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 新年あけましておめでとうございます。旧年中は格別のご支援とご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。

 当訪問看護ステーションでは、現在188名(2024年12月20日時点)の利用者様のケアに携わらせていただいております。これもひとえに、主治医の先生方やケアマネジャーをはじめとする関係機関の皆様のご協力の賜物と深く感謝申し上げます。

 2024年は6名の利用者様をお看取りいたしました。この数は前年の半分で、オンコール対応も例年より少なく、比較的穏やかな一年となりました。可能な限りご自宅で過ごされ、最期に病院を選ばれるケースも昨年より多く、入院後1週間ほどでご逝去される事例が複数ありました。ご家族からの報告を受け、結果的にご本人が自宅で充実した時間を過ごせていたと振り返る場面もありましたが、老老介護による介護力のなさにより、最期まで自宅で過ごすことが難しく、超高齢化社会における在宅看取りの現実を感じています。また、老衰や窒息によるご逝去もあり、終末期ケアの内容にも変化が見受けられます。

 当ステーションでは在宅看取りへの貢献を目指し、マンパワーの確保に努めてまいりました。5名の看護師が日替わりでオンコールを担当し「緊急時訪問看護加算Ⅰ」の要件を満たす体制を整えております。この体制を支えるスタッフの連携強化により、主治医から直接訪問のご依頼をいただく機会も増えております。地域の社会的インフラとして安定した役割を果たすために、「ケアの質向上」と「人材の確保と育成」を軸に、今後も精進してまいります。

 また大阪府で推進されている人生会議研修や、茨木市主催の研修運営にも関わらせていただくことができました。地域の中で様々な経験をさせていただいたことを力にして、この度、新年より高槻でサテライトを出させていただく運びとなりました。茨木で培った「顔の見える連携」を大切に高槻のご利用者様にも、はーと&はあとのケアの良さを感じていただけるよう、新たな挑戦の一年にしていきます。

 本年も、在宅療養を支えるプロフェッショナルとして、スタッフ一同全力を尽くしてまいります。どうぞ変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 最後になりましたが、本年が皆様にとりまして健康で実り多き一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
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ツリー枠 真っ直ぐ.jpegのサムネイル画像 こんにちは。看護師の山岸です。今年も残り少なくなってきました。訪問の移動中バイクに乗りながら、最近やっと色付いてきた木々や冷たくなった風を肌で感じ、四季の移り変わりを実感しています。

 私は幼少期から自然と触れ合うことが好きです。特に木々に囲まれている場所やあまり整備されていない田舎道は、まるで冒険家のような気分になって、大人になった今でもワクワクします。そして自然と触れ合った後は気持ちがスッキリしていることが多いです。突然ですが皆様は、森林浴という言葉をご存じでしょうか。「森林浴」という言葉は1982年に日本で提唱された言葉だそうです。

森林浴・・・森林に入り、清浄な空気を呼吸し、その香気を浴びて心身の健康をはかること

森林セラピー・・・科学的な証拠に裏付けされた森林浴効果のこと

森林浴の効果として以下が挙げられています。

・NK(ナチュラルキラー)細胞(免疫細胞の一つ)の活性化➡免疫力の向上、抗がんタンパク質の増加

・交換感神経活動の低下➡ストレスを軽減森林浴イラスト.pngのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像

・副交感神経活動の上昇➡リラックス効果

・脈拍数の低下、血圧の低下➡生活習慣病の予防

・脳の前頭葉が鎮静化➡脳活動がリラックス      

・コルチゾール(ストレスホルモンの一種)濃度、アドレナリン濃度の低下➡ストレスが減少

その他にも自尊心を高める、自律心を育てる、マインドフルネスを促進する、集中力と創造力の向上、ポジティブな感情を高めるなどの効果があるそうです。つまり病気を治すことは出来ないが、病気になりにくくするという「予防医学的効果」をもっています。自然に触れた後、スッキリしているのは科学的な根拠があったんだなと、書きながら頷いています。

  森林浴の効果を調べていると、何度も「フィトンチッドの効果」という言葉が出てきました。フィトンチッドとはロシア語の「フィトン(植物)」と「チッド(殺す、殺菌する)」を合わせた造語で、土に根ざして移動できない植物が、虫や病原菌などから自らの身を守るために発散している揮発性の芳香物質のことを意味しています。                                   

このフィトンチッドが人間にとっては有益で、フィトンチッドに満たされた新鮮な空気を浴びながら呼吸すると、抗菌作用や免疫力向上効果、自然治癒力が高まることが科学的に証明されてきたそうです。フィトンチッドの香りは森に入った瞬間に感じる清涼感が特徴とのこと。山歩きをされる方は「あ~あの香りね~」と頷かれると思います。あの香りには偉大な効果があったんですね!ちなみにこのフィトンチッドは鮮度保持効果、殺菌・防腐・防虫効果、消臭効果などもあり、木の皮でおにぎりを包んでいたり、木のお弁当箱がよく使われていたり、桜餅や笹団子、酒樽、柿の葉寿司、お寿司屋のまな板や飯台、ヒノキのタンスなどなど、実は身近でフィトンチッド効果が使われています。 

 話は戻り森林浴の場所について。大自然で行うものと思われがちですが、ご自身が心地よいと感じられる場所であれば、木々のある近所の公園に出かけるだけでも良いですし、お寺や神社、植物園や庭園の利用、ベランダや室内での疑似体験でも効果はあります。頻度は1週間に1度、2時間程度が理想ですが、15分でもリラックス効果やストレス軽減効果あります。時間はフィトンチッドが一番多い、午前中がおすすめです。

 携帯電話、転倒予防、物価高、これから来る冬の寒さなど、なにかと下を向きがちですが、空を見上げ、体の力を抜いて、太陽の光や暖かさを感じ、風や鳥の声を聞き、めいっぱい深呼吸をして自然を感じてみてください。今は夕焼けがきれいですよ。鳥イラスト.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像

 あ、時期によっては虫の存在もお忘れなく。                           

もみじ 枠.jpegのサムネイル画像 みなさん、運動不足になっていませんか?理学療法士の矢部です。

今年の夏は35℃を超える猛暑日が続きましたね。テレビなどでも熱中症警戒アラートの報道をたくさんみたと思います。そのため外出を控えてご自宅で冷房を使用し、涼しい環境で過ごす日が続いたと思います。しかし家に閉じこもってしまうと人との関わりが少なくなる、運動不足になる、など身体や頭を使わない生活になってしまいます。

 さて季節は秋に移り変わり、過ごしやすい気候になってきました。じっとする時間を減らし、自宅でもできる体操や散歩をすることで、心身の健康を保ちましょう!

 運動をするとどのような効果が得られる?

①筋力向上に繋がり、転倒や骨折などケガの予防に役立ちます。

②血行が良くなるため内臓の動きが活性化し食欲増進、腸内環境が良くなり免疫力が高められます。

③脳に適度な刺激を与えることで物忘れを防ぎ精神を安定させる効果もあります。

 自宅でできる筋力アップ運動

〇足の後ろ上げ〇

(1)両足を開き、椅子から少し離れて立ちます。両手で椅子の背をつかみ、上体だけ前に傾けます。

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(2)片足をゆっくり後ろに上げます。このとき、膝が曲がらないようにするのがポイントです。

(3)1秒かけて、ゆっくり元の姿勢に戻します。

 〇スクワット〇

(1)両足を肩幅よりも少し広めに開いて立ちます。スクワット.png

(2)上体をまっすぐにしたままゆっくりと膝を曲げて腰を落とします。軽めの屈伸で十分です。

(3)ゆっくりと膝を伸ばし、元の姿勢に戻ります。

 〇つま先立ち〇

(1)椅子の背や壁に手を添えて、軽く両足を開きます。つま先立ち.png

(2)つま先を軸にしてゆっくりとかかとを上げ、ゆっくりとかかとを下ろします。

  

 紹介した運動の他にもまだまだたくさんの種類があります。運動は継続して行うことが大切です。ご自身の体力にあった内容と無理のない範囲で出来ることから始めていきましょう。運動をすれば体力増進、認知機能アップやリラックスにも効果を発揮しますので、ぜひ習慣付けてみてください!!

yamamoto_241001_1.jpg訪看はーと&はあとは、2024年10月1日におかげさまで7周年を迎えることができました。
今日の日を利用者190名で迎えられたのは、ひとえに関係機関の皆様のおかげであり、心から感謝申し上げます。当ステーションでは以下の「心構え」を大事にしており、朝礼での唱和から1日が始まります。

<訪問看護ステーションはーと&はあと心構え>
1.在宅療養を支えるプロフェッショナルとして自覚と誇りを常に持つ
2.利用者に寄り添うはーとを磨き、判断処置は的確に
3.食べ物が体を作る。栄養とともに看護・リハあり
4.お互いを「認め・助け合い」成長できる職場環境をみんなで作りあげる
5.諸法令・ルールを順守し、社会の一員であることを忘れない

この1.~3.については、業務マニュアルを作成し、スタッフが迷わず行動に移せるようにしています。併せて業務フローも用意し、全てのスタッフが関係機関様と円滑に連携できるように活用しています。これらは定期的にブラッシュアップを行い、最善に努めています。

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各種業務マニュアルと業務フロー

現場のケアにおいては、より質の高いサービスの均一化を目指し、チェックリストを用いた振り返りをしています。2年前の導入時は「初回訪問チェックリスト」で、管理者とスタッフが振り返りを実施していましたが、現在は「同行チェックリスト」に改訂し、リーダーもスタッフ教育に関わっています。今後は、スタッフ同士でも活用し、切磋琢磨できる土壌をより一層育んでいきたいと思っています。

また、職場における満足度についても、「心構え」に基づいた評価表を用いています。年に2回の管理者面談で、スタッフの課題と目標ついて一緒に考えて、 お互いを認め【助け合えている】【成長できている】とスタッフが感じる機会を増やすための取り組みを行っています。

地域に貢献できる訪問看護となれるよう、これからもスタッフ一同、精進致しますので、変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

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7周年を記念し、新ユニフォームへ