2017年4月アーカイブ

こんにちは 京都 管理栄養士 原です。

 

桜が満開に咲いて、新しい年度の始まりを感じています。

 

さて、前回のブログに掲載したダイエット企画の利用者様は、

始まってまだ間もないので、大きな体重の変化はありませんが、

お食事の内容が変化されていています。

また、ご報告します。

 

今回は、腹膜透析を頑張っておられる利用者様のお宅に訪問して、検査結果等からお食事のおはなしをしてきました。

一般の健常者の皆様には、透析はなかなか身近にないので、ご存じないかもしれません。

透析とは、老廃物の排泄という機能が、腎臓の機能低下により行われなくなってしまった時の腎機能の代行として行われる血液浄化です。

透析には血液透析と、腹膜透析があり、食事療養の基本としては下記の違いがあります。

(血液透析と腹膜透析の技術的な仕組みについては省略しております。)

血液透析

➀蛋白質を適正量とる。(蛋白質の過剰は腎臓の負担になり、カリウムとリンの過剰を招く。不足は低栄養につながる。)

➁高血圧の管理から、体重、水分、食塩を制限する。

③エネルギーを適正量とる。(エネルギー不足は低栄養を招く)

④カリウムとリンを制限する。

⑤便秘に気を付ける

 

腹膜透析

➀蛋白質を多めにとる。(廃液に蛋白質が漏出する為。)

➁エネルギーの過剰摂取を防ぐため、透析液のエネルギーを食事摂取量から差し引く。(透析液にブドウ糖が含まれている為、透析液からもエネルギーが供給されている。)

③カリウムは制限しない。(廃液にカリウムが漏出する為、透析前のようなカリウムの制限が必要なくなる。)

④リンを制限する。(透析ではリンの除去が得意でない為。高リン血症では骨が弱くなるだけでなく、血中のリンがカルシウムと結合し動脈硬化の原因となります。)

(参考 メディカ出版 透析患者の食事指導)

 

訪問したご利用者様は、透析前まで低下した腎機能を少しでも維持する為、

塩分と、蛋白質とカリウムを厳しく制限する食生活を送られていました。

 

腹膜透析をされた後は、透析前とお食事に含まれる塩分の制限は変わりませんが、

血液検査の結果カリウム値が基準値を下回っておられたので、生野菜と果物を摂取していただくようにしました。(2か月以内に数値が基準値に戻られました。)

しかし、リンの制限については問題が。

何を食べたらリンを取りすぎになってしまうのか。これはたべてもいいの?

奥様から食卓によく出る食品のリンの量の質問が沢山でてきました。

 

そこで、リンの取りすぎがないように、下記の事を守って頂くようにお話ししました。

➀ 動物性蛋白質には、蛋白質含有量が多く、摂取しすぎるとリンも取りすぎにつながる。朝食のタンパク質はとりすぎではないので、夕食は配食と同じくらいのお肉やお魚の量を食べていただくようにお伝えしました。

➁ 加工品や調理済み食品には食品添加物としてリンが多く含まれているので、使用を避ける。

③ 3食以外の間食ではリンを50㎎位に抑える。

④ 乳製品にはリンが多く含まれるので量(牛乳なら120ml位まで)に気を付ける。

 

よく食べられる間食をお聞きし、写真付きの具体量がのった資料を

奥様にお渡しし、量を気をつけていただくこととなりました。

 

腎機能が低下された利用者様の多くが、

「毎日の食事で、具体的に何をどれくらいまでなら食べてもよいか。」それが一番しりたいことなんだと感じます。

それを少しでも多くお示しして、不安や不都合を取り除けるお役に立ちたいと思います。

 満開の桜の下をバイクで走るのは、とても気持ちがいい季節です。

一年中春ならいいなと感じます。花粉症の方にはとんでもないことですね。

image1.jpg

京都  管理栄養士  原

 

 

 

こんにちは、カスタマー管理栄養士の島田です。

急に暖かくなりましたね。春の満員電車で汗ばむことが増えてきました。

さらに、新年度のスタートが切られ活気がでてきました。

カスタマーで電話を受けていても、新規の問い合わせが増えてきているのを実感します。やはり春になると動物も人間も活動性があがるのでしょうか。

新規のご相談では、健康食や栄養コントロールが必要な方の相談はもちろんですが、摂食嚥下障害をお持ちの方のご相談を受けることが2件に1件はあるように感じます。

摂食嚥下の方だと、ご相談のお電話をかけてこられるのはほとんどが担当のケアマネジャーさんですが、利用者さんが経口摂取量が少なくなっていたり、体重が減っていたり、むせがあったりとなかなか栄養がしっかりとらえていないことに不安を感じておられるのが電話越しにもよく分かります。少しでも早く担当の管理栄養士が相談にお伺いして、いい栄養ケアを提案できるよう訪問日を決めさせてくださいとお願いし、お電話いただいた時にアポイントの日にちを確定できるだけでも、少しケアマネジャーさんの不安を和らげることができているのを実感します。

実際に訪問してアドバイス、提案を行うのは担当管理栄養士ですが、お電話いただいた時に少しでも不安が緩和でき、電話してよかったと思っていただける受け答えができるようにしていきたいと思います。

※最近読んだ本で1時間ずっと座っていると、寿命が22分縮み、脳への血液量が70%まで低下するという論文が発表されたことを知りました。電話に出ることに注力しすぎて長時間座りっぱなしは危険ですね。50分に一回は休憩を入れるのがよいようです(その論文曰く)

日頃の運動不足の解消に休日に近所の桜並木の花見にいってきました。

041101.JPG 041102.JPG 041103.JPG

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは 京都 管理栄養士 相山です。

    

2017年になってからあっという間に、4ヶ月が過ぎました。

4月と言えば桜の季節ですが、若さあふれるエネルギッシュな新入社員が入社してくる時期でもあります。

朝、通勤時に緊張が顔に出ている新入社員の人たちもちらほら・・・

そんな若い子たちをみて私も負けてられないなと思い今日からも気を引き締めてがんばりたいと思います。

    

さて、今回は3年前にご利用いただいていた利用者様の再開訪問に行ってきたお話です。

利用したいとの声が、配送員に入ってきました。

利用者様は75歳女性。要支援2。ご主人様と二人暮らし。

家事や洗濯は奥様がされていますが、食事の用意はご主人様。助け合って生活されています。

昼食はご主人様が計算をしながら用意され、夕食は他社さんの糖尿食をとっておられました。

飽きてしまったので、またはーとを思い出し栄養指導を受けながら数値改善をしたいとの声がありました。

体重は、以前より5kg増。身長143cmで、体重59kg。お腹まわりには、脂肪が蓄えられていました、、、

体重も増え、歩くと膝もいたくなるためお休み中で悪循環に陥っています。

そして、食生活を聞くと昼食も満足できずで、16時ごろにおかきや、ゼリーなどの間食がちらほら。

一時期は、HbA1cが7.2%まで下がったのですが、おもちが大好きで冬から食べ始めて・・・・数値が悪化。

10%まで上がり、インシュリンも増えています。そして、最近は教育入院もされていました。

自己採血記録を見せてもらうと、夕食前の血糖はほとんど300超え!

4月がはじまり、今日からリセットして目標を持って取り組みましょうと約束してきました。

数値目標として、★HbA1cを7%前半にする    ★体重を55kg以内にする(毎日記録をし、1ヶ月に1kg減)

行動目標として、★間食を控える(糖質、カロリーの低いものを選ぶ)   ★食べ順継続

           ★食後に、膝に負担のかからない程度のスクワットなどの運動をする

継続が大切!!また、様子をうかがいたいと思います。

   IMG_5355.JPG

はーと&はあとで、カロリーの低いゼリーやジャムなども取り扱っております。

お気軽にご相談ください。

      

はーと&はあと 管理栄養士 相山 華菜

こんにちわ!北摂管理栄養士の徳山です。

桜の季節ですね^_^ 

先週、親戚と恒例の花見に行ってきましたが、少し早く三分咲き程度でしたが、晴天だったので、気持ち良かったです!

IMG_2898.jpg桜.jpg  FullSizeR.jpgお弁当.jpg 


年明けから3カ月、早足で過ぎていきます。。もう4月、新年度ですね〜。

末っ子が年長で、長女から通い続けた保育所も、残すところあと1年となりました☆

この3ケ月も様々な方々との関わり、出会いがありました。

数値改善で、はあとの食事を卒業された方。ご自身で用意できるようになった方。

色々な事情で施設入居された利用者様。

ほんの一瞬だったかもしれませんが、少しでもお役に立てた事を自分自身の自信に繋げて、これからも食事療養を必要とされている方にアプローチできたらと思っています。

 

ある利用者様ですが、骨粗鬆症、圧迫骨折で入院。左踵に褥瘡あり、退院時には改善傾向、在宅では訪看介入予定。介護度III、全介助で、入院中は刻み食を食べておられました。

退院時にカンファレンスに参加し、3月からソフト食を開始されていたM様。奈良から妹様が、泊まりこみでお世話をされていました。

ソフト食の感想を妹様に確認すると、「口に合っている。今まで色んな配食を利用したけど、初めて美味しいって言ってくれたよ」と。自宅ではプリンやゼリーも間食に食べておられるとのことでした。

よし!!と手応えを感じていましたが、、、その4日後、静かに息をひきとられました。

担当ケアマネジャ-に、その後会う機会があり、「やっとの退院だったから、自宅に戻れてほんとに嬉しかったと思う。最後まで、食事は食べておられ、全てのサ-ビス関係者に顔を合わせてから、ご逝去された、、分かっておられたのかも、、」と涙ながらに話しておられました。

M様のご冥福を心よりお祈り致します。

 

人生の最後の食事に関わらせて頂く重みもありますが、ご家族の「ありがとう」を励みに今日もバイクで走ります!

管理栄養士 徳山 沙紀子

 

こんにちは、サロン管理栄養士 兼 生活相談員の末藤です。


まだまだ寒い日が続いていますね。

寒さのせいか例年より桜の開花が遅れているようです。



柴田さんのブログにも書かれていますが、サロンでは3/29日より外出レクリエーションとしてお花見&外食行事がスタートしました!!

前述の通り、3月末では全然咲いておりませんでした、、、


自分自身外出の行事に付き添いで参加する事があまりないので久しぶりに利用者様と楽しい時間を過ごせました!!


あまり外出行事に参加することがないので、利用者様から「あんた今回行くん?」と聞かれ、「今回は行きますよ!!一緒に行けますね~。」というと「いや!!一緒に行くの初めてやん!!嬉しいわ~。」とこちらの方が聞いて嬉しいお言葉をいただきました☆


5日で最後となりますが、事故のないよう楽しく過ごしていただきたいと思います!!

写真 2017-04-03 12 13 53.jpg

写真 2017-04-03 14 06 45.jpg

写真 2017-04-03 14 01 30.jpg

写真 2017-04-03 14 11 18 (1).jpg

写真 2017-04-03 14 15 54 (1).jpg

サロン管理栄養士 兼 生活相談員 末藤

このブログを購読する

管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
  • 竹本 敏美