2013年5月アーカイブ

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

暑くなってきてすっかりクールビズな日々ですね。先日真っ白シャツを着た男性10人の集団をみました。クールビスとはいえ白集団は少し異様なオーラを感じてしまいました。

さて、今回は久しぶりに肝臓疾患の方の訪問相談のお話です。利用者全体では多くはありませんが、一定の確率で相談をお受けしている肝臓疾患。

肝炎から肝硬変になり肝癌になってしまう病気をどこで食い止めるか。

他の慢性疾患もそうですが食事療養の継続がとても大切な病気です。

今回お伺いしたのは70代女性T様。担当のケアマネジャーさんからアンモニアの数値が高くなってきたので一度相談にのってあげて欲しいとのご依頼からご訪問させていただきました。

Tさまとお話しながらDrからの指示を確認したのですが、はっきりとした指示はわからず。訴えとしては

「アンモニアの数値が高くなってきたのが心配。朝方がしんどくてあまり食欲がわかない。貧血がひどくて週2回点滴に通院しているから鉄を取ったほうがいいと思うけど鉄は摂ってはダメといわれてどうしたらよいのかわからない」とのことでした。

アンモニアが高くなるのは肝臓がかなり弱ってきている証拠です。弱った肝臓は血液を造る働きも弱ってくるため貧血やだるさを感じやすくなります。ただ、肝臓病の方の場合は鉄を補給すると肝臓の働きをさらに悪くするため普通の貧血と同じように鉄をとることはできません。むしろ鉄を制限することが必要です。その辺がTさまの中で混乱の原因になっていたようです。

肝臓が弱ってきた方はエネルギーの利用効率が落ちてしまいます。特に食事時間の間隔が空く夕食から朝食の間に深刻なエネルギー不足を生じます。一般的には肝硬変の方が12時間食事をとらないと健康な人にとっては3日間絶食するのと同じダメージを受けるといわれています。朝のだるさ、食欲の無さも夜間のエネルギー不足が原因とも考えられます。(T様の夕食は19時ごろ、朝食は早くて9時ごろ。12時間以上空いています)

そのを予防するには夜間療法といって夜食をとることが大切です。

Tさまにもそのことをお伝えし

「朝・昼・夕で食べている分を少しずつ減らして、寝る1時間前の21時ぐらいに夜食とりましょう」

「鉄はとれないですが、血液検査の結果からはすごくひどい貧血状態というわけでないようですし、夜食をすることで少しずつ肝臓をケアして食欲の無さも緩和していきましょう」

「お薬でリーバクトを飲まれているのでたんぱく質は控えたほうがいいですね。お肉やお魚、牛乳などにはたんぱく質が多く含まれているのでこれまでの2/3程度の量にするようにしましょう」「朝に作られているベーコンエッグもベーコンは止めて卵だけにしましょう」とお伝えさせていただきました。

担当の先生に電話で指示を確認したところ「たんぱく質と塩分と、あと脂質特に揚げ物は控えてください。それで様子を見ましょう」ということになり、塩分の多い食品を控えて減塩にもできることから取り組んでいただくことになりました。

Tさまからは 「病院の看護師や栄養士の方にも相談したけど、こんなに丁寧に教えてもらえなかった」と言われてしまいましたが、これからの療養次第で悪化を食い止めることができるか大切な時期です。まずはアンモニアを落とせるようサポートに取り組んで、成果でも喜んでいただきたいと思います。

 

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

 

こんにちは、カスタマーセンター 小山です。

先日、「近所の方から、はーとさんの御食事はおいしいって伺ったので、一度試食させてもらえるかしら?」

とご新規の利用者様からお電話を頂きました。

ご紹介元のご利用者様は、2002年から約11年近くはーとの健康バランス食をご利用して頂いている現在89歳の女性です。

(長年ご利用いただいていることに感動しました)

とてもうれしい口コミです。

献立を確認しつつ、試食日を決定。

お忙しい方のため、苦手なメニューの日が試食日となってしまいましたが、御主人が召し上がられるとのことでお届けに。

せっかくのご縁ですので、是非ご利用に繋がってほしい!

 そして、紹介者様のように、なが~いお付き合いができるよう、「ライフサポート」していきたいです☆

 

はーと&はあと 管理栄養士 小山祐子

 

サロンで担当者会議

こんにちは。サロン生活相談員の柴田です。

天気が良い日が続いていますね。さらっとした風がとても気持ちいいです!

明日からは天気が崩れるそうですが、体調崩さないように元気にすごしたいと思います!

さて、本日は2週間ほど前からサロンを利用されているT様のサービス担当者会議が行われました。

T様は6年程前に脳梗塞を発症されて、左麻痺などの後遺症があります。

娘様が介護されており、親子とても仲良しです。

週2回他のデイケアを利用されており、

リハビリの成果もあり、最近車いすから杖歩行に変わりました。

状態も安定し、自分でやってみたい!ということも増えてきたことから

新しいはーとのサロンで、体重の維持をしながら新しいことに取り組んでいただきたい

とケアマネージャー様から紹介で利用に至りました。

 

担当者会議には、ご本人様、娘様、ケアマネージャー様、

サロンからは吹田担当の大都管理栄養士と個別機能訓練を行う看護師の角田、

そして生活相談員の私の計6名で行いました。

T様のご状態や他の介護サービスの確認を行いながら

2週間のサロンでの過ごし方を振り返りながら皆で方向性を確認していきます。

T様は、着替えを一人でできるようになることを目標としているので、

サロンでのリハビリもそれにつながるよう計画していきます。 

また左麻痺の後遺症で、左側につばが溜まりやすくなってしまいます。

口腔機能を維持向上するためにも、歯科衛生士の意見を踏まえ、食前食後の口腔リハビリも行っていきます。

またT様は、食べることが大好き(*^_^*)

ご自分の好きな食べ物の話をしてくださるときの表情がとても幸せそうでこちらも食べたくなってしまうくらいです!

しかし、リハビリを良好にしていくためにも体重の維持が必要です。

早食い傾向と間食の習慣があるT様。

体重を維持していくために、まずは早食い傾向をサロンの昼食時から見直して行きたいと思っています。

はーとのサロンは、管理栄養士が常駐していますので、

体重管理と食生活は厳しくチェックしていきます!!

 

サービス担当者会議をサロンで行うことによって、ご家族様やケアマネージャー様に

サロンでの雰囲気を感じていただけるので、より安心していただけるように思います。

会議で共有した内容をさらに他のスタッフとも共有し、

自立支援のお手伝いをしながら

これからもT様により心地良よく過ごしていただけるよう頑張りたいと思います!

 

生活相談員 柴田満里子

こんにちは。北摂管理栄養士の山村です。

最近は真夏のように暑いですね~水分補給をしっかりして過ごしましょう☆

 

先日、包括支援センターのケアマネージャーさんからのご紹介で自宅訪問してきました。

 

80歳代、男性、糖尿病、インスリン自己注射、独居、性格温厚。

要介護認定申請中。

別居の関東在住の娘様が同席頂きました。娘様は遠方で、あまり父の事を見にこれない

ので、食事の事も心配でケアマネージャーさんに相談して頂いたという事です。

本人様の暮らしぶりや、普段の食事状況を詳しくヒアリングしています。

暮らしぶりは自宅にお伺いするので、わかりやすいです。

もちろん病状についてもお伺いし、検査数値等を見せて頂いてアドバイスさせて

いただきます。

本人様、席を外しなにやらとりにいかれました。

すると、毎日の血糖値(朝昼夕)、血圧、体重、体温が1日も漏れなく記入されています。

娘様もびっくり!!数値も安定できている様子です。

本人様の性格や性分で食事療養のアドバイスや取り組み内容をガラッと変えています。

食事療養が一番長続きしそうな方法を模索してお伝えするのが仕事です。

娘様は近日中に関東に戻られます。

糖尿病が悪化しなようサポートさせて頂くことを娘様にお伝えし、安心していただけたと

思います。

 

今までは、食事の支度や家事、何もかも自分で一生懸命されていた本人様。

少しづつ家事等が出来にくくなってきたとの事です。本人様はそのことに気づいて

られないです。食事をテーブルの上までお届けするのが娘様の希望でしたが、本人様は玄関まで出て行く!と。まだまだやる気がおありだと見受けられました。

大切な事です。が、食事の受け渡しは娘様の希望である『テーブルの上まで』になりました。

やはり食事を持っての歩行は多くの方にも言えるのですが、転倒の恐れがあるのです。

 

本人様の意思を尊重しつつ、ケアマネージャーさんと一緒にお手伝いしたいなと

思います。別居のご家族への安心にも繋がる仕事なのです☆

 

はーと&はあと管理栄養士 山村 豊美

こんにちは☆ 北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

日差しが強くなって参りました。そろそろ毎年恒例の「パンプス焼け」が今年も始まります・・

最近はあちらこちらの庭先でバラの花が咲き誇っています。

そんな中、利用者様宅へフォロー訪問に走っております。

今日も、先週検査結果を出して頂いたYさま宅へ行ってきました。

糖尿病のYさま。少々認知もある吹田市在住の80代男性です。

時々、海外旅行も楽しまれています。

血糖コントロールは良好で2月のHbA1cは6.3。4月の結果は6.0と改善が見られます。ところが、血糖値が上昇していました。

早速、自宅へ℡。それも本人の不在をめがけて・・何故かというと・・奥さまに聞きたいことがあるから。

案の定、奥さまに話すと・・

「最近、はたから見てておやつが多いように思うんです。好きなもの買いに行くようになって。一度言うてやって下さい。私の言うこと気かしません。」と。

HbA1cは検査をする1か月半前の血糖の状態を示すものであり、このまま血糖値が高い食習慣が続くと、忘れた頃にHbA1cが上昇します。

Yさまの検査結果は4月にしたもの。その当時血糖値が高ければ、来月のHbA1cが上がっている可能性があります。

奥さまから申し出があったとおり、4日に一度、近所のスーパーに行き買い物をされていました。

「一度、レシートを置いてあるので見てやって下さいよ。」と出してきた5月に入ってからのレシートを確認すると・・ここでレシートをためていた奥さま、ナイスです☆

ドーナツに芋ようかん、マンゴープリン、ゼリー、バナナチップス、おかき、ミニケーキなどなど・・(^^;

一度にたくさん購入している日もありました。以前はトマトジュースだったのに、最近は果汁入りの野菜ジュースに変わっていることもレシートから判明。

買い物もリハビリに一貫なので、買い物に行くことは止めず、食べたいものを購入することも許可し、その代わり、間食の時間と1回の量は奥様の管理にすることを約束してもらいました。

次の検査は6月、その結果をもらうのは7月。忘れた頃になりますが、次回の結果が悪くても凹まず、約束をしっかり守ってもらうよう伝えて帰りました。

帰社後、夕食を届けた配送員から

「今日のYさま、なんとなく元気なかったです。」との報告が(^^;

私のお説教で元気がなかったかな。

しかし、恐るべきはレシートです。買ったものが全て表示されているのですから。捨てずにとっておいた奥さまの「勝ち」ですね。

レシートで指導するのも良いかも(^^;

はーと&はあと 管理栄養士 大都宏子

 

 

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