2015年9月アーカイブ

こんにちは。京都管理栄養士の山村です。

秋晴れの日はとても気持ちいいですね。最近、雨も多いですが・・・

私達管理栄養士は、クリニックに栄養指導にもいってます。

50歳代、女性、肥満、脂質異常、性格温厚、家族同居、パートの仕事あり。

主治医より、減量するように指示が以前より出ていましたが、なかなか1kgも減らせられなかったという事です。

栄養指導も受けた事はあるんですけど・・・と。

そこで、私が担当させて頂く事になりました。

食事療養を実行していくのは本人なのですが、きっかけ作りをするのが、私の仕事です。

私はエビデンスに基づいた栄養指導とは逆で、「ナラティブアプローチ」(簡単にいうと、主観を含め

本人の全体性を重視するアプローチ)を実施する事が多いです。

若年の男性は圧倒的に数値をだし理論的に説明するのが効果的ですが・・・

この女性にもいきなり、「痩せましょう」「食事量減らしましょう」「運動しましょう」と通り一遍の事は言いません。

もちろんそれができるなら、すでに食事療養のスタートが切れているのですが、その手前の動機付けが

ないままは改善や悪化防止は望めないので。

今回のタイプの女性はしっかり目標を持ち、成果を一緒に確認する事で改善できます。

まず、自分の食事量・味を知ってもらう事を指導の導入としています。

合併症のリスク等、目を剥いて話します(怖いですが、ききます・笑)

当社には「栄養コントロール食」の教材があるので、容易に最初の一歩を踏む事ができます。

この女性も「あ~~!この量で・す・か!!!」

そうそう、主治医からの食事量の指示はこの量でっせ!でっせって(笑)

そんなん、今まで自分の具体的な必要量なんて誰も教えてくれなかった。

そんな教材があるなら、早く知りたかったわ。

先生に会えてよかった。一番うれしい言葉です。

そこからこの女性の快進撃は始まるのです。そもそもの食事量はもとより、あんなに、しょっちゅう食べていた

菓子パンをやめおかしを減らし、少しでも歩くよう心がける。

がんばれ!とエールは送れますが実行は本人。現在118kgあった体重は現在、105kg!

年内に100kg切りを目指しています。

あと、3ヶ月。2桁体重でお正月を迎える事を約束しています。

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本日の栄養コントロール食です。

写真は軟菜食、常食・軟飯です。35種の教材、栄養コントロール食を揃えています。

まず、管理栄養士と面談させていただいています。

食事療養や嚥下状態が悪くなり食事がとりにくい、体重が減ってきている方等、

栄養に関するご相談お待ちしております。

はーと&はあと管理栄養士 山村 豊美

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

すっかり秋を感じる日々になりましたが、まだまだビジネスマンはクールビス仕様で出勤していますね。

上着なしは楽なスタイルなので自分もクールビス仕様での出勤ですがバイク運転にはやや外気がひんやりしてきました。

さて、今日は誤嚥性肺炎を起こされ半年入院生活の後、在宅に復帰されることになったM様の相談訪問のお話です。

担当のケアマネジャーさまより

「摂食嚥下食が必要な方が在宅復帰に合わせて、食事形態を検討している。はーとさんのムース食を試食させてほしい」とのご依頼を受け、病院へ面談と相談訪問にお伺いしました。

金曜日にご相談を受け、翌週水曜には退院予定とのこと。ムース食の用意や諸々のことを考えると面談にお伺いできるのは月曜の夕食喫食時間帯しかなく、その時間にご家族と病院の言語聴覚士(ST)さん同席で在宅での食事形態の調整をさせていただくことになりました。

病院では五分がゆに、ミキサーとろみ食を提供されていました。覚醒の良い時は、ほぼ食べられていて、STさんいわく

「全粥でも食べられる能力はあると思う」とのこと。

ただ、悪い時は五分がゆでもむせを起こしてしまい、喫食量も25~50%がやっととのことでした。

毎日のように息子様が食事介助に来られていて、面談日も病院のお食事と、サンプルでお持ちしたムース食を交互に食べてもらいながら咀嚼嚥下状態を観察。

STさんからはさらに、「やわらかく調理された一口大なら調理によっては食べられる感じもする」、とアドバイスもあったのですが当日は覚醒も悪く、なかなか食事が進まず20%程度食べられて食事が終了してしまいました。

在宅に戻られてからは、日中はデイケアへ朝夕の食事介助はHHさんや息子様がされる計画ですが、ミキサー食やムース食、またやわらか食などは調理ができないため、配食で対応していきたいとのご家族・ケアマネジャーさんからの相談を受け、ミキサー粥とムース食のおかずをご用意させていただき当面は自宅での誤嚥からの熱発を予防することになりました。

食べられる能力があるかもしれないけど、病院でのテスト期間もなく、自宅でいきなり形態を変えた食事をトライするにはリスクがあるとのことから、刻みのとろみ食から形態がおちても介助が容易で安全に食べられるムース食を選択することになりました。

食べられる可能性があるのであれば、なんとか食べてほしい!と思いますが、そのためのご家族やHHさんへの提案や指導力がまだまだ未熟な自分にはなく、力不足を感じてしまう相談訪問でした。

ご自宅に帰られてから、なんとか形態をアップできる提案を周りの介護医療関係のスタッフの方々と一緒に考えていきたいと思います。

先日釣りに行き、人生初めて釣り上げた鯵とシオ(カンパチの若魚)です。美味しくいただきました!

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アジフライです。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、京都管理栄養士の松政です。

涼しくなり過ごしやすくなりましたね。でも、スッキリしない天気が続き残念です。

さて、今日は、ある利用者様のお話。

90歳代、女性、要介護Ⅲの利用者様。

昨年までは、お家で過ごされていましたが、入退院を繰り返し、常に見守りが必要ということで、施設に入所されました。

娘様がお世話をされていましす。

施設入所のため、はーとの役目は終了かなと思っていたのですが、ありがたいことに、「はーとの食事が一番合っている!」ということで、現在も引き続き、施設にお持ちしています。

しかし、先日娘様と連絡を取らせていただいたときに、

「食事は体調に合わせながら食べられているが、肩や手に痺れが出てきて、上手く口に運べなくなった」と。

リュウマチもある方なので、その影響のようです。

今まで、ご自分で食事を摂取されていた方なので、なんとかその動作を継続してもらいたいというのは、娘様も私も同じ。

はーとでは取り扱いをしていませんが、介護用の食器やスプーンがあることをお話ししました。

手に力が入らない、利き手が使えないなど上手くお箸を使えない方などが利用されます。握りやすくしてあったり、先が割れていたりと色々あります。

スプーン.jpgスプーン②.jpg

私も詳しくは、分からなかったため、サロンの末藤管理栄養士に資料をもらい、お伝え。

その方が利用されている福祉用具の会社でデモ器もあるようなので、使ってみられることになりした。

少しでも食べやすくなるといいのにな~

その後のご様子を確認したいと思います。

食べることの不都合は、何を食べるかだけでなく、どのように購入して、どのように調理し、どのように食べるかなど、様々な問題があります。

そんな様々な問題を解決していきたいです。

はーと&はあと 管理栄養士 松政千佳子

こんにちは。京都 管理栄養士 相山です。

9月も半ば、秋の訪れを感じる今日この頃。

秋といえば、食欲の秋ですね。

ホクホクの芋や栗、柿など季節の食べ物が楽しみです。

        

さて、今回は認知症の奥様の介護をされている要支援1・ 94歳のご主人様のお話です。

実は、奥様は糖尿病ではーと元利用者の方。

先日、ご主人様からはーとに電話が入りました。

「なかなか妻の血糖コントロールができない。

認知症も進み、夜もデイサービスでご飯を食べて帰ることになったので配食しばらくやめて様子をみます」と。奥様の担当のケアマネージャーさんと連絡をとり、いろいろお話を聞き訪問してみると、、

家には全国から取り寄せた、お菓子や、果物、飲み物いろんなおいしいものがあり奥様の間食が絶えない様子。

ご主人様も、奥様がおいしい~と食べてくれるのでついつい甘やかしてあげてしまいます。

食べる事が大好きなご夫婦です。

間食する量、食べるもの、時間帯などケアマネージャーさんと話もしているのですが、なかなか改善されず・・・

しばらく、デイサービスで夜まですごし夜ご飯も食べてきて生活リズムを作ることで様子をみることなりました。

ケアマネさんから、奥様も心配だけれども、、今はご主人様の栄養状態の方が心配なんです!!との声もありました。

ご主人様は、奥様の介護で夜中も何回も起きたり、生活も不規則、介護疲れが見られます。

食事はしっかり自分で用意され食べておられるけれども、体重が減っています。身長 150cm、体重 37kgです。

一年前から、マイナス10kg。

毎日、お風呂に入る前に体重計にのって意識してくださっています。

食欲はあるし、食事も自分でバランスを考えて作っておられます。

本人さんも、「今、自分が倒れたら妻の介護ができなくなる。娘から、近くに住むように言われているけれども、迷惑はかけたくない。もう少し栄養を取らなくては」と。

お食事はご飯1杯は継続、お魚や肉を今までより少し大きめに心がけてもらうことと、15時のおやつにメイバランスのコーヒーを飲んでいただくことになりました。 

いろんな高カロリー・高タンパクのゼリーに興味、関心をもっていただきとても健康意識が高く嬉しいです。

少しでも、体重が増え介護疲れ軽減のお手伝いができたらなと思います。

また、ご夫婦の様子を伺いに訪問したいと思います。


    

はーと&はあと  京都  管理栄養士   相山 華菜

 

 

 

 

 

                                                       

こんにちは。北摂事務所の仲野です。

何度かこのブログでもお伝えしましたが嚥下が難しく、ブレンダー食、高エネルギー食を利用されている女性のお客様のお話です。

昨年8月からのご利用の方で当初は脱水、褥瘡と食欲不振で大変でした。

しかし、徐々に周りの方々のサポートがあり食欲もアップし、褥瘡も完治。

昨年8月では計測不可能だった体重も今年の2月時点では42kg、5月では43kg、そして今月は44kgになっており順調に体重も増えております。今年に入り英語で冗談を言ったりされていたのですが、5月に褥瘡が完治してからはご自身で着衣の乱れを直し、食事に対しての意思もはっきりお伝え頂けるようになりました。体重増加とともにADLの向上が明らかです。

さらに、当初は夜間に奇声を発することもあったのですが、徐々になくなりました。それに伴い、ご家族様も不快に思うこともが無くなったのか、今まで正直、ご本人様に対して無関心だった息子様がお部屋の掃除をして、お花も飾って下さるようになり、生活環境も良くなってきました。ADLも大事ですがQOLの改善がご本人様にとっては一番励みになるのかも。

そして、先日訪問した時は麻痺が残る手で一生懸命日記をつけていらっしゃいました。

「〇月×日、お風呂に入る。気持ちいい。」など、一行ではありますが『時間がかかってもリハビリです。』と笑顔を見せて下さいました。

日々、努力されている姿を見ると私も元気を頂けますし、さらにお役に立てるよう身が引き締まる思いです。「次の目標は外出ですね(^^)」とまた笑顔を下さいました。

↓ お客様からお手製の鶴を頂きました。とてもお上手です(^^)

1442217861397.jpg    ㈱はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 仲野ひとみ

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管理栄養士プロフィール

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