2013年10月アーカイブ

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^-^)ノ

もう11月。今年もあと2ヶ月です。早い、早すぎる(ーー;)

7月終わりから関わり出した、Mさま。70代の糖尿病の女性です。調理師だった息子さんを亡くしてから食事療養ができなくなり、軽い精神疾患もあります。

身長143cm、体重85.4kg。

体重が増加しすぎて、ご自分の足でご自分の身体が支えにくくなり、減量がなんとかできないかと、ケアマネージャーさんから相談があったのです。

ご自宅の玄関から門扉までの階段が危ないというわけで裏口から入ってお部屋からお邪魔しました。

人見知りも激しい性格なので、もちろんケアマネージャーさんも同席です。

階段の登り下りどころか、立ったり座ったりもかなり危なっかしい。特に座る時は「よっこいしょ」ではなく、ドサッと座る感じなので、ひざやら腰やらにかなりの衝撃が・・

普段の食生活をヒアリングすると、寝る前に菓子パンなどを食べていることが発覚。夕食の時間が早すぎて寝る前には空腹になっているのだとか。

ご本人さまも、さすがに足元が危ないことに、なんとかしないと・・・って思っておられたので、夕食の時間は17:00と決め、夜寝る前の菓子パンは辞めると約束してもらいました。

9月、ケアマネージャーさんのモニタリング訪問に同席をさせてもらって、面談。体重は81.7kgまで減量。

夕食前の菓子パンは止めたこと、朝食も菓子パンを食べていたのを食パン5枚きり1枚に決め、間食も止めたと。買い物はヘルパーさんが行かれるのですが、お菓子類を一切買ってもらわないようにしたというのです。

すばらしい改善です。-3.7kgの減量。おなかまわりがすっきりした、太ももの上げ下げが少し楽になったとご本人様も大喜び。訪問看護のスタッフも大喜び。なんせ、入浴時に浴槽をまたぐことがおひとりでは大変だったのです。

少し痩せたおかげで浴槽をまたぐのが楽になったとご本人様も自覚があり、これにも大喜び。

まわりが良かった、良かったと喜び・・さらに10月に訪問すると体重は79.6kg。-2.1kgの減量。

座ったり、立ったりが楽になったと喜んで頂き、食事の方も前向きに取り組まれており、糖尿の数値も主治医の先生からは褒めて頂いたと喜んでおられました。

その2日後、体調不良で緊急入院となりました。理由は「誤嚥性肺炎」

まったく、本当にまったく気づかなかった・・・

2日前に訪問した時も

「(お届けする)食事は美味しいし、量もちょうど良いので完食です。」

と元気よくおっしゃっていたのに・・

残念です。はーとのお弁当は昼、夕食を毎日お届けし、完食してもらっていたのに・・・

気づくべき前兆があったのかもしれませんが、残念ながら気づけず・・・・

減量に喜んでいた影にひょとすると、前兆があったのかもしれません。

Mさまがご退院されるまでに、もう少し勉強したいと思います。

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 大都宏子

 

 

こんにちは。北摂管理栄養士の山村です。

朝夕は寒いですが、日中は秋晴れで気持ちいいですね☆

先日、1人のケアマネージャーさんが「もっと地域に出ていろんな情報を共有し、意見を言い合える場を

持ちたい」とおっしゃり、食事を中心とした研修会が開催され、私も声をかけていただき参加してきました。

参加者(敬略)はケアマネージャー、ヘルパー、デイサービスのスタッフ、福祉用具専門相談員、管理栄養士他20名程度参加。

サービス内容をお話させていただきました。

食事療養をサポートさせていただいている事、食事が届かない日の食事のアドバイスをしている事、1週間21食の食事がどのように摂取されているかを把握し問題点をあげる事、

お食事をお届けして欠食を予防し低栄養状態を脱している事、

安否確認はもちろん、日常のご利用者さんの様子(ちょっとした変化)を配送員が見守っている事、

服薬管理もしている事(けっこうびっくりされました)

とにもかくにも『私達が関わることで在宅で安心して暮らしていただきたい!』という事をただただ伝えて

きました。うまくいった3事例を紹介させていただきました。

そんな事までやってるんやーと感心していただき、相談したい方がいらっしゃると言っていただけ、

とても有意義な時間となりました。

皆さんにどんな食事が届くのかを知ってもらうためにご試食も持参しました。

健康バランス食、カロリー調整食、塩分・たんぱく質調整食、脂質制限食。

脂質制限食(すい臓食)がマニアックだと、皆の注目を浴びてました。

どんどん、1人でも多くの在宅を支える支援者の方々に私達の仕事を知ってもらい、一緒にサポート

していきたいです。

在宅での暮らしを支えるには、支援者の連携がないとできないことを、益々強く感じます。

とっても、重要な食事部門を担える事の責任とやりがいを感じます。

試食していただきながら、お話ししていた方から、「このお仕事されていて、大変な事ってなんですか?」

とふいに質問されました。

質問され答えを探すのですが、大変な事が思い浮かばない・・・(日常的に大変ではありますが)

「ご依頼があった場合、すべて困ってられ大変な状況ばかりなのですが、私自身はあまり大変と思わないですね~どうしたらいいか、考える方に必死になってます(笑)」と答えながら、なんだか改めて、私はこの仕事が大好きなんだと今更ながら

実感しました。

『在宅ならでは』奥が深く、深く、難しい・・・でも楽しい☆

はーと&はあと管理栄養士 山村豊美

 

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

今日は2か月前にご登場いただいたK様ご夫婦の経過報告です。

クリニックでの初回指導時に奥様の血糖値が高く、また昼夕の食事量にむらがあったことから週3回配食を利用しながら療養されていました。
食事もしっかり召し上がられていて、先日二カ月後の定期指導に来院いただきました。

今回もご夫婦とキーパーソンの娘様も同席での指導です。数値を確認したところ血糖値は124から92に。HbA1cは6.3から6.1に。中性脂肪も380から293に低下されていました。先生からの処方も同時期からスタートしたため食事療養のみの効果というわけではありませんが、おおむね良好の方向に向かわれています。娘様からも食事量のむらに気を付けながら食生活を送れていると報告がありました。

 ただ、ほんの少し、食事に飽きも見られ始めたようで、相談の結果

「中性脂肪などはまだまだ高い状態ですし、少しずつ良い方向に向かっているので、利用頻度は減らしながらも引き続き配食を利用しながら療養されていくこと」となり「週3回の利用から2回の利用に頻度を変えることとなりました」

ご主人・娘様の介護支援もありながら、ご自宅でもしっかり食事療養ができていてよかったです。

 今度は期間を二か月から三か月にあけて定期指導をさせていただくことになりました。三か月先は年末年始を挟んだ1月です。上手に乗り切れるようお話し、よりよい結果をもとに新年の挨拶ができることが目標です。

 

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

 

 

こんにちは!

サロン管理栄養士の柴田です。

寒くなり、鍋がおいしい季節になりましたね。

スーパーに行くと、スープの種類がたっくさん!

選ぶだけでも楽しくなります♪

昨日は友人と二人鍋!栃木物産展で出店されていたもちもち小龍包を鍋に入れて食べました☆

美味しかったです。

 

さて、10月から認知症の女性がサロンに来られています。

認知症と言っても、症状は人それぞれですが、

この方は時々娘様の事がだれだかわからなくなったり、

話のつじつまがあわなくなったり、 新しいことが覚えられなかったりなど

様々な症状が出ています。

半年ほど前から認知症の症状が悪化し、昼間独居になるのが心配で

サロンを利用することになりました。

認知症ご利用者様に問題なのはサロンの送迎時にきちんと準備ができているか、

拒否なくサロンに来てくれるかどうかということです。

最初の何回かは娘様に送りだしをお願いし、慣れてからお一人でも来所していただけるよう

事前にご家族様とも調整しました。

 今のところ、忘れものがあったり、家の外で送迎車を待っていることもありますが、

サロンに来ると機嫌よく過ごしていただいています。

 

認知症高齢者では、拒食、異食、偏食などの摂食障害がよくみられると言われています。

食器や食べ物を認識できなかったり、口を開くことができない、食事に集中できない、味覚障害になる...など

など様々な問題が関わってきます。

この方は、サロンでは昼食は全量摂取しているのですが、

ご自宅で、とくに独居になる昼食には、ほとんど食事をとることができない、

食べたとしても好きな菓子パンばかり食べている様です。

娘様もとても心配しています。

ですから、サロンに来るだけでも、お昼ご飯はきちんと食べることができるので

低栄養予防にもなります。

昼食の時間に食事が用意されるということ、

そしてみんなで食事をするという環境があることも

サロンの良いところだと思います。

今後、様子をみながらサロンにきていただく回数を増やすこと、

またデイ利用日の夕食をはあとのお食事をお届けするなど

1日3回食事を摂れる環境を一緒に考えていきたいと思っています。

 

【サロン勉強会のお知らせ】

10月はサロン勉強会はお休みさせていただきましたが、

11月は『低栄養』をテーマに勉強会を開催いたします。

日時:11/15(金)18:30~ 

 テーマ:見逃していませんか?低栄養のサイン

講師は、サロン管理栄養士の私、柴田が担当致します。

低栄養とは?低栄養予防のレシピ、試食などを予定しています。

ケアマネージャーやヘルパー、訪問看護の皆様、介護に関わっているご家族様など

どなたでもお気軽にご参加ください!

お待ちしております(^_^)/

 

サロン管理栄養士

柴田 満里子

 

 

 

 

 

 

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^-^)ノ

あちこちで金木犀の香りが漂ってきています。毎年、この季節にブログで書いていますが、金木犀の香りが好きで、私にとっては秋を感じる花です。

さて先日、クリニックからご紹介頂いた40代の男性Tさま。

170cmの101kgの男性。

7月の検査でHbA1cは6.8でした。

びっくりするぐらい悪い数値ではないですが、まだまだ40代。今からしっかり、コントロールしていただかねば・・・

今回は自宅ではなく、事務所で面談となりました。

さっそく、いつも通り普段の食生活をヒアリング。

朝食は食パン6枚切りを2枚にコップ2杯の牛乳。

昼食は会社の食堂でお蕎麦とおにぎり。

夕飯はご飯を2膳、おかずは自炊をされていないためお惣菜を購入されています。ちなみに昨夜のメニューは?

ハンバーグ(^_^;)

そして間食はあまりしないとのことでした。

ところが、よくよく聞いてみると・・・

寝る前に菓子パンを食べる習慣があることが判明。

通勤も車通勤で特にしている運動習慣もなく・・・

7月の検査から、さらに悪化している可能性もあります。

血圧もやや高め。減量が必要ですね。

朝食の牛乳は1杯までにし、朝食の食パンは4枚切りを1枚に。

昼食は蕎麦とおにぎりをやめ、定食を選ぶこと。

もちろん、寝る前の菓子パンは厳禁!

そして運動。車通勤はやめられないので、階段を使うことを勧めました。自宅が6階なので、エレベーターを使わず階段を使うのです。

休みの日は夕飯後に歩くことも。

マンションの階段を使うことには、最初驚いておられましたが、実際、自宅マンションで階段を使って減量した方の成功例を伝えたところ、俄然やる気になって貰えました。

あとは、夕飯を2週間は配食のお弁当を食べて貰うことに。

夕飯のご飯の量を伺った時、両手でお茶碗の大きさを現して貰ったのですが、かなり大きかったので、軽く300g×2杯は食べているかと。

配食のお弁当でご飯の量やおかずの量や野菜の量、バランスを学び、昼食と、2週間後には夕飯の目安にして貰います。

3日後に連絡させてもらったところ、食べ過ぎていたことを実感しましたと言われていましたが、前向きに取り組まれていました。

今月末に検査予定ですが、そこからの数値改善と減量が目標です。

40、50代は糖尿病とのお付き合いが長くなるので、少しでも合併症にならないよう早めの対策が重要です。

これからも、そんな方々に早く出会い、食生活改善のお手伝いができればと思います。

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 大都宏子

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
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