初は食事はおろか声掛けにも無反動だったTさんが「かぼちゃは美味しい。もっと食べたい。魚は嫌だ。シチューがいい」とご意見をはっきり言われるようになりました。関係者一同大喜び!食への関心、意欲が見られるようになりました。

お好きな物を食べて欲しいので当面はお魚を除き、ビーフシチューやクリームシチューを多く取り入れました。

今週伺うとまたまた「今度は小豆が食べたい。あんこがいい」と仰って下さり、私の顔を見ると笑顔も見せてくれるようになりました。

8月から開始して約3か月、200~300Kcalアップ、蛋白は10g前後増量することが出来ました!

次の目標は粒あんを食べる事。ゆっくり頑張りましょう!

㈱はーと&はあとライフサポート  管理栄養士 仲野ひとみ

こんにちは、サロン管理栄養士の末藤です。


徐々に寒さも増してきて朝晩はかなり冷え込むようになってきました。

それに伴い朝が段々布団から出にくくなってきております、、、

冬場にすっきりと布団から出れる術をご存じの方は教えて下さい。



10月17日(金)に北摂総合病院ケアプランセンターの坂本さんが立ち上げた「02会」で行っている勉強会がデイサービスはーと&はあとで開催されました。


内容は「第2回 栄養士×ヘルパー食事勉強会」


第1回目は4月18日に行われたのですが、今回は管理栄養士によるレクチャーと、前回より少し内容を変えてより実践に近い形でのヘルパーさんの調理実演を行っていただきました。

在宅現場での実際を学ぶ


まずは北摂総合病院 栄養科の斎藤彩加さんによる「明日から活かせる栄養評価」という内容での講義。

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専門性もありながらわかりやすい内容で症状から見てわかる栄養障害についていくつかレクチャーしていただき、普段利用者様宅を訪問しているヘルパーの方々にも役に立つ知識がたくさん含まれていました。


また、簡単に出来る嚥下評価法についてもいくつかご紹介していただき、反復唾液嚥下テスト(RSST)を参加者にも実際にやっていただき、在宅でも出来る嚥下スクリーニングとして解説していただきました。


実際に病院で使用しているマニュアルや、摂食・嚥下障害の観察ポイント等も紹介していただき、同じ管理栄養士としても勉強になりました。



続いて、ヘルパーさんによる調理実演!!


今回は架空の対象者を事前に設定し、その方のアセスメントシートを作って各事業所に同時にお知らせします。


当日は使用できる調味料と調理器具のみお知らせしており、食材については調理直前に各調理担当者に確認してもらい献立を決めていただくというように設定させてもらいました。


実際に訪問で入られているヘルパーの方々はご利用者様宅の冷蔵庫にある食材を確認してその場で作るものを決めるというケースがほとんどのようなので、なるべく実際の現場に近い状況で行っていただきました。


時間の関係上、食材を洗ったりの事前準備をしていたり調理補助が付いたりと100%実践通りとはいきませんが、各ヘルパーさん方もギャラリーに見守れながらの調理という経験することがあまりなく違ったプレッシャーを感じながらのスタートとなりました。

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今回も3事業所が実演していただきました。


・柚木ホームヘルパーステーションの井上さん

葦原ヘルパーステーションの中津さん、上田さん

・やさしい手茨木店の森さん、野村さん


今回の対象者はこんな方↓
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少し見にくいかもしれませんが、、、


事前にこのシートを各事業所の方々へFAXでお知らせ♪


30分での時間の中、出来上がったものがこちら!!

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一番左が柚木の井上さん作

真中が葦原の中津さん、上田さん作

右がやさしい手の森さん、野村さん作


同じ食材を使っているにも関わらずこんなにも違いが出るのにも驚きましたが、何より30分でこの内容!!


しかも食材パッと見ただけで!!!!!


やっぱり現場に入っているヘルパーさんたちは凄い!!!!!


でもこれが実際に毎日どこかで行われていることなのかと思うと本当にヘルパーさん方の能力の高さにびっくりでした。


実際に調理していただいた方からも、「実際ヘルパーで入ったら30分間料理だけに時間を使うなんてことはまずない。食事の準備しながら洗濯して掃除してって感じで色んなことを同時進行で行わなければ勤まらない。」と話されていました。


さらにこの献立の中にもそれぞれの工夫が、、、


井上さんのところでは、「少し硬い物が食べづらい。」とアセスメントシートにあった為、茄子はレンジで加熱することによりトロトロに。

サラダのミニトマトは湯向きして食べやすく、豆腐の表面を油で焼き上げとろみあんをかけることで食べやすく仕上げています。

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葦原の中津さん、上田さんのところも「少し硬い物が食べづらい。」との記載に対し、短時間でもお肉を酒につけて仕上げることでとても柔らかく食べやすい状態に。

また高血圧により塩分制限する必要がある為、香味の効いた食材選びにより風味をしっかり楽しめる味付けになっていました。

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森さん、野村さんの新人ペアは若さを活かしたワンプレートに仕上げました。

ご利用者様はなかなか外食に行ける機会も少ないだろうからと見た目にも楽しめるように工夫されていました。
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それぞれの個性や良さが色々と学べ、参加者も終始興味津々でした!!


こんなに立派な食事を準備してくださった3事業所の方々に対して、頼りないわたくしが管理栄養士の立場から総評をお話させていただき終了。


本当にいい勉強になりました!!


次回は春頃??に新たな企画が待っているかも、、、


また色々と情報発信していきますので懲りずに読んでみてください。


企画にお声かけいただいた02会代表の坂本さん

調理実演していただいた柚木の井上さん、葦原の中津さん、上田さん、やさしい手の森さん、野村さん

ご参加いただいた皆様に深く感謝いたします。






サロン管理栄養士 末藤



こんにちは。東京・管理栄養士の六波羅です。

タイトルを見て、ネガティブな(?)感想を抱いたのは、

家族から、医師から、あるいは移動を続ける自身のベルト穴から、

痩せなさいと指令を受けている方でしょうか。

生活習慣病の相談を受けることが多かった、かつての私にとっても、

体重増加=ネガティブなこと、でした。

その女性がしばしば口にする台詞は、

「どうしても食べられないのよ」

私にも、日々食事を届ける配送員にも繰り返しおっしゃいます。

体重もどんどん減り、とうとう33㎏にまで。

このままではいけないと思い、ご自宅へ訪問しました。

実はこの女性には、少し前にもアドバイスしていた事柄がありました。

ドラッグストアで手に入れやすい、少量かつ高カロリーの栄養補助食品を取り入れること。

このアドバイスは、女性には適していなかったと、

玄関に入ったとたんにわかりました。

部屋の隅に、飲みきれずに余らせた補助食品の箱が2段も積んであったからです。

私...「ごめんなさい、お好きじゃなかったですよね...」

女性...「違うわ、私の舌が悪いのよ、何を食べても美味しくなくて。

でも、冷たいものならなんとか。カップアイスを何回かに分けて食べてるの」

私...「居酒屋メニューに、バニラアイスに黒蜜ときな粉をかけたものがあって、

それがとても美味しいんです」

女性...「へえ、初耳だわ。やってみようかしら」

それから数週間経ち、配送員から報告がありました。

女性はヘルパーさんに頼んで、

黒蜜と、数種の豆のブレンドきな粉を買ってもらい、

ヨーグルトに混ぜ、毎日毎日食べてくださったそうです。

すると、体重が3㎏も増加。

体重が増えた!

嬉しすぎてバンザイ三唱\(^o^)/

体重が増えたことばかりでなく、

アイスをヨーグルトにしたり、ブレンドきな粉を使ったりと、

工夫をしてくださったのがとても嬉しかった。

私のアドバイスを、より実践しやすく自身で考えてくださった。

とても大切なステージの変化です。

この仕事をするようになり、

食べられない悩みを持つ方が多いことに衝撃を受けています。

食べることは生きること。

食べる喜びを持ち続けるための方法を、

利用者さまと共に見つけていきたいと思います。

さて、秋も深まり、マラソンシーズンとなりました。

10月最後の週末は、21.0975㎞を走るハーフマラソン大会でした。

ハチ公のように忠実なワタクシ(笑)、

コーチから無茶振りされたハイペース指令を律儀に守り抜き、

1時間50分50秒でゴール。疲れました...

11月はいよいよ、勝負レースのフルマラソンです。頑張るぞ(^^)b

東京いなげや  管理栄養士     六波羅  美幸

こんにちは。東京管理栄養士 金成です。

朝晩寒い日が多く、なんだか風邪が治ってはひき、治ってはひき・・・・中々治らない・・・!

みなさんもお気をつけてくださいね。

 

 

さて、ここ数日の間でちょこちょこと勉強会をやらさせていただいております。

ひよっこ金成も勉強会となると先生と呼ばれたり・・・。

先生なんて呼ばれると嬉しいものですね☆

先日も地域の方で一人暮らしの方を対象にした料理講習をしてほしい!!という依頼が有り

講師をやらせていただきました。

一人暮らしのご高齢者様を対象とした講習ということだったので

バランスの良い食事ってどんなものなのか?

減塩のポイントは?

野菜はどのくらい食べれば良いのか?

と言った事をお話させていただきました。

一人暮らしだとお味噌汁を飲むにしても一人分の味噌汁を作るのは大変ですよね。

どうしてもインスタント味噌汁に頼りがち・・・インスタントのお味噌汁には塩分が2g前後あります。

減塩もしたいし・・・っていう時に味噌の量を半分にし、

味噌汁の味が物足りないようであれば調味料を入れてみよう♪

という味噌汁実験?!もさせていただきました☆

胡椒や七味、生姜や山椒、ごま油など・・・

ちなみに私のオススメは牛乳です。クリーミーになって美味しいですよ♪

味噌汁も冷たい牛乳で冷めるので猫舌にもぴったり☆

 

その他にカット野菜を使って調理をしてみるということをさせていただき、

カット野菜って今はスーパーやコンビニなど簡単に手が入る食材ですよね。

一人暮らしの私にとっても強い味方です☆

しかしご高齢者様の中にはカット野菜は抵抗があるという人も・・・。

実際に使用してみて簡単・便利と喜んでいただける場面も・・・♪

 

なかなか大人になるとみんなで調理実習ってないですよね。みんなでわいわいと調理をするのも楽しいですね。

今日はきてよかった!なんて声も聞こえ嬉しい限りです。

私自身、地域の皆様との交流ってなかなか普段出来ないのでいい経験になりました☆

まだまだひよっこで挫けそうになるときもありますがしっかり頑張ります☆

 

 

いなげや 管理栄養士 金成なつみ

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