宮川曜子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
週末の台風はすごかったですね。
強い風でマンションがガタガタふるえていました。
大きな被害のあった地域も多く、自然の災害は侮ったらいけないと、地震以来感じます。
いよいよ秋ですね!

さて、先日よりお食事の再開をされている方の話です。
T様80歳台、認知症があります。2年ほど前から利用してくださっていましたが、7月停止されました。

糖尿病ですが、ご家族がお仕事で不在のお昼間に、1人で出かけてはジュースや菓子パン等を買って来られ、血糖も高いままで推移していました。
配食は当初栄養コントロール食でお届けしていたのですが、
味が薄くて全然食べない、ということで、健康バランス食に変更してお届けしていました。

認知症がすすみ言ってもきかれない、勝手に食べてしまう、ということで、ご家族もしょうがない・・
という気落ちで見守っておられました。

糖尿病で高血糖が続いているので、合併症が心配されたのですが、やはり7月にご家族の娘様に電話した時に、「腎機能が低下して・・」ということをお聞きしました。

Drからは食事療養するように、と言われ、外来の栄養指導も受けておられました。
低たんぱく食品のカタログをもらってこられ、どうしよう・・といった状で混乱されていました。

配食を腎臓食に切り替えて、栄養相談に訪問したいと伝えたのですが、娘様は昼間は仕事で忙しいので遅くなってしまうし、栄養コントロール食は本人が食べないんじゃないか、と心配。

どっちにしても相談にはのりたい、と伝えたのですが、カタログから買ってみる!と言われ配食は停止となってしまいました。

食事療養のサポートができていなかったのか、
なぜ気付けなかったのか、合併症を防ぐよい提案がもっとあったのか、何とかできなかったのか
と落ち込みました。

でもこれからのT様とその後家族のゆくえが心配です。

その後、担当のケアマネージャー様にお願いして、月1回のサービス計画の見直しの為の訪問時に同席させていただくことにしました。
ケアマネさんは「実は忙しいご家族と時間を合わせるのは毎回大変なんやわ、食事のことも聞いていなかったし・・よかったらいっしょにどうぞ」と言って下さいました。

訪問時娘様とお話できました。
7月に糖尿内科から始めて腎臓内科に行かれ、検査され、クレアチニンは2台です。
低たんぱく、減塩の指導を受けられていましたが、具体的な制限は不明。

透析はご家族にも負担がかかるので、なんとしても避けたい!
そのためには食事療養は絶対必要!

とりあえずレトルトや冷凍の腎臓の補助食品で昼夕を確保されていました。

が、ご本人、1人の時はどの商品を温めていいのか分からなかったり、商品も何品も温めすぎたり、どうもうまくいっていないようです。また家の冷凍庫もいっぱい。

配食だったら、そういったことはなかったのに・・と娘様。

ケアマネさんとも相談し、とりあえず、栄養コントロール食の腎臓の食事で配食を再開してみて、本人が食べられたら、これでいきましょう、というように話がつきました。

ということで再開です。

配食は夕食のみなので、あとは家での朝食、DSの昼食、DSのない時の昼食をどうしていくか、です。再開して1週間になり、その間に1回通院もされるので、食事の指示をきいてもらうように伝えています。

そろそろお電話してみようと思います。
緊張します。ちゃんと食べているか、Drからの指示は、今回の検査結果は・・

今回の再開ではなんとしてもサポートさせていただきたいと思っています。


先日ある事業所に訪問した時に、いただきました♪
施設で作ったようです。
500mlペットボトルの底で作った小物入れです。
ペットボトルの上の部分は、風鈴にされていました。
アイデアですね~★


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
いつのまにか8月も後半ですね。
大文字も終わり、暑さは続いてももう夏も終わりかぁ、と感じてしまいます。
実はうちのマンションの階段の踊り場から大文字の文字が2つも見えるんです。
古いマンションですが、意外にいいところもあります。
ゆっくり、ビールを飲みながら見ることができました♪

さて、先日利用者様のO様のところへお伺いしてきました。
糖尿病で、体重は標準をかなりこえています。
が、お元気で、70歳ですが、現役美容師さんです。
とても明るい方です。

現北摂メンバーの島田さんが新規訪問されているくらいなので、もう3年以上も平日のお昼に週5回カロリー調整食をご利用してくださっています。

ご利用当初、ヘモグロビンエーワンシーは8%台。
でも配食がスタートして、数値は順調に下がり、すぐに6%台に。
その後、私に担当が変更になってからも、食生活に気を遣っておられ、6%ですっと維持されていました。
体重に関してはなかなか減らずですが、増えてもおらず、糖尿が安定しているので、まあよしとしてきていました。

ところが、今回、配送員の情報で、ヘモグロビンエーワンシーが上がっていると聞き、すぐにお伺いしてみました。
確認させていただくと、7.1%とのこと。
安定していたので、半年に1回の検査になり、ご自分でも油断されていたとのことでした。

油断大敵です!

何か思いあたることは?の私の質問に
「・・おかきやら、椎茸の甘辛く煮たものを食べていたからかしら」と、思い当たることはいろいろ。

体重が重いと、血糖は下がりにくいですし、足や腰への負担も大きいですし、血圧も上がります。

担当の先生からも、体重をまずは3kg落とすように、と言われ、O様、危機感を感じておられます。

お孫さんも良くこられていて、いっしょにご飯を食べたりするのをとても楽しみにされているので、お孫さんの成長を見届ける為にも、気合を入れ直しましょう!
合併症がおこってからでは遅いんです。

まずは1ヵ月に0.5kgくらいでもいいので落としていくとお約束しました。
間食をするなら低カロリーのゼリーにして、おなかがすかないように、毎食野菜をとってもらうようにします。

「今までも野菜は食べてるつもりだったけどね。でももっと食べなあかんね!」とO様。
「また寄らせていただきますね」と訪問を終えました。

3ヵ月後が楽しみです。

でもダイエットって私も経験がありますが、継続が難しい!
食事療養もしかり!
なので、また配送員から様子も聞いてもらってフォローさせていただこうと思っています★

私事ですが、先日誕生日に料理の本をもらいました。暮らしの手帖、いいですね。
とってもおいしそうなので、早速この週末にでも作ってみようかな、と思っています♪


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
蒸し暑い日が続きます。
先日北摂の事務所に腎PJの打ち合せで行きました。
大阪の方がすずしい、ような気がしました。
京都は盆地だから暑いっていいますよね。ずっといるので、これが当たり前になっていますが。
こんな中でもクーラーをつけずにおられるご高齢者、多いです。
ご高齢になると、「暑い」を感じにくくなってくるようです。
節電とはいえ、熱中症になっては、何にもなりません!
訪問時は室内の温度にも気をつけてとお声かけしています。

さて、先日、女性のU様という利用者様のお宅に伺いました。
ご独居で75歳、リウマチもあります。

3月から、血糖コントロール目的で、ご利用して下さっています。

利用当初は、ヘモグロビンエーワンシ―8.0%、悪玉コレステロール161mg/dl、かかりつけのお医者様から、
「食事療養が必要だ!!」と言われ、「透析になるぞ!!」と言われ、
かなりの不安を感じながら、知人からの紹介で、はーとにお電話を下さいました。

3月の新規訪問時に、今までのご様子をお聞きすると、
果物、ご飯、甘いお菓子が好きで、1日の分量を超えて毎日食べておられたとのことでした。

でも、今回、かかりつけの先生に厳しく言われ、全くやめられていました。
血糖が上がるのが怖くて、食事はお茶漬けのみ。
逆に少なすぎます。

薬も飲まれていて低血糖の可能性もあるので、
透析回避の為の血糖管理には、バランスも大事なので、野菜だくさんでおかずも食べるよう伝え、
ヘモグロビンエーワンシ―を下げていきましょう、と毎日の夕食でご利用スタートとなりました。

お電話でご様子を聞くと「最初は味薄く感じたけど食べなあかんしな」といつも頑張っておられます。
なかなか血液検査をされていなかったのですが、この8月ようやくされました。

配送員から「U様、検査して数値高いって言ってはんで」と連絡がはいり、
「あれ?あんなに頑張っているのに?!」と、すぐにU様に電話をして、訪問しました。

検査表を見せていただくと、ヘモグロビンエーワンシ―は7.2%。悪玉コレステロールは範囲内に。
下がってるじゃないですか!とほっとしました。
「6.5%以上だから先生に高いって言われてなぁ・・」とU様はまだ不安げ。

確かに6.5%以下がコントロール良好と言われる数値です。
が、下がっているのは、U様の努力の成果ですし、喜びましょう!
それでもうちょっと、続けて、もうちょっとさげましょう!

でもちょっと気になるのが、バランスです。
お昼はお茶漬けのみ・・はやめておられましたが、ごはんと納豆のみ・・にしているとのことでした。
実は体重も減ってな、とU様。
この暑い夏、栄養状態が悪化して、脱水や熱中症になってしまったら、もともこもありません。

昼にも野菜を足しておかずも食べていただくようお伝えしました。

U様「そうか、食べた方がいいんやな、ありがとうな」と納得。
大分と不安も解消された様子。
これでまた様子を教えて下さいね★
と部屋を後にしました。

利用者様からの、「ありがとう」は、この暑さ、走ってきて来てよかったなぁ、と思わせてくれます。
不安があればいつでも喜んでお聞きします。解消のお手伝いさせていただきたいです。

明日からも、走りますよ!


管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
いよいよ8月!夏本番がきました。今年も半分以上きたんですね。早いものです。
暑いのは寒いより好きなのですが、こたえます。
特に熱中症には要注意です。
担当の利用者様の中にも、締め切った部屋で様子がおかしく、ケアマネージャー様といっしょに救急車を呼ばせていただき、熱中症と診断された方がおられました。
幸い大事には至らなかったのですが、部屋を涼しくしてくださいね、水分補給してくださいね、等の声かけや普段と違うという少しの気付きが、一つの命を救うほど重要であると感じています。

先日京都府栄養士会の講座に寺田さんと参加してきました。
テーマは「高齢者がいつまでもおいしく食べられる食事のコツ」です。
まさに私達の仕事に直結するテーマ名!と思い参加しましたが、本当に為になることばかりでした。

その内容を少し・・。
高齢者の栄養管理にあたる食事の基本は、
①生命維持に必要な栄養・水の補給
②加齢にともなう疾患治療への貢献 です。食べられなくなったら命はつきます。
それに付加価値の、
①おいしい
②楽しみ・喜び 食事にこれが加わることで人間らしく生きることができます。

付加価値である、「おいしい」や「うれしい」の気持ちは、一人一人異なります。
疾患により食事制限がある方もおられます。
なので一人一人の価値観を支援し、最期まで口から食べてもらえるように寄り添うのが、
私達管理栄養士の役目になります。
医食同源と言われるように、病気を予防するのも「食」、病気を引き起こすのも「食」なので、食事ってほんとに大切です。

はーとの管理栄養士は一人一人とお話して、相談にのれる立場にいますので、もっとがんばらねばと思いました!

前半は講義だったのですが、後半はなんと調理実習でした。
その内容を少し・・。
さて、ここは1人暮らしの高齢者のお宅。
冷蔵庫には、冷ごはん、卵、鮭フレーク、鯖缶、人参、たまねぎ、じゃがいも、があります。
あなたはヘルパーさんに、どんなメニューを提案しますか??

このお題でグループで案を出し合いました。
鯖じゃが、鯖カレー、卵焼き、・・他に何かある・・?

自分では思いつかなかったメニューも他の方の意見にあり、経験の違いを感じました。
グラタン、散らし寿司、オムレツ、ポテトサラダ・・

グループワークのあと、この食材を使って調理実習を行いました。
塩分も控えめのレシピです。

大学の調理室で行い、私はこれやります、じゃあ私は片づけします、
いろんな職域の人と協力して調理し最後にみんなで試食をしました。

調理実習なんて学生の頃以来です。
偶然知っている病院の栄養士さんにお会いできたり、学生の頃お世話になった先生も参加していたりと、楽しくできました。
減塩でもおいしく驚きでした。寿司飯にも塩を入れていないのですが、いけました。

こんなにたくさん作りました★



いろいろな人と話せて、勉強になりました。
今回の講座の内容を日々の業務にも活かして生きたいと思います♪

はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。めでぃ京都の宮川です。
先日の台風は驚きました。
こんな時期に台風?!ホントに来るの?!と思っている間に、雨がバラバラ振って、その後風も強くなり、バイクも飛ばされるかと思いました。
利用者様も怖かった、といっておられる方がありました。
特に1人暮らしだと家がガタガタなって心細いことだと思います。
でもそんな時でも休まずにお食事と安心をお届けに伺います★

さて、嚥下咀嚼サポートサービスが始まって、3ヶ月ほどたちました。
少しずつご相談が増えてきています。
私も、2名の方を担当させていただいています。
今回はそのうち1名の方の話です。

80代の男性で奥様と2人暮らしです。
最初は奥様からのお電話でした。
奥様、腰を痛め食事準備が負担になってこられ、食の細い主人の分だけでも、と配食の試食を申し込まれました。
健康食の試食を1食持って初めてお伺いしたのが5月です。

奥様が迎えてくださいました。
ご主人は奥様に呼ばれて私がお持ちした試食を見に来られました。

見たご様子、かなりのやせ型の方。
ご主人は、試食をチラッと見られ、「多いなぁ、食べられへん」と一言。
「しんどい」と言って、すぐに奥に戻られてしまいました。
奥様も試食のご飯の量(普通盛りで200g、中茶碗1杯)を見て、
「これならお父さんの1日分ねぇ・・」と。

え?!普段の食事量、どれだけ少ないんですか?!と思い、お聞きしてみると、
1食あたり、ご飯は小鉢(お浸しを盛るような)に1杯、お芋の煮物やゴマ豆腐等の惣菜1人前以下、スキムミルク入りフルーツジュース1杯程度。
これを1日3食と、間食にどら焼きを時々。
おそらく1000Kcalとれているかとれていないか・・

ご主人は好き嫌いも多く、奥様も困りきって、半分諦めも入っている様子です。
配食もこれなら食べれないし、いらない、と言うに決まっている、と。

身長約170cmに体重約40kgと、BMI13台と、やっぱり「やせ」です。
介護保険は申請中で、まだサービスは受けておられずです。
病院は嫌いで全然行っていないようです。
が、先日久しぶりに行って、エンシュアリキッド1日2缶処方されていました。
でも味が合わず飲んでいない状況。

このままだと、栄養不良で命も危険と思いなんとか相談に乗りたいとお伝えし、低栄養の方への補助食品を利用してみたらいかがか、とサポートサービスの提案をしました。
奥様「そうねぇ、それが食べれたらいいものね」とサポートサービスの会員になられました。

それから、何回かお電話や訪問をさせていただき、本人の嗜好をお聞きし、奥様と相談し、いろいろサンプルの補助食品を試していただきました。
が、冷たいもの嫌い、ゼリー嫌い、レトルトおかずもまずい、ジュースも味が普通のと違ってまずい、甘いものもあまり好きな方ではない。

あれもこれも嫌。
ということで、提案した補助食品は尽くお口に合いませんでした。

ご本人に何が何でも聞かねばと思い、もうじゃあ、何が食べたいですか?と聞くと、
「好物のウナギかな。あとはスキムミルクを入れて自分で作っているジュースはおいしい」と。
でも好物のウナギ味の高カロリーの補助食品は口に合わずでした。

ウナギはウナギで買ってきて時々食べてもらうことにし、
普段の食事をもう少しなにかプラスしていただけないものなのか・・

原因がなんのか、をつきとめるのが一番と助言をいただきましたが、この方の原因は、いまひとつ分からずです。

7月になり、再度訪問し、ご本人にとにかくいろいろ食品名を挙げて、これなら食べれそうですか?と片っ端からお聞きしてみました。

すると、「カロリーメートなら前食べてたし食べれるかな」という回答。

よかった食べられそうなものがあった!
ご自分で近所のコンビニには行かれているので、カロリーメートを買ってきて1日に食事の時に1本ずつ食べていただくように約束しました。

これでしばらくおいてまたお電話しようと思います。
このご主人は結局補助食品の利用はなしですが、相談サポートは継続してさせていただきます。

サポートサービスのメインは補助食品を利用していただくことではなく、食生活の相談です。
相談の結果、その方に合った方法で、食生活が豊かになり、健康状態が維持できれば、これほどうれしいことはありません。

この方のように“食べない”方への相談は、配食サービスのご利用の方では、途中でサービスが停止してしまうので、あまりありませんでした。なので戸惑いました。

もっともっといろいろな方のそれぞれに異なる相談を重ね、経験を積みたいと感じています。

関係機関の方へもまだまだ十分に周知はできていないので、徐々にしていくつもりです★


はーと&はあと 管理栄養士 宮川曜子

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