今年10月、訪問看護ステーションはーと&はあとは、おかげさまで総勢20名のスタッフとともに8周年を迎えることができました。これもひとえに皆様のお力添えの賜物と、心より感謝申し上げます。この節目にあたり、私たちが大切にしている【5つの心構え】を改めてお伝えしたいと思います。
1.在宅療養を支えるプロフェッショナルとして、自覚と誇りを常に持つ。
現場でのケアの質を高めるため、日々の自己研鑽を大切にしています。目標に向かって努力することが利用者に還元されることは勿論、スタッフの自覚と誇りにも繋がると考えています。
2.利用者に寄り添うはーとを磨き、判断処置は的確に。
利用者の要望を単に受け入れるのではなく、私たちは『専門職として見解を示すこと』と『人として寄り添うこと』の両方のバランスをとりながら、伝える能力が求められます。
3.食べ物が体を作る。栄養と共に看護リハあり。
栄養ケア・ステーションを持つはーと訪看では、管理栄養士による「栄養ケア」を提供しています。生活習慣病に伴う症状の改善や、低栄養の改善を通してリハビリの効果を高め、利用者支援を継続しています。
4.お互いを認め助け合い、成長できる職場環境をみんなで作り上げる。
職場環境は、一人ひとりの小さな努力や工夫の積み重ねでつくられます。スタッフの笑顔が増えるほど、事務所は「充電の場」となります。はーと基準の接遇とコミュニケーション力を身につけ、スタッフ同士が切磋琢磨しながら成長していける教育風土を培っていきます。
5.諸法令・ルールを順守し、社会の一員であることを忘れない。
当ステーションでは、マニュアルやルールが整備されています。それは利用者へのサービスの質を維持し、スタッフを守るためでもあります。誰もが教育に関われる体制をつくることで、組織力の向上にも繋がります。
この8年間、当ステーションは多くの利用者と家族、関係機関の皆様に支えられ、成長してきました。今年6月には、管理者である山本がオペによる療養のため1ヶ月間休むこととなりましたが、スタッフ一人ひとりが心構えを胸に業務を担ってくれました。これは、日々の積み重ねと支え合いの文化が根付いている証だと感じています。これからも地域貢献ができる事業所である為に、スタッフ一同さらに精進してまいります。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

はじめまして看護師の加賀谷史子(かがやふみこ)です。
看護師になり、これまで病院勤務メインで仕事をし、外来・訪問診療・病棟勤務(日勤・夜勤)を約25年経験してきました。
今年4月から1番下の娘(4歳)が保育園に入園することとなり、この機に夜勤から昼勤へのシフトチェンジを試みました。出来る限り家族のペースに合わせ「休日は休み・昼勤務」での職場を探していたところ、友人からも訪問看護が時間的にもいいんじゃないかなとすすめられ、以前から興味もあったことから転職活動を始めました。
数ある訪問看護ステーションの中でどの事業所がいいかを調べていると、"はーと&はあと"という名前が気になりホームページを確認しました。そこに書いてあった「自宅で過ごす利用者や家族を最期まで支える訪問看護ステーションでありたい」という言葉に強く惹かれました。
病院勤務していたころ訪問診療に携わっていた時期があります。入退院を繰り返していらっしゃいましたが、最期は自宅でむかえたいという患者様がおられ、家族の受け入れもよく在宅でのケアに変更しました。1ヶ月ほどご家族と共に過ごし、訪問時の表情も入院時とは違い穏やかで、自分らしさを取り戻しているようでした。最期の瞬間もご家族に見守られ幸せそうでした。この時の看護師経験は忘れられないものです。
病院でも終末期の患者様はたくさんいらっしゃいました。ですが、入院したことにより患者様自身の最期を、ご自身の意見も通らず迎えている方が多くいらっしゃったように思います。看護師として何ができるのかと考えたところ、在宅看護に携わり在宅でのあり方・援助方法などを学ぶとともにこれからの看護に活かせていければと考え、このステーションでの就職を希望しました。
そして縁があり8月より仲間入りしています。訪問看護での経験値は豊富ではないですが今までの看護師としての経験を活かし利用者様が安心して生活が出来るよう援助していきたいと考えています。精一杯頑張りますのでよろしくお願いいたします。


訪問リハビリを受けていると、「少し歩きましょう」「体操しましょう」と言われることがあると思います。しかし「この運動、自分にとってはきつすぎないかな?」「どれくらい体にいいのかな?」と不安に思う方もいるかもしれません。
そこで今回は、「METS(メッツ)」という言葉をご紹介します。これは、運動の強さをあらわす目安のようなものです。1METSは、じっと座ってテレビを見ているような「安静の状態」に相当します。数字が大きくなるほど、体をたくさん使っているという意味になります。
たとえば、、、
ゆっくり歩く → 約2〜3METS
掃除や洗濯などの家事 → 約3〜4METS
少し早歩き → 約4〜5METS
階段を上がる→ 約5〜6METS
このように、日常生活の中にもいろいろなMETSの動きがあるのです。
リハビリで大切なのは「ちょうどよい強さの運動をすること」です。強すぎる運動をしてしまうと、心臓や関節に負担がかかり、体に悪影響を与えることもあります。逆に、楽すぎる運動ばかりしていると、筋肉がなかなかつかず、元気を取り戻すのに時間がかかってしまいます。そのため、みなさんの体の状態に合わせて「この方には2〜3METSくらいの運動がちょうどいい」と判断し、無理のない運動を提案しています。
また高齢になると、心臓や肺、筋肉の働きが若いころより緩やかになるので、運動の強さを無理なく調整することがとても大事です。体調に不安のある方は「2〜3METS」くらいの軽めの運動から始めるのが安心です。椅子に座ったままでできる体操や、ゆっくりとした歩行がこれに当たります。
リハビリは、がんばりすぎるより「無理せず、続ける」ことが一番大切です。METSという目安を使うことで「やりすぎていないか」「もっと動けるかな」と、自分のペースを知ることができます。
生活活動のメッツ表(健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023 厚生労働省より)を参考に、まずは運動の強さを理解していただけたらと思います。

こんにちは。理学療法士の濟城です。暑い日が続いていますね。夜も寝苦しい日々を過ごされ、しっかりと眠れないという方も多いのではないでしょうか?今回はそんな睡眠についてお話したいと思います。
1日6時間寝たとすると私達は人生の1/4以上を睡眠に使っています。そんな1日の大半を占める睡眠ですが、そもそもなぜ人や動物は眠るのかということは現在もわかっていないようです。しかし睡眠による効果はいろいろとあります。例えば記憶力や洞察力、創造性の向上もあり、免疫力にも良いといわれています。また睡眠は時間もちろん、質も大事です。そこで睡眠の質を向上させるために今日からできるナイトルーティーンやモーニングルーティーンをいくつかご紹介します。
ナイトルーティーン
・暗くて静かで朝まで適温が理想
光や音、温度は睡眠の質に大きく影響します。夏は23度~26度冬は19度~22度くらいが適切な室温です。寝る前のスマートフォンの使用も可能な限り避けましょう。
・午後6時以降はカフェインを取らない
個人差がありますが、覚醒作用をもたらすカフェインは効果が半減するのに2~8時間かかります。午後4時には摂取を控えるのが理想です。また寝る前のお酒も睡眠の質を低下させます。飲む場合は夕食時に一緒に飲むようにしましょう。
・夕食は就寝の4時間前までに
食後は胃腸の働きが活発になり、すぐに寝ようとすると睡眠の質が低下します。胃腸の働きが落ち着くまで4時間程の時間が必要な為、夕食は就寝の4時間前には食べ終わりましょう。
・入浴は就寝の1~2時間前までに
入浴により深部体温が上がり、その後1~2時間程で下がり眠りにつきやすくなります。湯船に浸かるのが理想ですが、難しい場合は洗面器にお湯を入れ足湯代わりに使用することもおすすめです。

モーニングルーティーン
実はその日の眠りは朝からの行動でも左右されます。ナイトルーティーン程多くはありませんが、重要なので参考にしてください。
・朝日を浴びる
朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、夜になると自然に眠たくなるようになります。また、メラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンの分泌にも役立ちます。
・朝起きてすぐのコーヒー
夕方以降避けるべきカフェインですが、起床後すぐの摂取も気を付けなければなりません。私達の身体は朝目覚める前から脳を覚醒させるホルモンが徐々に分泌され始めています。しかしすぐにコーヒー等のカフェインを摂取してしまうとホルモンの分泌が抑えられ、身体のだるさが続いてしまいます。そのため起床後すぐにではなく、起きてから90分以上経ってから飲むようにしましょう。
睡眠がとれていないと、判断力の低下はもちろんのこと、メタボリックシンドロームや認知症、精神疾患に陥る可能性もあります。1日を元気よく過ごすためにはしっかりとした睡眠が必要です。日頃からあまり眠れていないと感じている方やそうでない方でも、今回ご紹介したナイトルーティーンやモーニングルーティーンを是非1度試してみてください。