宮川曜子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。
管理栄養士の宮川です。
寒い日が続きますね。21日は、1年で最も寒い日、大寒だったそうです。
風邪やインフルエンザもはやっているみたいなので、温かい格好をしたり、しっかり体を休めたりと、予防に努めないと!

先日、市民の方向けの料理教室に行ってきました。
季節の保存食というテーマで、干物や切干大根を作りました。
日光にあてるとカルシウムが何十倍にも増えるそうです。
写真は鯵です。干す前です。

時間内には乾ききらないので、家で1日干してから焼いて食べました♪
お酒のつまみでにとてもよいです♪♪
自分で作ると塩分も調節できるので、いいですね。

さて、今回は、糖尿病性腎症のご利用者の話です。
50代の女性の方、N様です。
膠原病のステロイド治療から、糖尿病になり腎症を発症されました。

とっっっても、神経質な方です。
食事療養にも熱心なあまり、少しノイローゼ気味。
細かいところまで、いつも気にされています。

腎機能の数値のクレアチニンは1年ほど3台で維持しているのですが少しづつ悪化していています。
血糖も不安定でそれもとっても不安に思っておられます。

このお正月は膠原病で入院されていました。
退院されてきて、お電話があり、配食が再開になったところです。
N様は揚げ物がむかむかして食べられないので減塩だけの塩分調整食にして、
低たんぱくご飯と食べてもらい制限に合わせています。

お電話で不安そうな声です。
栄養失調と言われた、どうしたらいいか分からないんです、
病院の栄養士さんは何でも食べていいけど1食のたんぱく質は15gにしなさいって・・
はーとさんのお食事は残してしまうこともあって・・
今とってる塩分調整食は塩分蛋白調整食より、たんぱくが多くてカロリーは少ないでしょ、もうどうしていいか・・

電話ではとにかく不安不安不安ばかりで話しも堂々巡り。
訪問することにしました。

入院直前のアルブミン値は2.5 dl/lだったよう。
その前見せてもらった検査表では3以上あったので、急に下がっていました。

N様の話を聞いていると、原因は、たんぱく制限をしすぎていたことではないかと思われました。
配食のおかずを全部食べれていなかったよう。

低たんぱくご飯は絶対食べるようにして、おかずを残した分のカロリーは、ゆめせんべい等で補給しておられたので、カロリーはある程度取れていたと思いますが、おそらくたんぱく質はとれていませんでした。

たんぱく質をとりすぎてしまう方はよくあるのですが、落とし穴でした。

おかずを全部食べれていなかった理由は見た目の量が多かったり(炒め物とか)、揚げ物がついたりする日です。
また、昼と夜、毎日の利用なので、飽きてきてもいるのでしょう。

今回目先を変える為、頻度を減らしてもらう事にしました。

N様は、体調や精神的にしんどくて、頻度を減らす事にはなかなか気乗りではないのですが、おかずを残してしまうようなら、同じようなことが起こります。
病院の栄養士さんからも提案されていましたので、そうやね・・とやっと納得してくれました。

1食だけはーとの配食にして、もう1食を冷凍の糖尿食(見た目ははーとの容器より小さいサイズなので食べやすいかと思います)にしてみることになりました。

いっしょにどれにするか選び、これなら食べれるかもしれない、まずは注文してみます、いつもありがとうね、とN様。少し不安も軽くなったようです。

よかった、これがいければ少し順調にいくのでは、と思います。
何かあればまた相談のりますので、と家を後にしました。

お届けする食事が食べられなくて、栄養状態が悪くなっては、私たちの食事の意味がありません。
そこでどうしていくか、原因に気付いて提案でしたり相談したりできる管理栄養士が、はーとにはついています★

どういう提案がいいのか、これでよかったのか、と思う事もありますが、先輩や他の管理栄養士の意見も聞いたり、相談したりしながら、すすんでいきます!


はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

こんにちは。
管理栄養士の宮川です。
新年明けましておめでとうございます。
今年も在宅で過ごす方々のお力になれるよう努めて参りますので、
どうぞよろしくお願いします!
明るい気持ちで前を向いていきたいと思います!

さてお正月は久しぶりに実家でゆっくりしてきました。
友人と元旦に熱田神宮に初詣も行ってきました♪
(地元なのにも関わらず、初めてでした!)すごい人です。

写真も撮ったのですが、うまく撮れなかったので、
初詣の後に入った喫茶店のデザートの写真を載せます。
このデザートの名前は、ジェラシー。ヨーグルトとラズベリーの甘酸っぱい恋に嫉妬ですか!?
名古屋の喫茶店はおもしろいです。いいお正月休みでした。

お正月休みもあけて、毎日が始まりました。
年末に病状が心配だった方に、何人かまとめてお電話をしました。

「明けましておめでとうございます。どうですか?」

「食欲がなくて・・」
「退院したけど体重がまた増えてきて・・どうしたらいいか分からない・・」
「先生にね、もっと食べなさいって言われたの、でも血糖が心配で・・」
不安な声は、心配になります。
私からできるアドバイスと、必要ならご家族やケアマネさんに連絡をします。
配送員にも知らせます。

「手紙ありがとう、私の為に書いてくれていてよく分かったよ!」
「数値、維持でした!」
「このくらいの量のお漬物なら食べてもいいんですね、ありがとう!」
明るい声や、ありがとうの言葉は、本当に嬉しくなります。
もっともっと、喜んでもらえる人を増やしていきたいです!

在宅で食事療養に取り組む方と、こんなに近くで関わっている管理栄養士は、おそらくはーと&はあとだけです。

利用者さんからも、ケアマネさんからも、ドクターからも、在宅に関わる方からもっとたくさんの声を聞いて、私たちの役割も伝えながら、今年も1年、皆さまの役に立てるようがんばります★

はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

こんにちは。管理栄養士の宮川です。
今年もあとわずかですね。夏が過ぎて秋になったと思ったら、もう冬で、年末のせわしい時期になってきました。
関係機関の方へ、年末の挨拶に伺うと、その事業所との1年のことが思い出され、1年って早いなあと感じます。
あっというまに過ぎていくのでぼんやりしていられませんね。

先日、ケアマネさんより、健康食を利用中のお客様のことで相談がありました。

そのお客様は、もう4年程もはーとの食事を利用して下さっている、I様。
80歳代、女性の方です。私の入社以前から、毎日夕食を使ってくださっています。
配送員ともとても仲良し。よく話は聞いている方です。

ケアマネさんからの相談は、だんだん体重が減ってきているからなんとかできないか?という内容。150cmほどの小柄な方。
体重は、35kgあったのが、だんだんと減って、今は32kg。BMIは14.2。
血液検査ではアルブミンや総蛋白は問題ないのですが、かなりの低体重です。

ケアマネさんといっしょに訪問して、何かよい方法を考える事になりました。

さて訪問。
I様はとってもきままで、おしゃべり。生活リズムも気ままです。
あまり人からヤイヤイ言われるのが嫌な方です。
ふんふんと聞いていたら、はぐらかされて話がすすまないので、まとめながら話をしないといけません。

私とケアマネさんの訪問に、「食事の事でしょ?食べてますよ!今日もね・・」と話を始められました。

「I様、今ね、はーとさんからの食事は全部食べれてる?」の質問に、
おかずは2回に分けて食べてるとの答え。ご飯は半分程残しています。

「朝ごはんは?」の質問には、
「前はパンを食べてましたけどね、でもね、お腹すかないんでね、最近はあんまりね、でもねちょっと聞いて・・」と言い訳が。

やはり、以前から食事量は減っていました。I様は言い訳をしますが、事実です。
朝も食べたり食べなかったり。
昼はお菓子や果物とか。その日はコーンフレークでした。
牛乳は1日1回は飲んでいるようでした。
近所の人も心配して、ウィダーインゼリー等を買ってきてくれているようです。

まとめると、I様の1日の食事は、
はーとの健康食1食+牛乳+ウィダーインゼリー+お菓子や果物。
1000Kcalもとれていません。
これでは、あまり運動しないからといってもカロリー不足です。

「でもお腹すかないんですよ、これで私はいいんです、血液検査もいいでしょ、ね」とI様。

「いやいや、Iさん、30kgきったら、入院ですよ!!」とケアマネさん。
「入院しない為にもっとちゃんと食べてください!!」と私。

I様は、おうちが大好き。絶対入院したくありません。
この言葉が決めてでした。

「そぉお・・病院は絶対嫌・・」と、I様。しぶしぶ納得をされました。

夏ぐらいまでは33kgあったので、まずは33kgを目指して、体重を戻していくことになりました。
目指せ+1kg!

食パン1枚食べるか、もしくは、ウィダーインゼリーを1日2本にする、ということを目標にしてもらいました。

ケアマネさんと2人食べてくださいね!と言って帰ってきました。
あとは配送員より食べるように声かけをしてもらいます。

栄コン利用者への相談や栄養指導では、減量の話をすることが多いのですが、在宅の高齢者では、低栄養予防の話も多くでてきます。

幅広く相談にのれる管理栄養士になる為、日々進化しなければ!

はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

こんにちは。管理栄養士の宮川です。
先週末、実家に帰省してきました。
友人に赤ちゃんが生まれ(しばらくたっているのですが)、お祝いに行ってきたのです。
かわいいものですね~★
懐かしい友人にも会え、充実の週末でした。

さて、寒くなってきました。
もう12月、冬です。
冬の果物といえばみかんです。みなさんは食べましたか?
実家では作っているので家のそこらじゅうにありました・・笑

その、みかん。
先日の栄養指導の時、問題の原因になりました。

その患者さんは、糖尿病。
継続して栄養指導に来てくれています。

Y様。60歳代の男性で、お母様の介護があり、夏からちょっと生活が乱れ、
血糖が上がってきています。
危ない数値にかかっています。

もともと甘いもの好き。
ご自分でも「口卑しいからつい・・」と、なんやかんや間食の多い方です。
9月に栄養指導をした時は、アイスクリームが原因で、血糖が上がっていました。

「このままだと、合併症で、目が見えなくなったり、腎臓病で透析になったりと大変なことになりますよ!」

何回も、繰り返し言っているのですが、
「そーや、うん、怖い。自分でもわかってるんや」と同じ答えを言われ、その時は気をつけるのですが、すぐに戻ってしまいます。
ゼロカロリーのゼリー等、市販で買えるものも紹介してみますが、
「おいしない」と・・。且つ、野菜嫌い。

来てくださるだけ意識はあるので、なんとか今まで維持はできてるのですが・・

それでこの前の栄養指導。11月の末でした。
さらに数値が上がっていました。

「あれー、なんでや?」とY様。
がんばったつもりなのに・・

寒くなってきましたよね?なんで??!
アイスまだ食べているんですか??!
もしくは前に食べていた夜食のラーメンをまた最近食べていますか?!

「いやーなんやろ・・」
ここ最近何かよく食べていますか?

「そういえば、みかん食べてるわ~」とY様。
何個くらい?の質問に、「1日5個はすぐ食べてるなぁ~」。

いやーー!!それが原因ですよ!!
「え?!みかんはいいと思ってたくさん食べてたわ。わしは野菜食われへんしなぁ。」

そういえば、去年も、Y様はみかんを食べ過ぎて、血糖が上がりました。
みかんは野菜じゃないですよ!果物です。

まだ11月と思って、注意を怠っていました。
11月末頃から、みかんはスーパーに出回っています。

2個にして下さい。1日2個まで!絶対数値下がりますから!
「そうします」とY様。

去年も同じ事を、Y様に言いました。
Y様、私の話、ちゃんと聞いてくれているようで、ぬけています。

この件で、Y様の場合は、季節を先回りして、アドバイスをしないと!と思っています。
次は1月になるのですが、お餅やチョコレートに注意かな。

一人一人の性格や嗜好まで考えて、相談にのれるようにしないと。

まだまだレベルアップが必要です。

はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

こんにちは。管理栄養士の宮川です。
急に寒さが厳しくなってきました。
風邪がはやっているようですが、皆さんは大丈夫ですか?
私はすでに風邪ひいてしまいました。油断してました。
早寝早起きで、早く直します!


さて、先日、ケアマネージャーのI様からの依頼で、
勉強会の講師をしてきました。
I様の事業所は、地域で介護予防の為に教室を定期的に開いています。
今回は、食事がテーマで、特に嚥下について話してほしいとのことでした。

はーとでは、4月から新しく、嚥下咀嚼サポートサービスが始まっています。
その周知の為、以前、I様の事業所にも伺っていたのですが、
それを思い出して声をかけてくれたんです。


勉強会の参加者は10人ほどで、地域の方と、I様の事業所の方が集まりました。
参加者の1人の方のお宅での開催で、和気合いあいとした雰囲気です。

なぜ飲み込みにくくなるのか。
どんな様子があれば飲み込みにくくなっていることが疑われるのか。
食べ物が間違って気管にはいり肺で炎症をおこしたらどうなるのか。
と、順を追ってお話ししました。

実は、参加者の中に、誤嚥性肺炎で入院した方がおられました。
見た目にも若い方だったので、驚きましたが、ご自分から体験を話してくれました。
寝ている間になったようです。
しばらくは絶食で、徐々に訓練して食事の段階を上げて言ったようです。
今はほとんど家族と変わらないものを食べておられるようです。

不顕性の誤嚥性肺炎は、食事後時間がたってから起こる可能性があるので、怖いものです。
予防の為には、食後の口腔ケアを必ずする等しないといけません。
が、唾液でもなることがあるようです。

後半は、食事の時の注意、調理の時の工夫、を中心に具体的にお話しました。
皆さん真剣に聞いてくださいました。

最後に参加者の方もいっしょにトロミ剤を使ってもらい、トロミをつくってもらいました。そして濃いトロミと薄いトロミの試飲をいっしょにしてもらいました。

トロミがダマになってしまい「かき混ぜなあかんの」、濃すぎるトロミに「うわ~これは飲みにくいね」など、楽しそうな様子でした。
トロミを作りながら、「うちの旦那も調子が悪い時だけ使っているわ」と言っておられる方もいました。お聞きすると、ご主人の介護をされているようです。日によって飲み込む力が変わるようです。少ししんどそうな様子も感じました。

そんなこんなで、勉強会を終えました。

介護をしている人、介護をしていない人、介護をされた事がある人、みんなそれぞれの事情をかかえていました。皆さん、よかったわ、ありがとうね、と言ってくださいました。

今回の勉強会では、私が教えるばかりでなく、参加者から体験談を話してもらったり、意見を聞いたり、質問をもらったりする時間が多くありました。
地域の方でよく知っている同士だから話しやすい雰囲気だったんだと思います。

準備するにあたり勉強したのはもちろんですが、勉強会中も、勉強させてもらいました。
こちらこそありがとうございました!
この体験を、また次出会う方への相談に生かしていきたいです。


はーと&はあと 管理栄養士 宮川 曜子

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