宮川曜子のブログの最近のブログ記事

こんにちは。
京都の管理栄養士の宮川です。
先週末、立て続けに忘年会があり、体重が1kg増えました。
この時期、気をつけないといけませんね・・。
まだ忘年会が控えていますので、早く戻します!

さて、先日利用者F様の息子さんから、こんな電話がありました。
「カリウム制限が出たんですがどうしたらいいですか?!」

F様、心疾患、糖尿病。80歳代の女性です。要介護2。
腎機能の低下は確認していませんでした。血糖も良好。
息子さんは真面目な方です。一生懸命介護にあたっています。

カリウムがどのくらいの値になったかきくと、5.7mEq/l。
カリウムは6以上になると、心停止の危険が高まります。
ぎりぎりです。お薬も出たよう。

はーとの食事は、昼に1食、カロリー調整食です。
朝と夕は息子さんが用意したり、お惣菜。

「今回、先生から腎機能の低下もいわれましたか・・?」と聞くと、それは大丈夫、とのこと。
たんぱく制限はなし。
腎臓食にかえる必要はないようです。

何かカリウムの高い食品をおうちで召し上がったのかな・・?
F様はそんなに食べる方じゃなかったはずだけど・・?
糖尿歴も長かったはずだし、息子さんまさか果物たくさん用意したりしてないよね・・?

電話口で食生活をヒアリングしました。

すると、原因はやっぱり果物でした!!
秋には、柿、最近はみかんを1~2個召し上がっていたようです。
あとお芋も、時々食べてらっしゃったよう。

生の果物やお芋にはカリウムは多いことを伝え、缶詰めにするか、やめるよう伝えました。
ドクターからも聞いてなかったよう。

「あぁ、そうなんですか。やめた方がいいですか。やめますわ。」と息子さん。
果物やお芋が好きで喜んで食べられたので、特に果物は毎日食べておられたようです。
食欲のない時もあったので、喜んで食べてくれるものを用意したくなるのは、分かります。

いったん数値が下がるまで、ちょっとやめて下さいね。
心臓にも負担をかけますので。

息子さんがある程度分かっていらっしゃると思っていたので、私も盲点でした。
生果物にカリウムが多い、という知識も、よく知られていると思っていましたので、よけいに盲点でした。
思い込みはいけません。

次の検査はすぐなので、またお電話して聞いてみます。
食事と薬で数値はきっと下がるでしょう。

食事療養のサポートが私の仕事です!


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。京都の管理栄養士の宮川です。

師走ですね~。早い。
そろそろ年末の挨拶を兼ねて今年一年お世話になって事業所をまわっています。

さて先週の日曜に、栄養指導先でのクリニックの管理栄養士として、プライマリケア連合学会で発表をしてきました。
第26回近畿地方会です。

内容は、クリニックでの特定保健指導の取り組みについてです。

特定検診・特定保健指導は平成20年度からはじまった国をあげてのメタボ対策です。
こちらのクリニックでは私が栄養指導にはいるまえから、
栄養指導をずっとしており、保健指導にも当初から取り組んでいます。
個人のクリニックで栄養指導、まして保健指導に熱心に取り組んでいるところはめずらしく、報告もあまりされていません。
なので今回、先生とも相談し、その報告をしました。

4年間の、保健指導を受けた患者さんのデータをまとめていると、思ったより、体重や腹囲が改善された人が多くいました。
目標を忘れていて数値に変化がなかったり、翌年再度ひっかかって保健指導に来られたりもあったのですが、脱メタボ成功で、体重が7kgくらい減っている人や腹囲が激減した人もいました。驚き!

メタボって、痛くもかゆくもないんですが、合併症が怖いんです。
内臓脂肪に肥満、高血圧、高血糖・・・重なるほど心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
怖い!なってしまってからでは遅いんです。

まとめた結果をみて、保健指導は効果があるんだ、とあらためて感じました。

患者さんへ意識付けをして、行動に移せそうな目標をいっしょにたてる。
そして行動に移してもらう。
普段の業務の中で、お客様のお宅に新規訪問へ行くときと同じです。
ちゃんと指導して、やる気をひきだしてもらえば結果は出るんですね。

保健指導に取り組んでいるクリニックは少ないですし、数値がひっかかっている友人に聞いても「保健指導?何それ?」と聞かれる事があります。
保健指導の認知度は低いと感じます・・。

管理栄養士はいっぱいいるし、効果もあるので、もっと保健指導(栄養指導でも)をどしどしやればいいのに、と思います。
でもあまりできていないのは、色々な問題や事情があるのでしょう。

学会での発表時には、会場から、「個人の医院で保健指導にしっかりと取り組んでらっしゃって、素晴らしいですね」と声をいただきました。
本当にその通りです。今行かせていただいているこちらのクリニックでは患者さんへの生活指導にも、スタッフ全員が一丸となっていて熱心です。
私もがんばらないと!

私にできることは在宅での栄養相談やクリニックでの栄養指導に真面目に取り組んで、喜んでくれる人(利用者さん、患者さん、その家族やケアマネージャーの方等々)をもっともっと増やしていく事です★


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。
京都の管理栄養士の宮川です。
急に寒くなりましたね。
こたつはもう少し待とうかと思っていましたが、がまんできず出してしまいました。
利用者さんの家でも、ストーブや暖房がついていたりと、もう冬がすぐそこまで来ているんだな、と感じます。

さて先日、新規の方の所に訪問に行ってきました。
50歳代のご夫婦と、子供さん2人の4人家族です。
お電話はご主人からありました。

「妻が糖尿と言われたので、食事を利用したい。自身も高尿酸血症があって、子供たちもちょっと体重が増えている」

さっそく翌日訪問しました。
「どうぞ、入って下さい」と、中にはいると、ご主人と奥様がこたつで座っておられました。
ご主人は身体障害があり車いすで、奥様は別の障害があるようでした。
お2人とも温厚な方で、少しぽっちゃりされています。
奥様は口数が少ないので、ご主人と話します。

お聞きすると、どうやら奥様の体調が芳しくなく、食事準備に困っており、かつ、血糖もあがっていてDrから食事制限をするように言われたとのことでした。
はーとの配送車をみて下さったのと、担当ヘルパーさんから相談にのってくれるからいいよ、と勧められたので、うちに電話を下さいました。
(ヘルパーさんは自立支援で入っていました。)

検査表は手元になく不明だったのですが、空腹時が280mg/dlの血糖のよう。
かなり高い状態です。血圧も薬を飲んでいるので、さらに合併症のリスクは高いです。

食生活を聞くと、時間が不規則。後ずれになってきて、夕食が深夜になることも。
また、お菓子はあまり食べないようですが、果物の量が多い・・
バナナ、柿、ミカン。
お惣菜の揚げものも家族4人で相当な量でした。
これでは体重が増えていきますよね。

不規則なのも、果物もダメなんでしょうね、とご主人。
奥様は苦笑い。

このままの生活を続けていたら、家族4人とも合併症になります。
起こってからでは遅いんです。

ご夫婦とも障害がありますが、食事療養は必要です。
子供さんの健康のこともとても気にかけておられますので、なおさら食事療養をしっかりしないと!

食生活の改善点は多いですが、まずは不足している野菜を3食食べるように約束してもらいました。血糖の上昇を抑制しますし、満腹感で食べすぎも防止。

「言われてみれば野菜少ないですね」と、ご主人、気づいていただきました。
大黒柱のご主人がまずその気になっていただけば、きっとうまく流れていくはず!

はーとの食事は、まずは週3で、家族皆さん分でお届けさせていただくことになりました。

その後、担当のヘルパーさんに報告に伺いました。
「よかった~、少しはやる気になって下さったんですね。食生活の問題点は多いと感じていたんですけど、私ではなかなか介入できなくて。
また相談にのってあげて下さいね」、と喜んでいただけました。

体重や血糖が下がるまで、もちろん下がってからも、食事の相談にのらせていただきます★
家族皆さん喜んでいただけるまで!


その報告のあと、事業所を出たら雨上がりで虹がかかっていました。
思わずパチリ♪
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はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。
京都の管理栄養士の宮川です。
先週の日曜に、はーとの一部メンバーで淀川市民マラソンに参加してきました。
フルマラソン42.195㎞!
ではなく、私は10㎞を走りました。
社長や山村さん、島田さんはハーフを走りました。
10㎞ですが、なんとか走り切りました。以前より体力が落ちているのを感じました・・。
筋肉痛もありますが、骨もなんだか痛い。何もしていなかった自分に反省。
これをきっかけに運動を継続していくつもりです。
川沿いのコースでした。写真は土手の上から撮ったもので、ゴール付近です。

さて、先日再開したい、とお電話がありました。
40代の男性、U様です。お独り暮らし。
糖尿病、腎機能やや低下。

今回また数値があがってしまったようです。
真面目な方で、言った事はきちんと守られます。
前回も、朝食や間食のアドバイスを守って、5ヶ月程で数値を改善されました。

2年ぶりです。
早速訪問しました。

私 「こんにちは、はーとです」
U様「あぁ、また宜しくお願いします。あ、前と同じ人やねぇ」
私 「そうですよ、お久しぶりです」

私の事覚えててくれました。うれしい。

U様「ちょっとなぁ数値があがってしまったんや、今回もちょっとの間だけかもしれんけど使わせてもらうわぁ」
私 「大丈夫ですよ、数値よくなるまででも」
U様「こないだ、『このままだと透析やで!!』と一方的にDrに言われたんや。あんたんとこ使って前は下がったしな」

一方的にDrに言われ、食事や生活のアドバイスももらえなかったことに、ちょっと怒っておられました。
Drを見返す?為にも、生活を見直したいという気持ちがありました。

最近の数値を確認すると、10月にヘモグロビンA1cが10.4%(J)に急に上がっていました。それまでは6%~7%台をうろうろ。腎機能の数値は2年前と同様1.2前後。(上がっていなくてよかった~)

話を聞くと、どうやら原因はスポーツ飲料でした。
夏場から9月頃まで、仕事中に常飲されていました。
薄めたりもせずにそのままがぶがぶ・・

スポーツドリンクは糖分が多いので、血糖が上がります。
糖尿歴、けっこう長いはずなんですが、ご存知なかったようです。
栄養指導をしていても、「スポーツ飲料あかんの?!」という方、結構いらっしゃる気がします。

また、夕食は調理をしないので、コンビニ弁当。
(以前はちょっと自炊されていたのに・・)

配食は、毎日の夕食の頻度です。なので、この部分は解決できますね。
スポーツドリンクも、涼しくなってきたので、もう飲まないので、大丈夫。

U様「これでちょっとやってみます、ありがとう、また結果知らせます」

やる時はやる!っといった方なので、きっと結果を出されるでしょう。
仕事でなかなか連絡がとりにくい方なので、次の連絡を楽しみにしています。

やる気をサポートできるように、結果が出るまで、寄り添っていきます。
こんな関係のお客様が増えるように、1人1人のお客様を大切にしています★


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

こんにちは。
京都の管理栄養士の宮川です。
日が暮れるのが早くなりましたね。すっかり秋の気配です。

先週、宇治の方で、リハビリテーション栄養の勉強会に参加してきました。
平日だというのに、参加者が多くて驚きました。
「リハビリテーション栄養」という言葉を、初めて聞き、内容も初めて知ったわけですが、濃い内容で勉強になりました。
要は、“スポーツ栄養のリハビリテ―ション版”とのことでした。
リハビリの効果を最大限に発揮をする為の栄養管理が必要ということです。

在宅でまわっていると、訪問リハを受けている方もいらっしゃいますし、デイでリハビリをしている方もいます。

どの程度のリハビリなのか、リハビリの効果はでているのか、筋力の低下はないか(握力で分かるようです)、食事をきちんととっているのに体重の減少はないか。
管理栄養士は食事のことばかりみてしまいますが、リハビリ量や活動量も考慮していかないといけないと気付かされました。

あぁ、あの方リハビリ頑張っているけど体重減ってないかな、とか、栄養指導の患者さんでもジムに通ってるけど大丈夫かな、と思いながら聞きました。

利用者様の在宅生活を長くサポートする為にも、病院や介護事業所の方に、カンファレンスに呼んでいただいて情報を共有させていただければとてもうれしいです。


資料の写真をちょっと★
講師の方は、有名な先生らしく、話しもとても分かりやすかったです。


はーと&はあと
管理栄養士 宮川曜子

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