2012年6月アーカイブ

こんにちは、カスタマーセンター小山です。

先日、ご利用者様の家族から
「1ヶ月ほど食べているが、母親が塩辛いと言っているのでもう少し薄味の食事はないか?」とお電話がありました。

現在食べていただいているのは、カロリー調整食で1食あたり塩分3g以下の御食事です。
ご利用当初は、糖尿病とのことで、カロリー調整だけだと伺っていた様子ですが、実は塩分も控えめにと言われていたようですが、当初は伺っていませんでした。

当社でご用意できる塩分調整食は1食あたり2.5g以下と2.0g以下。
と、ここで、「塩分1g違うとなると、味の差はどの程度あるのですか?」と質問がありました。
説明の経験がない質問でしたので、食事全体でどれほどの差があるかときかれると…。
正直、回答に躓いてしまいましたっっ。

今回は、漬物を具体例にして塩分含有量をお伝えしましたが、いまいち伝わりませんでした…(涙)。


そこで、今後のためにももっと伝わりやすい例えを自分なりに考えてみました。
塩分を含む代表料理の漬物のグラム数よりも、
塩分1gを含む調味料でどのくらいかを伝えるともっとイメージしやすかったのかも、と反省。
塩分相当量は以下の通りです。ご参考までに。

塩 小さじ1/6
醤油 小さじ1
減塩醤油 小さじ2
ぽん酢 小さじ2
甘味噌 大さじ1
辛味噌 小さじ2
マヨネーズ 大さじ2・小さじ2
ケチャップ 大さじ2

料理に使う調味料も分量で塩分含有量を知っていれば、自分が控えるべき分量を想像しやすいですね。

瓶から、ドボドボっと調味料をかけている方、
一度計量スプーンで測ってみて欲しいと思います。

おのずと身につくはずです!!


先日、友人と久々に『創作和食』を味わってきました☆
この歳になると、量がたくさんあるより、
いろんな料理を少しずつ・・・に惹かれます(笑)。
外食すると、決まって喉に塩気が残ってしまうのですが、
このお店は、調味料もムダに使っていなく、喉の違和感なくいただけた御食事でした☆

はーと&はあと 管理栄養士 小山 祐子

こんにちは、京都管理栄養士の松政です。
6月に入り日差し強くなってきました。もう梅雨ですし、
節電の夏、今から暑さに慣れていこうと思います。

余談ですが、先日、ちょっと「お~っ!」と思ったことがありました。
それは、先月の電気代です。1484円でした。なかなかでしょう!
今までの最低を記録しました!
結婚後、「1人暮らしの時と意外と変わらないな~」と思い、最近のエコ家電のすごさを実感していたのですが、冬を過ぎ、暖房などを使わなくなったのと、今月は休日も外出することが多かったためか、こんな結果に。どこまで記録を伸ばせるか頑張ろうと思います。

さて、今月で利用1年になる利用者様。
80歳代、女性、糖尿病性腎症のS様。
S様の話を通し、水分管理の大切さをお伝えしていた方です。
去年の6月、退院後に利用が始まったのですが、秋から冬にかけて入退院を繰り返しておられました。
病院でもなかなか病状が安定せず、何が原因だと先生も首をかしげてしまった方です。
一つの原因は、水分管理、服薬分の水を水分量と入れておらず、水分オーバーに。
あと、食事の残食が多かったことも原因だったと思います。
しかし、年明けに退院されてからは、食事も全量摂取を目指し(娘様が管理)、水分についても気を付けておられます。
その結果、その後の入院はありません。また、Creが2台になり、5月は2.3でした。
体重管理もできてきます。
ちゃんと計算されコントロールをされた食事でも食べていただけないと意味がありません。
特に高齢者の方は体調や精神的なことなどで摂取量が変わることがあります。
S様の場合は好き嫌いだったのですが・・・
そのため食べれていないとなると何が原因なのかを確認することが大切です。
制限よりもまず食べていただくことを優先することもあります。
一緒に原因を探し、しっかり食べていただけるようにサポートしたいです。
管理栄養士が毎回利用者様の所に行き、摂取量を確認することはできないのですが、その代わりに配送員が声かけさせていただきます。
残す量が多くなった場合は一言伝えてください。
より長く在宅で過ごしていただくためには、やっぱり、食事が大切です。

先日ならまちに行ってきました。
あるお酒の蔵元で試飲をさせていただきました。
グラスを購入すると5種類試飲させてもらいました。
おまけに奈良漬試食もできる。
グビグビと飲み、いい気分になりました。


はーと&はあと 管理栄養士 松政千佳子

こんにちは。
ファシリティーフードサポート事業部の柴田です。

最近、空き時間を利用して
デイサービスでの食事の様子(特に、刻み食、ペースト食を召し上がっている方)
を見学させていただいています。
目的は、嚥下・咀嚼困難な方の現状把握と課題・ニーズの発見のためです。
今日は、その時の様子を少しご紹介します。

訪問したデイサービスは左京区にある施設です。
ちょうどお昼ご飯開始の10分前から見学させていただきました。

食事の前に行うのが、嚥下体操。
早口言葉を発声したり、頬を左右交互に膨らませたり
唾液腺を刺激して、唾液の分泌をよくすることを行っていました。

その様子を見渡しているとふと目についたのが、
体操中も下を向いていて、動きを見せない方が集まっているテーブルです。

もしかして眠っておられる?
身体状態が悪く、嚥下体操を行うことができない?
認知症の方なのか?

嚥下・咀嚼困難な方の食事の様子が見られるかなと思い近づいてみました。
テーブルには5名ほどおり、
3名は自立摂取、2名は1名の介護スタッフによる食事介助によって食事されていました。

食事の形態は、常食、刻み食、ペースト食の方がおられ、
主食は米飯、全粥、ペースト粥と様々です。

まずは一番早く食べ終わったAさん。
89歳、女性、要介護4。車いす歩行の方です。
エプロンを身に着け、スプーンで食事されていました。
食事の形態は、常食、米飯です。

この方は、食事開始5分程度で食事終了。
喫食量10%程度なのに、『もういらん』と言って食事が終わってしまいました。

担当看護師に話を伺うと、
この方は、しばらく食欲がないし、もういらないと言い出したら全然食べないので、
すぐに片付けるようにしているとのこと。
以前より食欲は低下していて徐々に痩せてきているようです。
以前は栄養剤を飲んでいましたが、今は病院からの指示もなく飲んでいないご様子。
栄養状態がとても心配な方です。

わずか5分ほどで終わってしまった食事でしたが、
食器から口に運ぶ間にぽろぽろこぼしたり、
硬くて食べにくいものは、口から出してしまったり…
食事が終了すると、そのままうとうとと眠りについてしまいました。

食べこぼしが目立ったので、机と身体の位置が少し遠かったのかな?
食欲がないのは、食事が口に合わないからなのか?

看護師さんに伺っても、明確な原因がわからないとのことですが、
食べる意欲を持ってもらうことが一番大切で、
どうしたら食べてもらえるのか本当はもっと試行錯誤していけると良いのですが
デイサービスでは、そこまでできていないのが現状のようです。


Aさんとは対象的なのが、その隣にいたBさん。
年齢・介護度不明、車いすの女性。
この方は、器をもって自分の体の近くに運びながら食べていました。
食べるスピードはゆっくりではあるけれど、
50分間、ずっとスプーンを口に運び続けていました。

食欲はあるのだな、と思いながら見守っていましたが
ごちそうさまをした後の器をのぞいてみると
喫食率は、主食で60%、副菜100%、冷菜50%程度でした。

ずっと食べ物を口に運んだている様子だったのに
実際は呑み込みができていなかったのでしょうか。

ちなみに、この日のメニューは
シーフードシチュー、冬瓜の煮物、小松菜のナムル、ふりかけでした。

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シチューは食べやすいメニューなのですが、
メインの具である海老が少し大きくて食べにくかったこと、
また小松菜のナムルは、小松菜の筋が残っていて食べにくかったことが
食事における問題点だったと感じています。
Bさんを見ていると、
時間をかけても自力で全量摂取するのは難しい場合があるということ事を
目の当たりにしたように思いました。

嚥下・咀嚼困難な方、および食欲低下の方に
しっかり召し上がっていただくための食事の条件として
まず、食べていただける形態(軟らかさ、大きさ、なめらかさなど)であること
そして、食べたい!と思っていただけるもの(見た目、香り、ボリュームなど)だと思います。

もちろん、個人の嗜好の問題もありますが、
提供させていただいているメニュ―の内容やバリエーションの面において
実際に食事の現場を見ることによって、
より食べていただく方の感覚に近い食事の提供を目指していけるのではないかと感じました。

よい商品を作り上げるためにも、もっといろんな声を拾っていきたいと思いました。


はーと&はあと 管理栄養士 柴田満里子

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