朝晩の冷え込みがぐっと強くなってきましたね。
体調の変化が出やすい時期でもありますので、無理せずゆっくり過ごしましょう。
さて、今回は、食事のとき「ちょっと大変...」がある方へ向けた、簡単にできる工夫をご紹介させていただきます。
ご利用者さまのお宅へ伺う中で、
• 「ごはんをこぼしてしまう」
•「お箸がうまく使えない」
•「手が疲れてしまう」
•「座っている姿勢がしんどい」
といったお声をよく伺います。
実は食事動作は、指先だけでなく、体幹・肩・姿勢など、からだ全体の協調が必要な活動です。
だからこそ、「道具」や「座り方」を少し変えるだけで、驚くほど食べやすくなることがあります。
① まずは姿勢から整えましょう
食事中の姿勢が崩れると、腕が上がりにくくなったり、疲れやすくなってしまいます。
ポイント
• イスの高さは 足裏がしっかり床につく高さ に
• 膝と股関節は 90度くらい
• テーブルは みぞおちくらい の高さ
もし高さが合わない場合は...
• 座面にタオルやクッションを敷いて高さ調整
• 足が届かないときは 雑誌を数冊重ねて足台に
→ 姿勢が安定すると、手が自然と動かしやすくなり、疲れにくくなります。
② 食器と道具を工夫してみる
「持ちにくい」「すべってしまう」には食器の形が大きく関係します。
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困りごと
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おすすめの工夫
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箸がすべる・握りにくい
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滑り止め付き箸 / 太さのある箸
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茶碗が持ち上げにくい
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取っ手付きお椀 / 軽量茶碗
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おかずを拾いにくい
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内側にカーブのある深めのプレート
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コップが持ちにくい
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持ち手が大きいマグ / 滑り止めグリップ
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また、食器の下に滑り止めシートを敷くと、力が弱い方でも食器が安定して扱いやすくなります。
(滑り止めシートは100円ショップでも手に入りますよ)
③ 一口の量とペースを見直す
食べにくさを感じると、どうしても「早く食べなきゃ」と急ぎがちになります。
• ひとくちを小さく
•よく噛んで味わう
•途中でいったん深呼吸
この3つだけでも、
むせの予防・疲労軽減・満足感アップ につながります。
おわりに
食事は 栄養をとるだけでなく、「楽しみ」でもある時間 です。
身体に合わせてちょっと整えてあげることで、
「食べやすい」「疲れにくい」「こぼれにくい」に近づけます。
「これ、私にもできるかな?」と感じるものがあれば、
訪問のときに遠慮なく声をかけてくださいね😊
いっしょに最適な方法を見つけていきましょう。



