2012年3月アーカイブ

こんにちは、カスタマーセンター小山です。
カスタマーセンターでは、新規申込や、再開、停止など様々なお電話が舞い込んできます。
そんな中でも、再開希望されている方からのこんなお電話がありました。

お電話は娘様からでした。停止以前は糖尿病だけの診断でしたが、今回の受診で、腎臓も悪くなっていると主治医から言われたので、体にあった食事を利用したいとのこと。
担当の栄養士は休日であり、すぐにでも再開したいとのお申し出であったため、代わりに私が伺いました。

まずは、前回ご利用時(1年前)の検査数値が残っていたので、今回の検査数値を確認し、照らし合わせました。
数値は1年前と比較しても、ほぼ横ばいでしたが、
両足・左手浮腫みあるとかで、主治医からは塩分控えるように言われているとか。
でも、たんぱく質等の制限はでていないと。
普段のお食事量を確認すると、食事はあまり食べない。朝パン、他は1食たべるのみ。配食を停止していた間は本人が好きな寿司やスパゲティを娘が用意しているのだとか。

ヒアリングする限りでは、全体的に食事量が少なく、偏っていると感じたのですが、1日2食の生活で、いきなり配食を昼夕となると、いままで2食の生活であったのが、返ってボリュームの多さに食欲減退に繋がることも考えられるため、ひとまずは、食べきれる量、夕食のみの利用を提案しました。

その方は、再開して約1週間。
お食事もしっかりと食べて頂いており、受け答えも元気だとか。
安心しました。
現在は、夕食のみのご利用ですが、昼食も頼もうかと思案されている御様子です。
1日3食、まずはバランスよく食生活を正して頂けたら・・・と思います。

はーと&はあと管理栄養士 小山祐子

こんにちは。
ファシリティーフードサポート事業部、管理栄養士の柴田です。
部署異動から約半月、新しい環境にも慣れつつあります。
まずは新しい事業部を理解するため、
今は営業メンバーに同行し、お客様であるデイサービスを訪問したり、
提供している献立作成業務などを引き継いだりしています。
今日は、関東圏内を中心に提供している『はーとバランス』の
製造委託先がある福井まで行ってきました。
“福井県だからできること”に対するこだわりや
新しい事業のビジョンについてなどの話し合ったり、
春らしいメニューとして提案したソラマメや菜の花を使ったメニューを試食したり…
今は新しいことばかりです。


さて、3月から、私も嚥下・咀嚼プロジェクトメンバーとして活動させていただくことになりました!
昨年スタートした『嚥下・咀嚼サポートサービス』で取り扱う商品の選定は、
嚥下プロジェクトメンバーが中心に行っています。
嚥下・咀嚼サポートサービスとは、管理栄養士がご利用者様の嚥下状態に合わせ
各種メーカー様の商品の中からご利用者様に見合った商品を選定、
各種とろみ剤や栄養補助食品などの使い方など、
嚥下困難な方が在宅で過ごされる際のお食事に関するトータル的なアドバイスをさせていただきます。
取り扱っている商品は嚥下食ピラミッドに対応しているもので200種類以上。
とろみ調整剤、濃厚流動食なども合わせると500種類程度にもなります。

こんなに商品があっても、選べない!!

そうお困りの方のために、はーと&はあとの管理栄養士で試食し、
勝手にランキングをつけさせていただきました!

第1回目はブレンダー食((株)三和化学)です。

DSCF0164.JPG

この商品は嚥下食ピラミッドのL3に該当します。
(L3とはペースト状やピューレ状のもの)。

今回試食したブレンダー食は10品。
かぼちゃの含め煮、
すきやき、
里芋といかの煮物、
ひらめの甘酢あんかけ、
鰹の生姜煮、
肉じゃか、
筑前煮、
ビーフシチュー、
大根のそぼろ煮、
野菜のクリーム煮
です。

1袋80g で梱包されており、カロリーは35~110kcal、塩分は1g以下になっています。

ランキング結果は以下の通りです☆

1位、大根のそぼろ煮   
理由:生姜の風味がよく、味もおいしい。あっさり味なので他の料理とあわせやすそう。 

2位 かぼちゃの含め煮 
理由:舌触りがなめらかで味がおいしい。

3位 かつおの生姜煮  
理由:生姜の風味がよい。後味が良い。

後味が良いもの、舌触りがなめらかなもの、生姜の風味がする商品が割と人気でした。

実際にお食事をご用意される場合は
ブレンダー食を1~2品と、プラス1品スーパーで簡単に買える食材とを
組み合わせて献立を食べると見た目や味にメリハリをつける事が出来ます☆

L3にあたる食べ物は
全粥、重湯、とろろ汁、ポタージュスープ、スクランブルエッグ、つぶしバナナ、
ポテトサラダやさつま芋煮・トマトをペースト状にしたもの・・・
などがあります。

参考になさってくださいね(^o^)丿


今後月1回の頻度で、他の嚥下・咀嚼困難な方向けの商品ランキングを
ご紹介していきたいと思います!


ファシリティーフードサポート事業部
管理栄養士 柴田 満里子

こんにちは、北摂管理栄養士の大都です(^^)ノ

暖かくなったと思ったら、またまた寒くなり・・
『暑さ寒さも彼岸まで・・』と言います。
もうすぐ春が来るはず♪

実は私、永らく休んでおりました(^^;
3月に入って、終盤に入っているはずのインフルエンザにかかってしまいました。
インフルエンザ自体は高熱も出ずに、翌日にはすっかり元気になっていました。

がっ、ここから大変なことに・・(><)
タミフルを処方され、飲んだ翌日の朝・・
なんと
下痢→血便→下血と、人生初の『下血』

それも昼夜問わず1時間に1回以上トイレに駆け込む始末。
その度に下血なんです・・

クリニックに電話で相談すると、
下痢中は絶食と水分補給しながら様子みてくださいと。

しかし翌日になっても腹痛と下血が止まらず、休日の救急診療所へ・・
人生初めて、紹介状が出て、すぐに大きな病院へ行くよう言われ・・

そこで診断されたのは『虚血性大腸炎』

えっ!? えっ!? え~っ!?

『先生、食事はどうすれば?』
『とりあえず、絶食やね。下血が止まるまでは絶食やね。それから流動食、重湯にしておなかの様子みながら食べて』

えっ!? えっ!? そんなざっくり言われても・・

流動食って言われても、どうすんの?
それから、それから??
どの位から固形物食べたらいいの?

利用者さまから
『先生からは塩分控えるようにとだけ言われました。』
という言葉をよく聞きます。

だから、どうすればよいのか、何をどうすればいいのかがわからん・・

まさしく、この状態。

これ以上聞くこともできず、帰宅してインターネットで調べたところ
『1週間は入院して・・』と書いてある。

いっそのこと1週間入院したら良かった・・

絶食すること3日間。スポーツドリンクのみで3日間過ごしました。
1年分飲んだ気がする・・

すると驚いたことに、私の舌は舌垢で真っ白に(><)
食べない≒舌を使わない
人間の舌ってすごいですね・・

3日間の絶食のあとは重湯とウィダーインゼリーにすりおろしりんごと牛乳。

5日目に用意した味噌汁の美味しかったこと。

6日目からは卵入りのお粥とキャベツとジャガイモ、ニンジン、大根のポトフ。
7日目にお粥から煮込みうどんへバージョンアップ。

9日目から普通のご飯が食べられるようになって
今日が仕事復帰初日。

普通に食べられることの有難みを実感しております(^^;

病中病後の食事について不安を感じることも実感。

そんな不安を抱えている人の不安を少しでも解消できる
存在になりたいと改めて思いました。

食べた(用意した)メニューをちょっと詳しく書いてみました。
同じ虚血性大腸炎と診断されて
どんな食事を用意したらいいのか、わからない人に
参考にして頂ければ幸いです(^^;

管理栄養士 大都宏子

こんにちは、北摂管理栄養士の島田です。

すこ~しだけ暖かくなってきました。
花粉が心配ですが寒いよりはマシと感じる年度末。
日々、ご利用者さま含めいろいろな方にお会いすると新しい発見があるものです。

先日も、関係機関の方との面談時での会話で衝撃を受けたのでお伝えします。

1件目は糖尿病専門医の先生と面談していたとき
「先生、最近はほんとに腎臓病(特に糖尿病性腎症)と診断された方が多くてですね
 相談も増えているんです」
「たしかに、ガイドラインができてからCKD(慢性腎臓病)と
 診断されやすくなっているからね」
「なかでも、いままでクレアチニンが高かったのに
 Drから腎臓病って言われたことなくて、 『このままでは透析になるよ』って
 急にいわれ、うちに相談に来られる方もおられて
 もっと早くに先生言ってくれたらよかったのに・・・て
 こぼされる方もおられて大変なんです。そういう方ってクレアチニン3とか
 4ぐらいあって、食事療養ではそこまで高くなるとなかなか難しいですよね」
「それはDrが早くにつたえる必要がある。
 クレアチニン2.0越えたら透析の話はしておかないと」
「そうですよね。あと、そうなってから減塩食とか実践しても
 なかなか、薄くて食べられないって方が多くて。必要性を伝えて継続がね・・・」
「糖尿の人は、血糖高いと味覚も落ちるからね。
 血糖をしっかりコントロールしないと減塩食も食べ続けるのはきついだろね」

それを聞いて(あ、そうだよな)と納得
 たしかに、血糖が悪ければ味覚も悪くなります。
 そう、当たり前ですよね。血糖不良が続いて腎臓が悪くなったのであれば
 味覚も当然悪い。そこに減塩食を食べろっていわれてもきついですよね。
「うすくて食べられない」というお声。よく聞きます。
減塩食になれていないから。自宅の食事とギャップがあるから。
味がしっかりつきにくいからなど理由はさまざまですが
もう1つ、血糖コントロールは良好か?も減塩食を続けてもらう上で
重要なファクターであることを改めてご指導いただいた面談でした。

2件目
病院の検査技師の方との面談
「最近、嚥下や咀嚼にお困り方へのサポートサービスを始めたんですけど
 やっぱり、噛む力って年々衰えるものなんだなって改めて実感しますね」
「へ~そうなんだ。でも、噛む力が弱ってくると軟らかいものしか食べなく
 なってきてしまわない」
「たしかに、栄養コントロール食食べている方からも 
 硬いから、もう少し軟らかくしてほしいって声が多くなってきて
 形態のバリエーションも増やしていかないとダメなのかなって思っています」
「ふ~ん。たしかに噛めないとつらいかもしれないけどね
 噛まずに食べられるものは消化も早いから、食事した後でもすぐお腹空くよね
 特に、糖尿の方とはカロリー制限で量が決まっているから
 やっぱりゆっくりよく噛んで食べないと、お腹空いて間食しちゃうでしょ。
 僕なんか、30回噛めってよく言ってるし、30回噛んで食べたら
 食事時間も長くなって満腹感あるもんね
 そういう意味では軟らかい食事だけじゃなくて硬い食品もよく噛んで
 食べる必要あると思うな。生野菜とかね」

そうですよね(たしかに噛むって満腹感出て間食予防になる)
硬いものは食べられないからと提供するものを軟らかくしてしまっては
空腹感がまして間食を促進してしまうかも!?
硬いものもしっかりよく噛んで食べることが基本だな。と
再認識した面談でした。

知識として常識として知っていることでも、しっかりと理解していないと
その大切さや必要性をご利用者さまに伝えることはできません。
栄養士としてわかっていたつもりでも、他人から改めて言われて
(あ!そうだったのか。そうだよな)と再認識し
いままでよりも深く理解することができました。
そういう情報をさりげなく
(たぶん先生、検査技師さんは僕が心の中で
 ものすごく納得していることは知らないはず)
教えてくれたことに感謝です。


はーと&はあと 管理栄養士 島田天心

こんにちは。北摂管理栄養士の山村です。

3月1日よりカスタマーセンターの仕事から北摂の相談員の仕事に
変わりました☆
北摂エリアの茨木市・高槻市を担当させて頂きます。
是非、ご相談をお待ちしております。
在宅でのお食事について、お困りの方がまだまだいらっしゃると思います。
なんとか、出会い、お話しをして、お役に立ちたいと思ってます。

3月1日、早速、ご相談の依頼があり訪問してきました。
在宅にあがり込む(笑)感じがとても、懐かしく新鮮でした。

90歳代、高齢夫婦で生活されています。
ご主人は最近病院から、退院されてきたばっかりです。大腸の疾患で食事療養が
必要。奥様は30年くらい糖尿病を患っており、同じく、食事療養が必要。
台所で娘様がさっきまで、野菜を必死に刻まれた様子です。
娘様は別居なので、家の家事とご両親の食事の支度をされていて、
「制限もあって、すごく大変なのよ~。助けて欲しいと思い、お願いしたんです・・・」
とのことです。
出番です。
食事はお二人とも制限どおりの食事が届きますので、後は間食やDSでの間食、
朝食のお話をしています。冷蔵庫から、「これは食べさせていいの?これは飲ませて
いいの?」と娘様より、いろんな商品がでてきます。疑問にお答えしています。
不安に思ってられる事をお答えできることは在宅ならではです♪

『在宅ならでは』で高齢夫婦で生活されている時、座布団にご飯粒(笑)が
よくついています(今日も)高齢になり、目も悪くなり見難いのです。
生活空間にお邪魔するといろんな事がわかります。


これからも暮らしぶりを把握し、安心して頼っていただける相談員を目指し心機一転がんばっていきます。

はーと&はあと管理栄養士 山村 豊美

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