リハビリに大切な「運動強度(METS)」ってなに?

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 訪問リハビリを受けていると、「少し歩きましょう」「体操しましょう」と言われることがあると思います。しかし「この運動、自分にとってはきつすぎないかな?」「どれくらい体にいいのかな?」と不安に思う方もいるかもしれません。

 そこで今回は、「METS(メッツ)」という言葉をご紹介します。これは、運動の強さをあらわす目安のようなものです。1METSは、じっと座ってテレビを見ているような「安静の状態」に相当します。数字が大きくなるほど、体をたくさん使っているという意味になります。

たとえば、、、掃除機.png

ゆっくり歩く → 約2〜3METS

掃除や洗濯などの家事 → 約3〜4METS

少し早歩き → 約4〜5METS

階段を上がる→ 約5〜6METSmets-meyasu-768x768.jpg

このように、日常生活の中にもいろいろなMETSの動きがあるのです。

 リハビリで大切なのは「ちょうどよい強さの運動をすること」です。強すぎる運動をしてしまうと、心臓や関節に負担がかかり、体に悪影響を与えることもあります。逆に、楽すぎる運動ばかりしていると、筋肉がなかなかつかず、元気を取り戻すのに時間がかかってしまいます。そのため、みなさんの体の状態に合わせて「この方には2〜3METSくらいの運動がちょうどいい」と判断し、無理のない運動を提案しています。

 また高齢になると、心臓や肺、筋肉の働きが若いころより緩やかになるので、運動の強さを無理なく調整することがとても大事です。体調に不安のある方は「2〜3METS」くらいの軽めの運動から始めるのが安心です。椅子に座ったままでできる体操や、ゆっくりとした歩行がこれに当たります。

 リハビリは、がんばりすぎるより「無理せず、続ける」ことが一番大切です。METSという目安を使うことで「やりすぎていないか」「もっと動けるかな」と、自分のペースを知ることができます。

 生活活動のメッツ表(健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023   厚生労働省より)を参考に、まずは運動の強さを理解していただけたらと思います。