2012年2月アーカイブ

こんにちは!京都管理栄養士の寺田です。

先週、訪問看護ステーションで勉強会をさせていただきました。
久しぶりの勉強会は、5名の看護師様と。
テーマは糖尿病と糖尿病性腎症の食事療養。
食事と血液検査の関係や、塩分、カリウム制限の話など、
ご利用様をサポートさせていただく中で
よくある話しを交えての内容で話をさせていただきました。
看護師様の視点からいろいろなお話しも聞けて
私自身も勉強になる良い機会になりました☆

さて、はーと&はあとでは、1か月に1回、
目利き商品として果物をご紹介させていただいています。
ご利用者様、特に栄養コントロール食のご利用者様の中には、
糖尿病の方、カリウム制限もある方など食事制限が必要な方もいらっしゃるので
担当管理栄養士より、電話にて確認や適正量をお伝えさせていただきます。

昨日私の手元に届いたのは、心疾患をお持ちのW様からの注文用紙。
幻の蜜柑『せとか』を注文したいとの連絡でした。
ちょうど3か月フォローのタイミングでもあったので、
最近のご様子伺いも兼ねてお電話させていただきました。

お電話させていたいたのは、いつも対応してくださるご利用者様のお母様です。

「どうですか?最近のご様子は?」
『特に何ともないと言われているんだけど、なぜかカリウムだけが高くてね…。』
今から果物の注文をお考えのW様。
ちょっと注意が必要です。
カリウム値を伺うと、5.8mEq/l。
基準値をオーバーしていました。

「病院からは腎機能が低下してるとか、消化管で出血がみられるとか…
何かお話しがありましたか?」と確認すると
『バナナを控えてください』と言われただけだとのこと。

カリウム値以外の数値はわからないとのことだったので、
そのまま食事のヒアリングへ。

朝食はパン+ジャム、茹で野菜、トマト、ヨーグルト、そして
バナナ1本、イチゴまたはキウイ、ミカン
昼食ははーと&はあとの食事にミカン1ケ、
夜は和食でご飯150~200g、はーとの食事を参考にしてバランスよくたべていますと。

果物がすごく多いですね。
どうしてこんなに食べているのですか?と伺うと、
『果物が好きなんです。それに昔、カリウム値が低くて、
医師からバナナ2本食べなさいと言われて。
それからバナナ2本+いろんな果物を食べるようになったんです。
今はバナナ1本に減らしてますけど…』

以前はカリウム値が低かったことがあったんですね。

しかし、今は状況が違います。
高カリウム血症はとても危険で、7.0mEq/l以上になると
不整脈により死に至る場合もあるんです。

高カリウム血症の脅威を伝えさせていただき、
まずは果物を減らすことと、次回血液検査が出たら確認させてくださいと
お伝えしました。

果物減らすとしたら、何を減らせそうですか?
一番カリウムが高いのはバナナなので、
次の検査までバナナを止めてみましょうか?

と伺うと

『それはちょっと難しいと思います。
果物好きなんですよ…』
とお母様。

あれれ、カリウム値が高いと命に関わる危険があると
あれほど伝えたのに…

再度、カリウム値が高いことの怖さをお伝えし、
W様に納得していただき、
果物の量を減らすようお伝えしました。


目利き商品のご注文も、今回は見合わせていただくことになりました。

おすすめの商品なので、ご賞味いただけないのは残念ですが、
お体第一ですからね!!

今回の血液検査は確認できていないので
来月の血液検査がでたら、是非ご連絡くださいね☆


管理栄養士 寺田満里子

こんにちは☆管理栄養士の大都です(^^)ノ

今年の冬は節電!
ということで我が家はエアコンの温度設定を20℃でガンバっております。
先日届いた電気代を見ると
『前年同月比』という文字が目に入りました。
そう言えば、関西電力のCMでも「記載しています」とアナウンスが流れていますね。

我が家はマイナス12%
この数値がどうなのかは解りませんが、家計の節約には繋がっているハズ'(^^;

さて先日訪問したIさまは70歳代男性。
クリニックの先生から、いい薬を出したのにも関わらず、なかなか中性脂肪が下がらない。
一度、栄養士さんの話を聞いてみたらと言われ訪問になりました。

奥様同席のもと自宅で面談。
Iさまは「なんか自覚症状でも出ればやる気になるんやけどなぁ・・」と。

自覚症状が出てからなんて、悠長なことを言っている場合ではありません!
中性脂肪はかなり高いし、薬でコントロールしている悪玉コレステロールも基準値ギリギリ。
同じく、薬でコントロールしている血圧も高い。
自覚症状≒心筋梗塞、脳梗塞、では遅いのです。
と、まずはそのあたりの話をコンコンと。

「ご飯が美味しいねん☆でも、そんなようけ食べてないねんけどなぁ・・昼なんてお茶漬けしか食べていないのに。」
ご飯は美味しいのは良いことです。食欲は健康のバロメーターですし。
とは言え、その量を聞くと
朝昼夕ともに丼鉢にいっぱい・・食べすぎ!です。
食生活をヒアリングすると・・出てくる出てくる・・

お肉が大好きで、バラ肉、カルビしか食べない。(冷凍庫にはかなりのストックがありました)
魚と言えば、干物しか食べない。
漬物は3食しっかり食べる。
昼は毎日、お茶漬けの素でお茶漬けさらさら・・
毎朝の味付け海苔には醤油を「つける」というより、くぐらせる。
なんでもかんでも、まずは醤油をかけてみる。

ご飯の食べすぎもありますが、塩分の摂りすぎも。

奥さま曰く
「夏にズボンを買うんやけど、ここ最近は毎年、4cmづつウエストが大きくなるから
毎年買い替えないといけないんよ。」

そんなに食べていないというIさまに「食べすぎ」を自覚してもらわねば。

ということで、「お茶漬けと漬物でサラサラ・・」で済ましていた昼食に塩分調整食を食べてもらうことに。

塩分については摂りすぎているという自覚はあったのですが、何をどうすればよいのかが分からなかったようです。

そこで具体的な行動目標として
『漬物は1日に漬物小皿1皿までにする』
『かけ醤油を減らす』
『干物を買わない』→これは奥様の目標です。

まずは、ここから。

『何をどうすればよいのかが分からない』
そう感じている方、
どうぞ私たちにお気軽にご相談下さいませ。

一緒に食事療養に取り組みます☆


管理栄養士 大都宏子

こんにちは。北摂の栄養士の島田です。

今月の電気代請求額も高額でした。
早く暖かい春がきてほしいものです。

さて、先月の栄養指導で不思議な現象に遭遇しました。
それは、70代女性、コレステロール値270で
脂質異常と診断されたA様からお聞きしたことです。

半年前にコレステロールが高くて指導にこられ
食生活からは、魚や野菜の不足と
肉好き(ほんと最近のご年配の方は肉食です)の偏食がみられました。

ご主人の趣向に合わせての食事だったことも一因ですが
これまでは特に食事に気をつけてこられなかったA様

コレステロールが高いことのリスクと食事の改善ポイントを伝え
肉食から魚・豆腐食に、そして肝心な野菜たっぷり食事に取り組んでいただくことに。

三ヶ月後、コレステロールが250以下に下がり
「順調ですね。しっかりしていますね」とフォローすると
「そうです、あれから肉をやめました。魚と豆腐を
 しっかり食べてます。主人からはお前のせいで肉が食べられないと
愚痴をこぼされてます」と厳格すぎるぐらい肉食系から変化していました
「まったく食べないのは鉄不足などにもなりますから
 週2~3回ぐらいは大丈夫ですよ。
 ご主人のストレスも少しは緩和してあげてください」と伝え、さらに三ヶ月後。

指導前に確認したコレステロール値は290!!!
(え!?なんで。肉食に戻し過ぎたのかな。どうしよう)と
指導の甘さを反省しながら面談に
「Aさん、数値上がってしまってますね。ごめんなさい
 肉食を許してしまったからですかね」と切り出すと

「そうお。でもね先生、先生の言う通り食事を見直してから
 私すごく調子がいいのよ。
 前は外出するのも面倒で家にいることが多かったけど
 食事を気をつけ出してから、外出も苦にならなくて
 この前も遠出して楽しかったわ。ここ最近では一番
 体調はいいし。うれしいわ~」と明るく切り替えされ

「え?そうですか。体調いいですか。それは何よりです。」と
とりあえず同調し
「でも、年末年始挟んだだけでこれだけ戻ることはないとおもうんですよ。
 A様は善玉コレステロールといわれるHDLが70と高くて
 動脈硬化指数も4以下ですから、すごく危険レベルではないです。
 ただ、この値が続くのは問題ですから次回三ヶ月後までは
 もう一回食事内容を気をつけながら療養してください」
と、お願いし、三ヶ月後には体調も数値も、もっとよくなった状態でお会いできる
約束をさせていただきました。

数値が高くなっても、体調がよくなることってあるんですね
一時的なものでしょうか?それとも体調変化の後に数値の
さらなる改善が見られるのでしょうか?三ヶ月後が楽しみです。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。カスタマーセンターの山村です。
2/14はバレンタインデーでしたね♪
毎年、娘の友チョコ(女の子の友達にあげる)作りを手伝っているのですが、
今年は友人宅で友人と作成。ラッピングまでしてきました。
冷蔵庫は貰った(交換した)友チョコだらけです(苦笑)ついつい、手がのびる・・・
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週1回、クリニックに栄養指導に行ってます。

何らかの疾患があり、先生から栄養指導を受けてきなさいと言われ、指導室へ。
栄養指導のイメージって未だに、あれ食べたらだめ、これもだめ!飲んでもだめ!
ダメダメづくしだそうです。
違うんです。在宅での生活を一緒に振り返り、なぜ今、この病気、数値なのかを
一緒に考える時間です。情報が飛び交う中、間違った認識があれば、正しく伝えるのも栄養指導の大切なところです。50歳代男性で、身体にいいと思い朝からみかんを5個、
1日10個くらい摂取することもあるとのこと・・・
3日に1回しか野菜を食べない方や、イモ類は野菜と思いこんでられる方、すごく多いです。

60歳代、男性。糖尿病。性格、頑固、気難しい。糖尿病の知識栄養士並み。
ヘモグロビンA!Cは以前、7%。現在は6.5%まで下げられコントロールしています。
初回栄養指導時、看護師さんから、かなり気難しく、栄養指導は1回で終ると思うよと、
言われていましたが、あれ依頼、3ヵ月に1回、1年継続してこられてます。
知識もおありで、食事療養も奥様がきっちりされており、運動も10年間、毎朝ウオーキング。
ご自身で、コントロールできてられ自信もあるとの事です。
私と向き合う時間は、やはり自信もあり大丈夫と思っていても、少しの不安(言葉の端々に見え隠れ)やこの先の事、やらなければならない事のお互い確認しあう時間となっています。
この寒い冬のウオーキングは外に出ることがつらい、暗くて寒くて。そんなん、
先生にはわからんやろーけど、と。
いえいえ、わかります。私も朝、走ってますよ。あの寒さと暗さ、よくわかります(笑)え~~、ほんまですか?すごいな、いや、嬉しいわと。
頑張ります!といっていただけました。患者さんの気持ちや在宅での暮らしぶりを把握し、病状改善に務めたいです。

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2/4木津川マラソン大会に、友人達と参加してきました。
マラソン100選に選ばれる、いい大会です。5900名のランナー(41都道府県から参加)、ボランティア700名。参加費の中から
一部、東北大震災の復興支援のために寄付されてます。
人生2回目のハーフマラソンに挑戦しました☆18㎞地点まで、スピードは遅いですがすこぶる調子よかったのですが、足が痛くなってきました。後3㎞だったので、なんとかゴールできました。完走でき達成感が得られました☆
マラソンは本当に自分との戦いですね・・・
また、鍛えて挑戦します。

はーと&はあと 管理栄養士 山村 豊美

こんにちは、京都管理栄養士の東川です。
インフルエンザがはやってますね。
うがい、手洗いは忘れないでくださいね。

先日ある利用者様が退院され再開になりました。12月に入院されました。

80歳代、女性、糖尿病性腎症です。
娘様がキーパーソンとしてサポートされています。
ご自分では好きなものを食べるし、娘様も制限食は作れないしとのことで、毎日利用いただいていました。(塩分、蛋白質の制限あり)
6月頃から利用開始だったのですが、11月頃に急激に体重が増えたため入院となりました。
普段は一人で生活されてます。
はーとの食事以外に何か食べておられましたか?水とかたくさん飲んだということは?と確認しても、娘様もずっと見ているわけでないから分からないと。
ただ注意するようには言っていたから・・・と。
私は何かを食べたり飲んだりしたなと思っていました。
しかし、入院が長いので心配していました。そんな時再開となりました。
娘様に様子を伺うと、「やっぱり飲んでました」と。
病院でもなかなか体重が減らないので先生も首をかしげておられたようです。
そのため、大部屋から個室に移り、本人様の行動を観察されたようです。
すると、薬の水は大丈夫と思い多めに飲んでいたと(通常に飲む水分は厳しく管理されていたので)。
原因が分かった瞬間、直ぐに体重が減り退院となりました。
私も水分の確認の時に、娘様に薬の水のことまで確認できていなかったと反省。
退院後厳しい水分制限(1日500ml)が追加となりました。

水分については、毎日の管理が必要なので、配送員から声掛けしています。
体重もはかっておられます。

塩分制限がある方は同時に水分制限もある方も多いです。
いくら塩分をしっかり管理していも、水分管理ができないと体重が増えてしまい、心臓などに負担をかけてしまいます。
水分管理は、日々の水分量の管理が必要です。
薬を飲む量も含め、一日量を守ってはかって飲むことが大切です。
ペットボトルなどにご自分の1日の水分量を朝に入れておいて、飲まれる方もいます。
コップに線を引いておられる方もいます。
普段、何気に飲んでいる水分ですが、制限されると反対に飲みたくなるものです。
この方の場合はもそうだったのかなと。

そんなストレスも解消しながら、在宅での食事療養をサポートしていきます。

はーと&はあと 管理栄養士東川千佳子

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
  • 島田 天心
  • 小山 祐子
  • 磯好 幸枝
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