宮川曜子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
ずいぶん寒くなってきました。紅葉も深まってきています。
お天気のいい日は、青空と葉っぱの色の対比がいい感じです。
と上ばかり見て運転してはいけませんね。安全運転第一ですよ!

今回は、食事療養をがんばっておられる方のお話です。
K様、70歳台、女性の方、糖尿病がおありです。要支援Ⅰの認定を受けておられます。
ご家族同居ですが、お食事は別々です。
初回のご訪問は、初夏、6月。
病院で血糖値が高いのを指摘され、ケアマネージャー様からのご紹介で、はーとにご相談を下さいました。

病院では、糖尿食をするように言われたけれど・・・家ではできなくて。
糖尿食がどんなものか、次の検査まで、がんばってみたいんです。
と、息子様とK様。

指示カロリーは、1400Kcal。数値は、5月でHbA1c6.7。
めちゃくちゃ高いわけではないですが、これ以上上がらない為にも、合併症予防の為にも、食事療養は重要です。

今までの食生活をお聞きすると、お食事の量は多くないのですが、おやつが多かったよう。

テレビをみながら、甘いものを食べるのが習慣・・・
お食事のお届けが始まっても、おやつを食べていては効果半減・・・(どころか出ないかも)。
なのでおやつはやめるか、日を決めて食べましょうね。

K様もそれは十分承知です。

さてお届け頻度はどうしましょう。
そうですね、毎日の昼と夕と持ってきてもらいましょうか。
と、息子様とK様。

おぉっどうする?!大丈夫だろか!と内心、不安。

昼夕べったりの栄養コントロール食利用って、結構、しんどいことがあるんです。
なぜなら、急に今までの食生活から全部この食事に変わるんです。
初めはがんばって食事療養を初める為、続けようと思うのですが、これしか食べられないのか、と思い、だんだんストレスになって、それが爆発し、食事療養に嫌気がさしてしまう可能性があるんです。

結果が出る前に、そうなってしまったら、それは、私の力不足です。

でもやる気になっておられるK様のご希望だし!と内心葛藤しながら、、、

昼夕、毎日でも大丈夫ですか?
頻度を減らすこともできますし、まずは、次の検査まで続けてみて下さいね。

とお食事がスタートになりました。

・・・そして、現在11月。約半年たちました。
K様、継続しておられます!
ちょこちょこお電話でご様子をお聞きしていると、
おやつはきっぱりやめ、お散歩も始められていました。

食事療養、運動療養の成果、HbA1cは6.1%と安定し、維持されています。

お宅のお食事でがんばってるよ、数値が下がってうれしいわぁとK様。
毎回検査数値を見せてくださいます。

うれしい限りです。
K様のやる気に万歳です♪

そのやる気を継続できているのは、K様の食事療養に対する意識の高さやご性格だとも思いますが、私や配送員からの、お声かけもあるんじゃないかと、信じています。

やる気、継続して、応援させていただきます!
やる気のある方も、ない方も、食事療養が必要な方、呼んでください!


最後に、クイズです。これは何の実でしょう。
利用者様の家の庭先で、「これは私と一緒よ(笑)」と言われ、いただきました。

答えはボケの実です★一緒って・・・いやいや。

春先に可愛い花を咲かせます。
秋には実がなるんですね。ちなみに、となりの葉っぱはローリエです。


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
急に寒くなりましたが、風邪など皆さんひかれていませんか。
先日少し喉が痛く寒いので、真冬の毛布を出してしまいました。
冬が越せるか心配です。が、あたたかくして直さねば!

さて、今回は、私のミスの話です。
利用者様とのやりとりの中で、行き違いがあり、起こった出来事です。
反省の意味を込めてご紹介します。

利用者様は、先週の金曜に、ご自宅に私が伺うと思っておられました。
私は、先週の金曜に、お電話をして訪問日をきめて、その後日訪問すると思っていました。

Y様、70歳、男性、慢性腎臓病。脳梗塞を起こされ、ご入院中です。
会社の社長さんをされていてきっちりされています。食事療養に意欲的です。

初めのご訪問は病院でした。
退院後の食事療養目的で、病院の相談員さんより、はーとのことをお知り下さいました。

毎日ほとんど外食で、どうしても塩分も蛋白質も上がってしまうので、退院後しばらく慣れるまでは1日1食くらいから配食を利用したいと考えておられました。

病院での指導は、エネルギー1600Kcal、蛋白質40g。塩分6g。
管理栄養士さんからは、蛋白質の指導を中心に受けられ、とても気にされています。
昼夕外食なら絶対に越えてしまいます(例えばカツ丼定食を食べるとしたら、蛋白質は30g程、塩分は5g程いってしまいます!)。

1食あたり朝に10g、昼15g、夕15gの蛋白質の指導を受けられています。
ご自分で計算されています。
なので、夕食は配食にし蛋白15gでいき、朝食は全体で蛋白10g程の決まったものにし、昼食だけ、選び方に気を付けていきましょう、と話しがまとまりました。

病院での話しでしたので、家の様子はわかりませんでした。

なので、一度家の方にも来てほしいと言われました。
月曜が退院です。また来週の金曜にでも電話してきてくれ、と。

ここが、ミスの原因です。
ここでしっかり、日時を決めておけばよかったんです。
金曜に、Y様は、私が家に来る、私はY様に電話だけする、と、思っていました。

そして、金曜、Y様より、「まだ来ないのか」とお電話がありました。
お電話は夕方にかけるつもりで、その日は訪問しようと思っていませんでした。

Y様ときっちりとお約束を交わし確認していなかった、私が悪く、来ると思い待っておられるY様にとても申し訳なく、すぐにご自宅へ向かいました。

Y様は怒っておられましたが、面と向かって謝罪し、来てくれたんやしまぁいいよ、と許してくださいました。
そして、聞きたいことがあったんや、と、家に大量に買ってこられた、エネルギー補給の間食や昼食用の食材を見せてくださいました。

このゼリー蛋白質、塩分はどうや、昼食はこのレトルトでいけるか、朝食はOKやな、
うどん屋で昨日は海老天を食べたが大丈夫やろか・・・etc

とても不安だったんだろうと、思いました。
明日の昼は何を食べようか、退院後こんな感じの食事で大丈夫だろうか、ご自分で勉強なさっている分、腎臓の病気の怖さもよく分かっておられます。

本当に、不安な思いをもたせてしまい、申し訳なく思いました。

同じミスが起きないよう、ご訪問の場合は日時、お電話の場合はかけるお時間を決め、私を相手の方で確認をしておかねばと思いました。

Y様、申し訳ございません、気付かせていただきありがとうございます。

はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
すっかり秋ですね。運動会日和が続いています。あちこちで小学校や中学校の運動会の声や音楽が流れてきます。
風にのってキンモクセイの香りも流れてきます♪

さて、先日、病院へ新規の訪問に伺いました。
S様、男性、80歳台、独居。
腹膜透析をされています。今回のご入院はペースメーカーの手術の為でした。

姪様からのご相談でした。
姪様は大阪に住まれているので、あまり様子見に来られないので心配されています。

面談は姪様と。病院の談話室です。
はーとのことは、病院の相談員さんからお聞きくださっていました。

『入院前はあまり食べていなかったようなの、夕食は冷凍のお弁当をとっていたんだけど。
自分で解凍なんてしてなかったと思うのよね、ボケもあるし。
たぶん朝も食べなかったり、昼と兼用だったりね。

とにかく、夕食だけでも毎日持ってきてほしいの、様子も見ていただけるし。
ほんと、こういうサービスがあってよかった、便利よね。』と。

ありがとございます。
退院後の食事確保・安否確認が最優先です。

S様ご本人とは面談終了後に、少しお会いできました。
お茶を嗜んでおられるとのこと、気品のある方でした。
『全部(姪様に)任せてますからなぁ、まぁよろしく頼んます』と。

姪様より認知症(姪様曰く“ボケ”)があるとお聞きしていたのにも関わらず、
しっかりとした受け答え、足取りでした。

こうして退院後、毎夕食で、栄養コントロール食の透析食で、配食がスタートしました。

初日。姪様も一緒におられ、受け取って下さいました。

2,3日目。外でお食事のお届けを待っていてくださいました。

そして4日目。
室内でベッドの上のカレンダーを直そうとして、転倒されていました。
本人はケロッとされていましたが、棚の角であたまでも打ったら・・・!!
カスタマーセンターの方から姪様にはご連絡をさせていただきました。
足取り、しっかりしているようで、してなかったのか・・・?

そして5日目。
担当のケアマネージャー様に前日のことをお電話で報告させていただいたところ、
『本当ですかぁ・・・教えていただいて、ありがとうございます。
Sさん、ふらつきが少しあるようなんですよ。あ、今日担当者会議ですよ、来られます?』と。
ぜひ参加させていただきます!!

担当者会議では、S様、きっちりと着物で応対して下さいました。
昨日の転倒を覚えておられ配送員さんに助けてもらったと言ってくださいました。

しかし、担当のケアマネージャー様やヘルパー様の話では、短期記憶が曖昧で、腹膜透析の管も時間が分からず抜いてしまうとのこと。

S様は、この家で、ずっと暮らしていきたい、という気持ち。

新規訪問から、5日目にして、認知症が見た目より進行していること、体調もご本人が思うより良くはないこと、S様の在宅での問題が多く分かりました。

S様の在宅での生活は、姪様、ケアマネ様、訪問看護の方、ヘルパーの方、病院の相談員様、そして私達はーと&はあとが、うまく連携をとらねば、絶対になりません。
病院での新規訪問だけでは、把握しきれていませんでした。


長くS様のお力になっていけるように、在宅の現場へ行くこと、多職種での連携はとても大切であると改めて感じました。

この仕事から常に学ばせていただいています★
まだまだです!頑張らねば!


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
涼しくなりましたね。朝起きて顔を洗う水がだんだん冷たくなってきました。
空気がすがすがしい秋の日は、なんだかシャキっとします。
これから紅葉の季節、楽しみです。

ところで、私、はーとに入社して、2年半がたちました(早い!)。
少しずつ教えていただき内部での業務が増えてきました。
例えば献立のチェックや、医院さんでの栄養指導、電話受付・電話相談等です。
関係機関の方や、利用者様宅への訪問は、こういった業務もしつつ行っています。

なので、1年目に比べると外に出る時間は減っています。
ある程度時間を考えて行動しなければなりません。

さて先日、まとまった時間ができたので、朝から夕まで関係機関を訪問してきました。
事業所のケアマネージャー様等とは、ご担当の利用者様の話をしたり、はーと&はあとのサービスについてや管理栄養士に聞きたい質問を受けたりします。

この日に出会った方との話を少しご紹介。

①男性のケアマネージャー様からのご相談でした。
「味が濃い食事ある?」
????

よくよくお聞きすると、ご担当の方が精神的なご病気で、味をぜんぜん感じられず、すべての食事に塩を大量に振って召し上がるとか。
なので、濃い味にしておけばかけないかもしれない、とか。
『健康バランス食であれば、普通の味付けですが・・・
(・・・じゃなくて、かける塩が問題でしょ!血圧あがりますよ!)
それより塩、減塩に変えてみたらどうですか?
それか塩以外、例えば酢をかけるとかにできないんですか?』
「なーるほど、ちょっと考えてみるわぁ、はーとさんの食事もちょっと試してみようかな~」

②別の事業所。
はーと利用中Y様ご担当の、女性のケアマネージャー様とお話をしていました。
「Y様ね、実は血糖が下がらないんです・・・」
え??!

この方、糖尿病で、先々月より再開になり栄養コントロール食を毎日の夕食にご利用してくださっています。再開にあたり訪問したのですが、がんばって食べると仰っておられたはず。
「本音を言ってくださらないんです、夜中にビール飲んだり甘いお菓子を食べたり、昼は必ず外食をしているようなんですが・・・」とケアマネさん。

社に戻って、ケアマネさんからお聞きしたということは伏せてお電話してみました。
『最近どうですか?』
Y様、食べようと食べないと、何かを足そうとも、それは自分の勝手でしょ、もう死んでもええわぁ、と、全てに投げやりなご様子でした。

配送員とも協力して、こまめに食事の大切さや、伝えていくしかないのでしょうか。
ケアマネージャー様にお電話で報告しました。
そっと見守っていくということで話を終えました。

③病院では、管理栄養士さんとお話をしました。
「ちょうど退院した方で、塩分控えめの食事が必要な人がいたの~。」
!!!!

パンフレットをお渡しし、塩分調整食についてお伝えしました。
『週に1回からでもお届けできるんですよ~、
塩分は1日7g、と5~6gの2種類あります。』
「そうなの、この方外来に来られた時に伝えてみるわね~!」と笑顔で栄養士さん。

この日は1日で、30人くらいの方とお話できました。
笑ったり一緒に考えたり、少し困ったり、1日でいっぱいドラマがありました。

皆さん、抱えているケースがそれぞれで、それぞれの困りごとを持ってらっしゃいます。

お食事での困りごとがあれば、いつでも相談してください。相談にのらせてください!
何かしら、解決策を提案できるように、今日も走って会いに行きますから!


今日の朝、鴨川に虹がかかっていました♪


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
涼しくなりましたね。外を走るのが気持ちよい季節です。

さて、先日、退院後の食事療養の為に、はーとの配食を考えておられる方のところへ、訪問してきました。
糖尿病を患っておられ、血糖コントロール目的で教育入院中です。

今現在、はーとのお食事を利用されているご友人からのご紹介でした。
ご友人よりお聞きすればご入院中の闘病仲間とのこと。
「とにかくパンフか何か持って行ってあげて」。

この方は現在まだご入院中なので、外出時にご自宅に、ご試食を持って伺うことになりました。ご友人からのご紹介の為、ご本人はあまり配食を使った食事療養に乗り気というわけではありません。

S様。30歳台、男性。お独り暮らし。
3年前に目が見えにくくなり、糖尿病だと分かったようです(合併症の網膜症が出て気付かれました)。

それ以来入退院を繰り返す生活。インスリンは1日に4回、100単位以上を打たれます。
血糖は300~500mg/dl、ヘモグロビンA1cは9.5%。

コントロールはかなり乱れています。
ご本人もそれはよく分かっておられます。

S様、「わざわざありがとう、まぁ入って入って」と、とても気さくで明るい方です。
外出中にはーとの食事を試食することは、看護師さんにも断ってこられていました。

いろいろお話をお聞きしていくと、普段の食生活は、ほとんど外食。
または、スーパーのお惣菜。
朝はめんどうで抜くことも。その結果インスリンを打たないことも。
お腹がすいてどかっと食べる時もあれば、全く食べない時もあり。

「今回の入院で血糖はある程度安定されると思いますので、退院後は今までより気をつけましょうね…!」と私。

「ダメって分かってはいるけどね~~!病院で栄養士さんの話?聞いたような気もするかな~~?」
とS様。あっけらかんとされています。

病識、かなり薄いです。

合併症についても話しましたが、「うんうん、もう知っているよ」といった様子。
実際網膜症で、身をもって恐ろしさを感じておられます。
でも、まだ、30歳台なんです。

退院後は、私が担当の管理栄養士になるので、まず週に1回でも配食を利用していただくよう、話がつき、ご訪問を終えました。

なんで、こんなに、明るくされているのか、どう、食事療養にやる気になってもらうか、悩みます。

ご友人にご紹介のお礼のお電話をした時にも、「あいつあのままじゃ、良くないから、なんとかせなあかんから」と、とても心配されていました。

退院後、どうにか食事療養を継続してもらわねば、と強く感じました。

退院は10月半ば予定。

どきどきしながら、待っています。

はーとの管理栄養士として、しっかり、家での食事療養のサポートをしなければ。
この気持ちははーとでお仕事させていただいている管理栄養士でしか感じ得ない緊張感だと思います。

まだまだ私たちを必要とされている方がいるはずです。
だから走ります、待っています!

先日、辻本さんと東山区の泉涌寺に行ってきました。
きれいなお庭を見て、癒されてきました♪


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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