
看護師の中西です。
厳しい寒さが続いていますがお変わりありませんか。ここ数年、新型コロナウイルス感染に注意して過ごされたことと思いますが、この冬はインフルエンザや新型コロナウイルス、ノロウイルスなどの流行がニュースになることが多くなっています。特に高齢者や重症化リスクの高い方はその後肺炎に繋がりやすく、感染予防が大切になります。
感染予防のためには以下のポイントに気をつけると効果的です。
1. 手洗い・うがいを徹底する
• 外出先から帰ったら、石鹸を使ってしっかり手を洗いましょう。
(手洗いが難しい場合はアルコール消毒液を利用しましょう)
• うがいをすることで、喉に付着したウイルスや細菌を洗い流せます。
2. マスクの着用
• 人混みや閉鎖空間ではマスクを着用しましょう。
• マスクは飛沫感染を防ぐだけでなく、乾燥対策にも役立ちます。
3. 適度な換気
• 冬は部屋を閉め切りがちですが、定期的に窓や扉を開けて、空気を入れ替えましょう。
4. 湿度の管理
• 湿度が低いとウイルスが活発化するため、加湿器などを使って湿度を50~60%に保ちましょう。
5. 栄養バランスの良い食事
• 身体を温める、腸内環境を整える食品をとりましょう。
• ビタミン(ビタミンA・ビタミンC・ビタミンD)を摂りましょう。
• タンパク質を摂りましょう。
6. 十分な睡眠と適度な運動
• 睡眠不足や疲労がたまると免疫力が低下します。
• 軽い運動やストレッチで体を動かし、代謝を促しましょう。
7. 予防接種を検討する
• インフルエンザや新型コロナウイルスのワクチン接種により重症化を防げる場合があります。
8. 体調が悪いときは早めに対処
• 発熱や咳などの症状が出た場合、無理せず休養を取り、早めに医療機関に相談しましょう。
• 自分が感染源とならないよう、外出を控えましょう。
9. ストレスをためない
• ストレスが免疫力に悪影響を与えることがあります。
リラックスできる時間を持ちましょう。
このような対策を取り入れて、健康的な冬をお過ごしください!
ちなみに私は冬になると生姜湯とみかんや金柑など柑橘類を毎日摂るようにしています!(^^)!

新年あけましておめでとうございます。旧年中は格別のご支援とご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
当訪問看護ステーションでは、現在188名(2024年12月20日時点)の利用者様のケアに携わらせていただいております。これもひとえに、主治医の先生方やケアマネジャーをはじめとする関係機関の皆様のご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
2024年は6名の利用者様をお看取りいたしました。この数は前年の半分で、オンコール対応も例年より少なく、比較的穏やかな一年となりました。可能な限りご自宅で過ごされ、最期に病院を選ばれるケースも昨年より多く、入院後1週間ほどでご逝去される事例が複数ありました。ご家族からの報告を受け、結果的にご本人が自宅で充実した時間を過ごせていたと振り返る場面もありましたが、老老介護による介護力のなさにより、最期まで自宅で過ごすことが難しく、超高齢化社会における在宅看取りの現実を感じています。また、老衰や窒息によるご逝去もあり、終末期ケアの内容にも変化が見受けられます。
当ステーションでは在宅看取りへの貢献を目指し、マンパワーの確保に努めてまいりました。5名の看護師が日替わりでオンコールを担当し「緊急時訪問看護加算Ⅰ」の要件を満たす体制を整えております。この体制を支えるスタッフの連携強化により、主治医から直接訪問のご依頼をいただく機会も増えております。地域の社会的インフラとして安定した役割を果たすために、「ケアの質向上」と「人材の確保と育成」を軸に、今後も精進してまいります。
また大阪府で推進されている人生会議研修や、茨木市主催の研修運営にも関わらせていただくことができました。地域の中で様々な経験をさせていただいたことを力にして、この度、新年より高槻でサテライトを出させていただく運びとなりました。茨木で培った「顔の見える連携」を大切に高槻のご利用者様にも、はーと&はあとのケアの良さを感じていただけるよう、新たな挑戦の一年にしていきます。
本年も、在宅療養を支えるプロフェッショナルとして、スタッフ一同全力を尽くしてまいります。どうぞ変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、本年が皆様にとりまして健康で実り多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

こんにちは。看護師の山岸です。今年も残り少なくなってきました。訪問の移動中バイクに乗りながら、最近やっと色付いてきた木々や冷たくなった風を肌で感じ、四季の移り変わりを実感しています。
私は幼少期から自然と触れ合うことが好きです。特に木々に囲まれている場所やあまり整備されていない田舎道は、まるで冒険家のような気分になって、大人になった今でもワクワクします。そして自然と触れ合った後は気持ちがスッキリしていることが多いです。突然ですが皆様は、森林浴という言葉をご存じでしょうか。「森林浴」という言葉は1982年に日本で提唱された言葉だそうです。
森林浴・・・森林に入り、清浄な空気を呼吸し、その香気を浴びて心身の健康をはかること
森林セラピー・・・科学的な証拠に裏付けされた森林浴効果のこと
森林浴の効果として以下が挙げられています。
・NK(ナチュラルキラー)細胞(免疫細胞の一つ)の活性化➡免疫力の向上、抗がんタンパク質の増加
・交換感神経活動の低下➡ストレスを軽減
・副交感神経活動の上昇➡リラックス効果
・脈拍数の低下、血圧の低下➡生活習慣病の予防
・脳の前頭葉が鎮静化➡脳活動がリラックス
・コルチゾール(ストレスホルモンの一種)濃度、アドレナリン濃度の低下➡ストレスが減少
その他にも自尊心を高める、自律心を育てる、マインドフルネスを促進する、集中力と創造力の向上、ポジティブな感情を高めるなどの効果があるそうです。つまり病気を治すことは出来ないが、病気になりにくくするという「予防医学的効果」をもっています。自然に触れた後、スッキリしているのは科学的な根拠があったんだなと、書きながら頷いています。
森林浴の効果を調べていると、何度も「フィトンチッドの効果」という言葉が出てきました。フィトンチッドとはロシア語の「フィトン(植物)」と「チッド(殺す、殺菌する)」を合わせた造語で、土に根ざして移動できない植物が、虫や病原菌などから自らの身を守るために発散している揮発性の芳香物質のことを意味しています。
このフィトンチッドが人間にとっては有益で、フィトンチッドに満たされた新鮮な空気を浴びながら呼吸すると、抗菌作用や免疫力向上効果、自然治癒力が高まることが科学的に証明されてきたそうです。フィトンチッドの香りは森に入った瞬間に感じる清涼感が特徴とのこと。山歩きをされる方は「あ~あの香りね~」と頷かれると思います。あの香りには偉大な効果があったんですね!ちなみにこのフィトンチッドは鮮度保持効果、殺菌・防腐・防虫効果、消臭効果などもあり、木の皮でおにぎりを包んでいたり、木のお弁当箱がよく使われていたり、桜餅や笹団子、酒樽、柿の葉寿司、お寿司屋のまな板や飯台、ヒノキのタンスなどなど、実は身近でフィトンチッド効果が使われています。
話は戻り森林浴の場所について。大自然で行うものと思われがちですが、ご自身が心地よいと感じられる場所であれば、木々のある近所の公園に出かけるだけでも良いですし、お寺や神社、植物園や庭園の利用、ベランダや室内での疑似体験でも効果はあります。頻度は1週間に1度、2時間程度が理想ですが、15分でもリラックス効果やストレス軽減効果あります。時間はフィトンチッドが一番多い、午前中がおすすめです。
携帯電話、転倒予防、物価高、これから来る冬の寒さなど、なにかと下を向きがちですが、空を見上げ、体の力を抜いて、太陽の光や暖かさを感じ、風や鳥の声を聞き、めいっぱい深呼吸をして自然を感じてみてください。今は夕焼けがきれいですよ。
あ、時期によっては虫の存在もお忘れなく。
みなさん、運動不足になっていませんか?理学療法士の矢部です。
今年の夏は35℃を超える猛暑日が続きましたね。テレビなどでも熱中症警戒アラートの報道をたくさんみたと思います。そのため外出を控えてご自宅で冷房を使用し、涼しい環境で過ごす日が続いたと思います。しかし家に閉じこもってしまうと人との関わりが少なくなる、運動不足になる、など身体や頭を使わない生活になってしまいます。
さて季節は秋に移り変わり、過ごしやすい気候になってきました。じっとする時間を減らし、自宅でもできる体操や散歩をすることで、心身の健康を保ちましょう!
運動をするとどのような効果が得られる?
①筋力向上に繋がり、転倒や骨折などケガの予防に役立ちます。
②血行が良くなるため内臓の動きが活性化し食欲増進、腸内環境が良くなり免疫力が高められます。
③脳に適度な刺激を与えることで物忘れを防ぎ精神を安定させる効果もあります。
自宅でできる筋力アップ運動
〇足の後ろ上げ〇
(1)両足を開き、椅子から少し離れて立ちます。両手で椅子の背をつかみ、上体だけ前に傾けます。

(2)片足をゆっくり後ろに上げます。このとき、膝が曲がらないようにするのがポイントです。
(3)1秒かけて、ゆっくり元の姿勢に戻します。
〇スクワット〇
(1)両足を肩幅よりも少し広めに開いて立ちます。
(2)上体をまっすぐにしたままゆっくりと膝を曲げて腰を落とします。軽めの屈伸で十分です。
(3)ゆっくりと膝を伸ばし、元の姿勢に戻ります。
〇つま先立ち〇
(1)椅子の背や壁に手を添えて、軽く両足を開きます。
(2)つま先を軸にしてゆっくりとかかとを上げ、ゆっくりとかかとを下ろします。
紹介した運動の他にもまだまだたくさんの種類があります。運動は継続して行うことが大切です。ご自身の体力にあった内容と無理のない範囲で出来ることから始めていきましょう。運動をすれば体力増進、認知機能アップやリラックスにも効果を発揮しますので、ぜひ習慣付けてみてください!!