食事療養のサポートを現場から発信

腎リハの勧め(しっかり食べてしっかり出す)

こんにちは。京都管理栄養士の島田です。

GWは天候もよく連休中にさすがに冬ものを片付けました。前から処分しようと思いながら処分できなかった古いコタツとかけぶとんも大型ゴミで処分できたので家の中が広くなりました。整理ができれば結構広い部屋だったことを実感しました。

さて、先日京都の有名な透析施設に見学に行ってきました。

仲良くさせていただいているそちらの病院の相談員の方からのお誘いで透析風景を見学させていただくことに。そちらの施設ではただ透析をうけるだけでなく元気な透析生活を送っていただくために様々な取り組みをされていました。

まず、最初にびっくりしたのが、透析をしながらバイク漕ぎをしていること!これまでの透析だとベットに寝てじっとしながら透析が終わるまでTVなどをみて過ごす・・・イメージでしたが、そちらの施設ではベットでなくリクライニングチェアーに座って足元にはバイク漕ぎ用の器具が設置してあり、透析をしながら運動ができるようになっていました。

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こんなバイクが置かれていました。

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試しに漕がせてもらいました(^^)透析しながらでも運動してもいいんですね。知らなかった。

さらに、リクライニングなのでサイドテーブルがあり食事もできるようになっていて、透析しながら食事をとられている方もおられました。透析後に帰宅してから食事をとると食事時間が遅くなり食生活リズムが乱れやすいですが、透析しながらなら透析終わりには食事も終わっていて栄養も補給でき、効率的ですよね。透析しながら食べても大丈夫なんですね。それも知りませんでした。

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透析前の待合室には体重測定器や全員で運動できるスペースもあり、透析前にみんなでラジオ体操をされているそうです。残念ながら体操をしている時間帯には見学できず実際の風景は見学できませんでしたが透析までの時間を座って待っているより活動的ですよね。

見学に同席いただいた相談員と看護師さんからは、

「しっかり食べてしっかり出す」のが我々の透析治療の基本方針なので、元気な透析生活を送っていただくためにも、しっかり食べてもらって、しっかり出す体力をつけてもらうよう運動指導にも力を入れているようです。もちろん、透析前の慢性腎臓病の方への指導も行われていて、腎臓病の方にもしっかりと筋力を維持できるようにサポートされているとのこと。

(以前は腎臓病の方には運動制限が指導されていましたが、最近では特に運動を制限しても明らかに病態の維持に効果のあるエビデンスはなく、むしろフレイルやサルコペニア予防のためにも運動はした方がいいと指導内容がかわってきましたが、その流れですね)

腎臓病の方へのリハビリ指導→腎リハの勧めについて教えていただきました。また、7月には京都でその分野の勉強会も開催されるとのことも併せて教えていただきました。

透析導入とともに食欲が出る方もいれば、食欲がでず体力低下をされてしまう方もおられます。透析にならないのが一番ですが、透析になっても元気に生活できるサポートとしての運動指導(腎リハ)をスキルとしてを身につけていかなければと思いました。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

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