2012年3月アーカイブ

こんにちは!
ファシリティーフードサポート(FFS)事業部の柴田です☆
今日は、製造先の衛生巡回のため、福井県武生市に行ってきました。
天気がよく雲一つない青空だったこともあり、
川や山に囲まれた町並みがとてものどかでキレイでした(^_^)/

さて先日、
『とあるグループホームでは、便秘が3日間続き下剤をのんで下痢になる。
この悪循環を繰り返しているらしい。
デイサービスではいったいどうなんや?!』と宮崎社長から問いかけがありました。

在宅でも、同じように便秘で悩んでいるご利用者様がいらっしゃったのを
思い出しました。
『ずっと便秘が続いてしんどいんや。だから薬局で買った下剤を買って
飲んでみたんだけど、そしたらおなかが緩くなって・・・』

こういう場合、
勝手に自分の判断で下剤を服用するのではなく
まず主治医の先生に相談してみては?と
お答えするようにしていましたが・・・
高齢者と便秘。

よくある問題だと思います。

高齢者が便秘になる原因はいくつかあります。

まず、加齢による食欲低下です。
食事量が減ると、食物繊維摂取量も減りますし、便自体も少なくなります。

さらに、大腸の蠕動運動の力も衰え、便が大腸を通過するスピードが遅くなり
便の水分が吸収されすぎて、硬い便が出来上がります。

肛門の筋力も低下、いきむ力も低下。

よって、排便が難しくなるのです。

また、服薬による副作用も影響します。
腸内環境が悪くなり、腸の働きを弱めてしまいます。

運動不足も便秘の原因の一つです。

排泄時の環境(リラックスできるか空間か?)も関わってきます。


おむつではなく、下剤や浣腸ではなく、
自分の力で排泄すること。

人が人らしく生活するために必要な要素です。


便秘予防のために管理栄養士ができることは
パランスよく、よく噛んで食べていただくこと、
そして十分は水分補給を促すことだと思います。
(高齢者は1日1500ml程度は必要!
しかし在宅で生活する高齢者は600ml程度しか摂取できてないケースが多いようです)


高齢者が家以外で過ごす場所として利用されるデイサービス。
デイサービスのコンセプトは施設それぞれ異なりますし、
利用者様の利用目的も人それぞれ異なります。

在宅で快く過ごすためにデイサービスができること、
さらにはそこに食事を提供しているFFS事業部の管理栄養士(私!)ができること。

現状をもっと把握して、これからの施設向けの食事としてのあり方を
自分なりに考えていこうと思います☆

はーと&はあと 管理栄養士 柴田満里子

こんにちは☆北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

花粉症も少々ありますが、私が春を感じるのは
「沈丁花」の花です☆
沈丁花の香が大好きで、どこからか漂ってくると「春だ~♪」と感じます。

先日お伺いしたTさま、糖尿性腎症の70歳代の女性です。
ご本人様はデーサービスに行かれていて
近くに住む娘様と同居のご主人様と面談をさせて頂きました。

昨年の9月ごろから
ご家族は「あれ?」っと認知症の症状と思い当たることがあったようですが
その頃から血糖降下剤の服薬ができなくなっていたようです。

認知症が出るまでは、しっかり血糖コントロールができており
主治医の先生からは「優等生」と褒めてもらっていたようですが
検査の結果、血糖値が300を超え 尿たんぱく+3 HbA1cも9.1
糖尿性腎症と診断され、ご家族はびっくり!

服薬ができていない上に、血液検査も尿検査もしなくなったため
今回、脱水で痙攣が起きて入院するまで
まったくご家族は気づいていなかったようです。
「こんなに悪くなっていたなんて・・」

近くに住む娘様も
「これではいけない!」と退院後はしっかり食事療養をしなければ・・と
糖尿病の交換表を勉強されていました。

が、糖尿性腎症となればカロリーを控えるというより
『蛋白質・塩分を控えて、必要エネルギーの確保』
が腎臓を守るキーワードになります。
Tさまは、ここにHbA1cもコントロールが必要。

私の説明やアドバイスも真剣に聞いてくださいました。
毎日の昼食はデイサービスでとられるため、平日の夕食にお使い頂き、
土・日の夕食が娘様が用意します。

ここでデイサービスのおやつが3人の問題に・・
認知症のTさまは他の人と違うおやつに納得できず
また、他の認知症のある利用者さまもTさまだけ違うおやつに納得できない・・
のではないか?

ここはちょっとデーサービスも巻き込んで
工夫しないとね。

あとで担当のケアマネージャーさんに相談しましょ。

Tさま以外にも
認知症があってなかなか血糖コントロールができないという声を聞きます。

難しい問題です。
回りの家族やデーサービスのスタッフ、ヘルパーさん、訪問看護のスタッフを巻き込んで
いろいろな角度からコントロールできるような知恵を出したいと思います。

管理栄養士 大都宏子

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吹田市で見つけた菜の花畑☆
毎年、黄色い絨毯のように咲いています。
春は景色が明るくなりますね☆

こんにちは。北摂管理栄養士の山村です。

3月より、カスタマーセンターからめでぃ北摂に転勤となりました。
一番大きな違いは内勤⇒外勤へ。
重症な花粉症の私。最近はかなり花粉に苦しめられています。
それと、私は生まれも育ちも京都。仕事も京都でしかした事がなかったので、
現在の担当エリアの茨木市、高槻市の道が全然わかりません(苦笑)
そのうち、覚えるでしょう。
先日、こんな私が道を聞かれ、びっくり。思わず「ごめんなさい!全くわかりましぇん!」と答えてしまいました。

日々の活動は利用者様へ、担当変更のご挨拶や、関係機関の方へのご挨拶に
廻ってます。

ある病院の相談室へ訪問してみました。
女性の相談員さんが出てきて頂きお話しをしました。
はーと&はあとがどんなサービスを提供しているか、知らなかったとおっしゃっていました。
ご退院後の食事療養の継続の難しさや、在宅に戻るとどうしても
悪化してしまう方の食生活や生活パターン、を様々な事例を取り混ぜながら
お話ししました。
残念ながらパンフレットだけでは、なかなか伝わりにくいサービスなので・・・

在宅での食事で困っておられる方が多数おられると思いますので、
伝道師?のごとく食事の重要性を伝えていかないとと、益々思っています。

花粉に負けずがんばりま~す☆
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「鮭の簡単野菜蒸し」を作りました。健康レシピで作り方を紹介しています。
一度、お試しください。季節の変わり目なので、免疫力アップさせ
乗りきりましょう。

はーと&はあと 管理栄養士 山村 豊美

こんにちは。北摂管理栄養士の島田です。

花粉のせいで、目元がかゆい。目薬必須の季節になってきました。
幸いなことに、花粉による鼻水・くしゃみはひどいほうでは
ないので助かっています。
今年は春一番がふかなかったようで、季節の変り目を感じづらい春先です。

さて、本日は医院に栄養指導へこられた方とのお話です。
50代女性、やや肥満症で脂肪肝の疑いあり
血糖、コレステロールとも少し基準よりオーバーしていました
先生から糖尿病、脂質異常症改善のためカロリー指導のオーダーがあり
減量に取り組んでもらうよう継続指導していた3回目のこと

「コレステロールや減量改善ためにも肉類より魚類・豆類をメインに 
 とくに青魚を週3回は食べてくださいね」とお願いしていましたが
「先生、それがなかなか、嫌いではないのだけど、週3回は食べてられないです
 週1回ぐらいかな」
「特に青魚でしたら何でもいいですよ。鰺、秋刀魚、鰯、まぐろ、鰤、鯖・・・」
「私、鯖がだめなんですよ~。以前スーパーで買って食べたときに
 気持ち悪くなってしまって、あれ以来ダメなんです」
「あっ!わかります。僕も以前、スーパーの鯖で気持ち悪くなったことあります
 なんなんですかね、あれ。大丈夫な時がほとんどですけど
 少し体調が悪いと惣菜の鯖を食べた後って気持ち悪くなりますよね
 僕も、鯖の惣菜は買わないようにしてるんです。」
「そうそう、やっぱり鮮度の問題なのかしら
 主人が釣ってきた鯖は大丈夫なんですけどね」
「ご主人、釣りされるんですか?」
「いえ、漁師なんですよ。それも趣味でやってる」
「え?趣味で漁師ですか。」
「ええ、まあ。もともと釣り好きが高じて自分の船を買って
 それまでしていた仕事は職場の人に任せてしまって
 いまじゃ、1年の半分は海に出ていて、ほとんど家には
 帰ってこないんです(^^)」
「へ~すごいですね。」と鯖アレルギー話から話題が広がり
(なるほど、だから初回の時に自炊しているけど1人分しか
 作らないといわれていたのか。と納得
 指導とは関係ありませんが、40~50代女性へのヒアリングって苦手です。
 指輪していないけど、結婚されているのか、どうか。とか
 ご主人はいても子供はいるのか、いないのか。とか
 自分より年下の男性栄養士にプライベートなことを話すのに
 抵抗を示すのかオープンなのか。とか
  
 いつも当たり障りのない話から少しずつその方の実像を把握できるよう
 興味を示した話題は繋いで繋いで共有項目を増やしていきます)

この方とはさらに、話は膨らんで
「息子が滋賀の医大で小児科をされていること
 仕事が非常に忙しいそうなので春からは滋賀に引っ越して
 一緒に過ごすことになること
 滋賀に行くとこちらに通院できなくなるので
 次回の相談が最後になること」がわかり
「じゃあ、滋賀に行くまでに1kgでも体重を落とせる様 
 目標を決めましょう」ということで4回目。
ほんの少し減量効果が確認できたところでお別れになりました。

滋賀でも息子さんの勤務先の病院から紹介してくれたクリニックに
通院は続けられるようです。
そちらでも継続的に栄養指導を受けられる環境があることを祈っております。

はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは、京都管理栄養士の松政です。
少~しずつ暖かくなってきてますね。

さて、先日ある利用者様宅に訪問してきました。
それは、受診時に担当の先生からタンパク質を摂り過ぎないようにと言われたからです。
「はーとの食事を調整できますか?」と配送員におっしゃいました。

はーとの利用者様としてはとても古く、もう8年ほどご利用いただいています。
90歳代、女性、糖尿病、昼間独居です。
今になって腎臓にきたのか・・・・年のこともあるのかな・・・と少し不安な思いで訪問しました。
検査表を見ると、いつもは出ていない尿たんぱくが+3と出ているのです。
このため、先生がタンパク質を控えるように言われたんだなと。
しかし、この方、毎日の昼夕ではーとのお食事をご利用なんです。
外食もほとんどない人だし、朝に変わったもの食べるようになったのかな・・・とヒアリング。
食パン、サラダ、ウインナー、ハム、牛乳などなど。
牛乳、ハムなど調整してもらわないといけないかな・・・と少し食器棚のほうに目をやるとコラーゲンの粉の袋がおいてありました。
娘様用かな~と思っていると、私の視線に気づいた本人様が
「実は、これテレビでいいとやっていて、ちょっと前から飲んでますねん」と。

「えっ!!」と思い詳しく聞くと、
「膝にもいいらしいし、肌もきれいになるみたいやし」と。
そして、1日の目安量(1日スプーン1杯)をはるかに超える3杯分を摂取されていたことが判明。タンパク質量としては約15g。ご飯にまで振りかけておられました。

「これがないと不安やけど・・・」とおっしゃるご本人様には、ちょっと申し訳なく思いましたが、間違いなく「これだ!」と思い、コラーゲンは中止することになりました。
娘様にも報告。新しく買ってあった予備分も娘様が没収されました。

そして、1週間後検査に行かれ、無事、いつも通りに。
よかった!

病院に行かれ、先生からこう言われたからと、お持ちしている食事で調整してほしいとおっしゃることはよくあります。
しかし、その前に、配食以外での食事もしっかり把握する必要があります。
きっとこのコラーゲンのことに気づかなければ、蛋白尿は出続けただろうなと思います。

でも、いつまでもきれいでいたいという思いは、女性として見習いたいですね。

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パリのエッフェル塔

はーと&はあと 管理栄養士 松政千佳子

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管理栄養士プロフィール

  • 大都 宏子
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  • 磯好 幸枝
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