2015年9月アーカイブ

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

すっかり朝夕は気温が下がり、過ごしやすくなってきました。この夏は猛暑でしたが、一気に暑くなり、例年より夏が短めだった気がするのは私だけでしょうか?(^^;;

さて、そんな先日、ご主人の相談に乗ってあげてくださいと言われ訪問したTさま宅。

誤嚥性肺炎を何度か繰り返され、一週間前に退院されました。 退院時に病院からは1400kcalの指示とゼリーの形状か粒無しのなめらかな舌触りのミキサー商品を選ぶようにと商品カタログを渡されたようです。

退院してからの食事をと何種類かの商品を大量購入。 でも、どう組み合わせたらよいのかは手探り。 そんなご主人のもとに訪問。 ヘルパーさんが食事介助をされ、ちょうど最後の一品を食べている最中に訪問しました。

ご主人の悩み、それは何をどう組み合わせて朝昼晩の食事にしたらいいのかがわからない、と言うものでした。

取り急ぎ、一週間分の朝昼晩の献立をたてる事を約束し... 改めて、病院から貰ってきた資料を確認。 1400kcalは書いてあるものの、たんぱく質量の記載はなし。

トロミは強めに... たんぱく質量に関しては、何か聞かれてませんか?

「いや〜、特には何も、聞いてないし。」

ご主人が大量に購入した商品を確認すると...

カロリーはあるが、たんぱく質ゼロの商品がほとんどΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

テーブルの上用意された夕食用の三品を確認しても...

カロリーは400kcalは摂れるものの、たんぱく質は3g程度...

アカ〜ン!

取り急ぎ、ご主人にカロリーも大事だけど、たんぱく質も必要と説明し、組み合わせが悪いと、その場で夕食用の組み合わせを変えて...

続けて... 交互嚥下の説明と、食事をする際の姿勢の説明...

姿勢、ベッドの角度は問題なかったのですが、奥さまの足元を確認したところ、足まくらはしていましたが、足の裏には何もなく浮いた状態だったのです。 座った姿勢でも足裏がしっかり床につく事が大切です。ベッドでも同じように足裏にしっかり固定できる物をかませる必要性を説明。

そして、食べる前の準備運動の必要性も。

食事前に肩や首周りのマッサージと会話や歌を歌って貰うよう伝え...

「そんな話、病院では教えて貰わんかったわ。 献立も、ケアマネが考えてくれるって言うたけど、無いし。どうしたらいいのか、ホンマに困ってたんよ。」

少しご主人の悩みが楽になったようでした。

帰る前に、たんぱく質ゼロの商品と含まれる商品を整理。

その足でケアマネージャーさんのもとへ。 「たんぱく質なんか聞いてないから、いいんじゃない? 主菜と副菜になる商品をちょいちょいって、簡単やのにねぇ。」

いやいや、そんな簡単なもんじゃないですって(^◇^;)

病院にたんぱく質の必要量の確認と、お茶ゼリーは食べさても良いかの確認を依頼。 翌日、1400kcal、たんぱく質60gと確認ができました。

あのまま一食、3g程度の食事じゃぁ...((((;゚Д゚)))))))

食い止めれて良かった〜

翌日、一週間分の朝昼晩の献立表を持参し、ご主人にたんぱく質60gを説明。

Tさまの介入は始まったばかりです。

私に何ができるか?

いつも、どの出会いにも自分に問いかける言葉。

医師でも看護師でも薬剤師さんでもない、ヘルパーさんでもない私に何ができる?

この先、誤嚥性肺炎を起こさないように、管理栄養士として何ができるかを自問しながら関わりたいと思います。

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 大都宏子

こんにちは。京都管理栄養士の山村です。

はーと&はあとでは、生活習慣病の方や摂食嚥下困難な方や低栄養の方の栄養相談に乗らせて

頂いています。摂食嚥下困難な方には、昼食夕食のお届けという形態ではないのですが、たくさんある

メーカーさんの商品(レトルトやゼリー・ムース・ドリンク)を利用者さんの状況を把握して、カンファレス等で

関係者からヒアリングをして適正な食形態のものを選んでいます。

今日もメーカーさんを呼んで、実際の商品の試食・試飲をし勉強会を実施しました。利用者さんやケアマネージャーさんから

「どんな味?食べやすい?価格は?」など、色々聞かれる事も多く、栄養価や味を知っていないといけないので

管理栄養士は新しい商品にも目を光らせていないとならないです。

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先日、利用者さんのかかりつけ医の往診にケアマネージャーさんと同席しました。

80歳代、女性、夫婦同居、性格温厚。要介護Ⅴ。乳がん、認知症。誤嚥性肺炎を繰り返しておられました。

退院時カンファレスに参加し、在宅でのサービスが整いしだいご退院。食事は、ムース食を利用されています。

食事介助は朝・昼・夕ともヘルパーさんがされています。連絡帳を見ると、毎食のように「10割完食!」と記載が

ありました。ご主人にきいても、しっかり全部食べてるよ~~との事です。物足りないぐらいやと思うとの事。

なので、先生に食事の形態を上げてもよいか(嚥下状態は大丈夫か?)を質問しました。

訪問看護の情報からもけっこう状態はよくなっている(入院時、悪化はあっても回復は難しいと言われていた)

ので、食事を変更する事になりました。もうすぐショートステイに入られるので、その時にしっかり見守りの中、

形態を上げた食事を摂ってもらいましょうとなりました。私も食事風景、見学しにいきます。

食欲もとてもおありなので、しっかり摂取できるといいなーとケアマネージャーさんと話していました。

在宅での食事がより豊かになり、元気に過ごしてもらえる事が私達管理栄養士にとっても、すごく

やりがいのある事です。

アドバイスの引き出しを増やしてがんばります☆

はーと&はあと管理栄養士 山村 豊美

こんにちは、京都管理栄養士の島田です。

9月に入り朝晩の気温差が出てきましたね。やっと冷房代も少し抑えられそうです。

さて、今日は以前に学会発表をさせていただきましたK様(男性、90代)の腎臓病の継続談です。

朝昼を自炊で塩分、タンパク質制限、夕食を栄養コントロール食(腎臓病対応食)利用で療養が安定されているK様。春先にご訪問させていただきました時も安定しているようでしたが、先日配達員に

「また検査結果が出たので、相談に来てほしい」と声かけをいただき、相談訪問させていただくことに。

いつも素晴らしく安定した結果を拝見していましたが、今回はDrから『少しタンパク制限を緩めてください』との具体的な指示がでたとのことでした。

お聞きすると、実は春先に比べて体重が3kgほど減っていたようです。(訪問した時は少し体重が戻られていました)

Drからは、タンパク制限をしすぎたことで食事量も減っているのではないかと心配され、タンパク制限を緩めても、もっとカロリーをとっていただくことを優先されたようです(当初からタンパク質40g制限を実践されています)

実際に体重の減少と合わせてコレステロールの値が減っていて、カリウムの値は上昇していました。

朝・昼で少しタンパク制限を緩和して(朝の低たんぱく質パンを普通のパンにする。昼のタンパク質源の食品を30gから40gに増やすなど)療養を継続していただくことになりました。加えて間食でもカロリーを補給していただくことを続けてもらいます。

療養には薬だけでなく、食事と運動が大切と毎回力説されるK様。体重と合わせて体力が維持できるようサポートしていきたいと思います。

仕事とは別ですが先日、滋賀県浜大津で開催された牛肉フェスに参加してきました

知人が「牛すじカレー」を3000食店頭販売するということでの助っ人参加です。

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炎天下の中、二日間呼び込みで売り子してました。味は絶品で10月にはネット販売も予定しているようです「ココカラ・フォーエバーキッチンのプルプル牛すじカレー」よかったらご賞味ください。

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合計30店舗が出店され、色々な牛肉料理を堪能してきました。

なんと1位をとったお店は本社中京区の近くの焼き肉屋のローストビーフ丼でした。今度ランチに行ってみようと思います。

はーと&はあと 管理栄養士 島田

こんにちは、京都管理栄養士の松政です。

しばらく雨が続きそうです。夕方大きな雷が鳴り、事務所のクーラーが止まってしまいました。

急な雷雨気を付けてくださいね。

さて、そんなことがあった日、ある利用者の息子様から私宛にお電話がありました。

それは、利用者様であるお母様が先月お亡くなりになったということ・・・

102歳でした。はーとの利用者様の中では、一番のご長寿ではないでしょうか。

長年ご利用いただいており、当初は、心臓が悪いことから塩分制限の栄養コントロール食を、そして、食事量が落ちてからは、健康バランス食のミニ食を、そして、嚥下や咀嚼機能が低下してからは、あいーとやムース食、補助食品等をと息子様と相談しながらご利用いただいていおりました。

印象的だったのは、家族様が本当に一生懸命だったということ。

5人お子様がいらっしゃり、毎日交代でお世話をされていました。

「最後の二日間は、何も食べることができなくなったが、苦しむことなく安らかに逝きました」と。

「色々相談に乗ってもらってありがとう。家族もできるだけのことはできました」と。

悲しいお知らせではありましたが、歴代の管理栄養士のことも覚えてくださっており、頼りにしてもらっていたということは、少しでもお役に立てたのかなと思いました。

ご利用者様の悲報が入ると、「私に何ができたのかな?」といつも考えてしまいます。

その答えは、なかなか出ないかもしれません。

でも、「こうすればよかった」と後悔しないよう、利用者様やご家族様の想いを共有し、サポートしていきたいです。

はーと&はあと 管理栄養士 松政千佳子

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管理栄養士プロフィール

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