仲野ひとみのブログの最近のブログ記事

こんにちは。北摂栄養士の仲野です(^^)

今回は嚥下が困難でソフト食を利用されている88歳・女性・息子様と2人暮らしのT様のお話です。

T様は今年1月、極度の脱水の為入院されました。息子様の帰宅も遅く、在宅での生活が困難と判断し、退院後は施設に入所されました。しかし6月に低アルブミン血症となり再び入院されました。

入院中も発熱を繰り返し、施設への帰所が困難な為、結局8月に自宅に帰ってこられました。

自宅での食事の相談をケアマネージャーから頂きソフト食を提案させて頂きました。

そして、先日摂取量、状況を確認するために再度訪問させて頂きました。

T様はソフト食を5~7割は摂取出来ており、「美味しい」とはっきり意思表示もされていてとりあえず安心しました。しかし聞き取りの結果、水分摂取が少なすぎるように感じました。食事中もほとんど摂らない様子でケアマネージャー、ヘルパーも心配していました。T様は味のあるジュースなら喜んで飲まれるそうなので、水、お茶に固執せず摂ってほしいとお願いするも「ご家族様が嫌がるんです。水分ゼリーの購入も懸念されています。家にあるジュースも賞味期限切ればかりで困っています」との事。

ケアマネージャーが状況を息子様に説明しても、あまり関心が無い様子だそうです。当面の処置として抹茶に砂糖、白湯を作りお粥、おかずに混ぜる。など、味を加えて提供するように致しました。以降は何とか水分摂取量は増えましたが今後はどうしたものかとケアマネージャー共々悩んでおります。

ソフト食は正直、お金もかかります。息子様もそこを心配されており何とか食事量を少なくしたいという要望があります。少ない量でより栄養補給出来る商品を再度見直しをする必要があります。

お金は大切な問題です。ご本人様、ご家族様の意向に沿って少しでも満足して快適に在宅での生活が続けられるように相談しながら進めたいと思います。

提案力をもっと、もっと身につけないと!!と気を引き締めております。

㈱はーと&はあと 管理栄養士 仲野

こんにちは。北摂管理栄養士の仲野ひとみです。

5年前から腎臓病対応、刻み食を昼、夕毎日ご利用されているO様・85歳男性のお話です。

義歯が合わずやむなく刻み食を召し上がっておられます。刻み食利用のお客様からは「見た目が悪い。」「食欲がわかない」などのご意見を頂戴することが多いのですが、O様は何も仰って来られませんでした。

しかし、Tabelu+が販売されることになり、何とか形あるものをお届けできないかと思いご提案させてもらいました。

※商品は普通の硬さでは食べられない方にも食べやすいように工夫し調理された商品です。

O様は大変喜んで下さり、「やっぱり形のある物が食べたかった!」と気に入って下さりました。ただ、この食事だとO様に必要なカロリーが約100キロカロリーほど不足してしまいます。

O様は認知症もなく病識も高いことからこの商品をご提案させてもらったのですが、やはり心配で利用後も補食の説明を何度もさせてもらいました。

O様は「大丈夫!パンなどを食べているから心配はいらない」と仰います。パンだと・・・たんぱく質の制限が守られない・・・と思い、ゼリーなどに変更をお願いしていましたが、なんといってもO様、刻み食から解放された事が今は一番嬉しいようで、「死ぬまで刻み食ばかりだと思っていた・・・」とカロリーや塩分の難しい話はそっちのけ。

喜んで頂けたことは私もとっても嬉しいのですが、「検査結果を確認しながら進めさせて下さい!数値が悪化したらもとの腎臓病対応食に変更しますね。」と何度も念押ししながら経過を見守ります。

本当に食事は楽しみではなかったようです。「薬だと思って仕方なく食べていた。死ぬまでに『食事』を楽しめるようになって嬉しい」と仰った言葉が本当に心に刺さりました。

食事は病気の改善、予防だけでなく喜び、楽しみの意味でも大きな役割をはたしていると改めて思いました。

㈱はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 仲野

こんにちは。北摂管理栄養士の仲野です。

私達、管理栄養士は月に数回、クリニックに栄養指導に行かせて頂いています。今回はそんな栄養指導中でのお話をご紹介致します。

65歳女性。体重が20kgオーバーされており、中性脂肪は250。減量を目的として指導に来られています。

食事の聞き取りを行ったところ、ご飯が少なく、おかず、間食の摂取過剰が見られる食習慣でした。

※間食も和菓子ならOKと思われていました。

ご本人様は指導当初「ご飯は太るので控えています。」と仰っており、ご飯=太る→食べない方がよい。と自己判断されていました。

しかし、この方は無理にご飯を減らすことでおかずが多くなり、かえってカロリー、脂質、塩分の摂取過剰になっている傾向にありました。

そこで、配食をお届けし、目安の量、味を見ていただく事になりました。

当初は「そこまでしなくても・・・」と消極的でしたが、試してみると

「以外にご飯、お魚も食べる事が出来て満足しました。お腹もすくことがなかったのでその日は間食もしませんでした」とお声を頂きました。

間食が減ることでぐっと摂取カロリーを控えることにつながり、改めて食事を見直すきっかけになったようです。

「これからは配食を『教材』として月に1回程度利用し、目安量、味を確認し間違わないようにします!」と仰って下さいました。

まさに、百閒は一見に如かず。ですね。

話術だけでも行動変容に繋がる指導をしないといけないな。と反省もありつつ・・・、とりあえずきっかけ作りが出来て良かったと思える出来事でした。

㈱はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 仲野ひとみ

こんにちは。北摂管理栄養士の仲野です。

毎日暑いですね。皆様、熱中症にはご注意下さいませ。

今回は毎日の夕食に脂質調整食をご利用頂いている61歳、女性のご利用者様のお話です。

1年ほど前からご利用頂いています。利用のきっかけは糖尿病の改善。

もともと、HbA1cが7.5まで上昇し、自身でウォーキング、食事を制限し頑張っておられたようですが、一向に改善せず、配食の利用に至りました。

そして、ちょうど1年経過した今月、ついにHbA1cgが6.1まで改善しました。

ご本人様もとっても嬉しそうで、二人で「良かった~(^^)」と話していました。私は数値の改善に注目していたのですが、ご本人様は数値よりも「私が一番うれしかったのは体重が5kg減り、服のサイズがL→Mになったこと!何をしてもダイエットは上手くいかなかったのに嬉しい」と大喜び。ご本人様いわく、「体の中も大事だけど見た目も大事!」

・・・気持ちわかります。

「あともう少しで出産前の服が着れる!」と今はそれを目標に頑張っておられます。

目的は何であれ、目標があるというのは何より強い武器だと思います。

目に見える改善は長い食事療養の中では大きな張り合いにもなりますしね。

これからも、頑張って下さい(^^)

㈱はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 仲野ひとみ

こんにちは。北摂管理栄養士の仲野です。

先日、約1年前から毎日昼、夕とご利用頂いているY様宅へ定期訪問させて頂きました。

Y様は72歳女性。糖尿病でインシュリンも打っています。息子様と同居されているのですが日中独居。食事も食べたり、食べなかったりで低血糖を何度も繰り返し、配送員共々いつも気にかけているお客様です。

春先は体調も悪く、安定しない日々が続いていたのですが、最近はとても調子がよいらしく、配食も完食されており、血糖値も安定しています。

訪問時はいつも笑顔で出迎えて下さり、配送員さんとも仲良しです。

「何かあっても配送の●●さんに言ったらええやろ?いつも声かけてくれて嬉しいねん」と仰って下さいます。

お喋りが大好きで「息子はいつも帰りが遅いけど、毎日配送さんの話をするねん。配送さんのニックネームも息子と考えてるねんで」とニヤリと笑っておられました。

ちょっとした声掛けも食事療養のお役に立てているのかな?と感じています。

そんなYさん、今月半ばから検査入院されています。入院前には「すぐ帰ってくるから待っててや~。帰ってきたら配送さんのニックネーム教えてあげる」と素敵な笑顔を下さいました(^^)

待ってますよ!配送さんのニックネーム何だろう?と思いを巡らせながら・・・楽しみにしています!

はーと&はあとライフサポート 管理栄養士 仲野ひとみ

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