一年で最も寒い季節ですが皆様いかがお過ごしですか。
寒くなると空気の乾燥が気になり、例年ならば「顔の乾燥が・・・」「しわが・・・」と気になるのですが、今年はコロナ禍ということで手洗い・消毒の機会が増え、手の荒れも気になります。訪問先でも「あかぎれ」で手に絆創膏をしておられる方が多くなっているように感じています。
今回は手先のお手入れについてご紹介します。

手洗い習慣の改善    
1. 手を洗うときは人肌くらいの温度のぬるま湯を使いましょう
2. 強く洗いすぎると摩擦刺激になるので、泡で優しく洗いましょう
3. 石けんやハンドソープは低刺激タイプに替えましょう
4. 手洗い後は水分を優しくしっかりふき取りましょう(手に残った水分が蒸発するときに皮膚の水分も一緒に奪われてしまいます)
5. ハンドクリームなどでしっかりと保湿ケアしましょう

ハンドクリームの塗り方
手.jpg1. 手の甲にたっぷりのハンドクリームを取る(チューブタイプならば人差し指の第一関節くらいの長さ、手荒れがひどいときは第二関節までを目安)
2. 両手の甲を重ね合わせ、クリームを少しずつ広げる
3. 手のひらでをクリーム温めながら、全体になじませる
4. 親指から小指まで一本ずつ丁寧に円を描きながらなじませる
5. 指の間や爪の周りも一本ずつマッサージをするように塗る
6. 気持ちの良いと感じる強さで親指と人差し指の間を押す
7. 寝る前は綿100%手袋をすると効果があります

そうはいっても「仕事するのにクリームがベタつくから嫌」とよく言われます。最近ではハンドクリームも種類が豊富になっていますので日中は乳液タイプなど使用感が軽めのもの、寝る前にはしっかりとした高保湿なものと使い分けすることをお勧めしています。
クリームを塗るタイミングは手洗いをした際に毎回塗るのがベストです。「手を洗うことが多くてそうはいかない」といわれますが、「寝る前だけでも...」と実際にマッサージをしながらお勧めすると、気持ちよさからか、お伝えするほとんどの方はご自身で継続してくださいます。時にはそれを見ていたご家族も「私もやってみたよ」との声をいただき、三人で笑顔になります。

寅年.jpg謹んで新年のお慶びを申し上げます。本年もスタッフ一同精進し、利用者が安心してご自宅で暮らせるように看護・リハビリを行なう所存です。皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2021年を振り返り思い浮かぶのは、日本でのオリンピック開催ではないでしょうか。各選手の熱戦に心動かされた瞬間について、利用者さんやスタッフと話ができたのは、喜ばしいことでした。感染対策に重点を置いて開催された、史上初のオリンピックといえるのかもしれません。私たち訪問看護の現場でも、長引くコロナ禍で、リモートと対面におけるメリットとデメリットのバランスをとる1年だったように思います。現在も直行直帰とリモート勤務を継続し、必要時には顔を合わせる機会を設けながら、事務所運営に取り組んでいます。

私は管理者になり4年目を迎えました。現在のスタッフは常勤・非常勤の訪問スタッフ、事務員を合わせて16名となり、利用者も158名となりました。管理者として、自分の強みを活かし、弱みを補填するために内観する機会が増えました。振り返ると、自分が得た気づきを糧に試行錯誤した結果が「医師・関係機関とのスムーズな連携方法の構築」「新規利用者の相談から利用開始までの流れの確立」「訪問に出ているスタッフとのタイムリーな情報共有の仕方」に繋がったと思っています。これからも気づきを大切にし、主治医ならびに関係機関と連携して在宅療養の支援に努めます。

また、仕事の中で大切にしているのは「相手のニーズに寄り添うこと」です。ニーズを的確に把握するために相手の話を傾聴し、その上でニーズに応える為のアプローチをしていくこと、この2点を忘れないようにしています。これらはスタッフにも意識してもらえるよう、折に触れて話をしています。仕事を通して成長したいという "プロとしての気概" を持ったスタッフと共に、仕事ができることを嬉しく思っています。

2022年も、訪問看護はーと&はあとが皆様のご期待に添えるように、組織力の向上に努めて参ります。今年もどうぞよろしくお願い致します。

 秋次期もそろそろ終わり、徐々に寒さも厳しくなりバイクで走る際、手の冷たさにまいってしまいます。緊急事態宣言も明け、コロナウイルスの感染者も落ち着いてきています。

世間は徐々に元の生活に戻りつつある状況下になってきているように感じます。

 しかし、感染予防対策として手洗い、うがい、マスク着用が必須であることには変わりないと思います。我々の職業としても重要な事です。

 そんなマスクが必須の状況ですが、マスクがあることによって表情がわかりにくい、言葉が聞き取りにくい等のコミュニケーションの取りにくさを感じる事がありました。

 このような状況で大事なのは、相手に聞き取れるようにはっきりと話すことだと考えます。さらに声だけで相手に気持ちを伝えられるよう、抑揚をつけて話すことも必要だなと感じております。

 私は、昔人見知り(驚きと疑いの声が聞こえる気もしますが)で、人と話すのが苦手でした。皆様と関わる中で、マスク下でも気持ちや想いを少しでも多く伝えられたらいいなと思います。

私はまだまだ未熟で、拙いコミュニケーション能力だとおもいます。そのため、毎日が反省の日々です。

表現、言葉一つが影響力のある立場だという責任感を感じております。家族の様な関わりやすさでケアや相談を受けたい、と思いながら今日も訪問に伺っております。

今後も皆様に元気と安心を与えられるような関係を目指して参ります。

どうか皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。来年もどうぞ宜しくお願い致します。

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   9月の敬老の日に合わせ、100歳以上の高齢者の数が今年8万6510人になったと、厚生労働省が発表しました。

  長寿大国の日本にとって100歳を超えて生きるというのは昔と比べると珍しいことではなくなってきています。長生きが至上の価値かどうかは別の議論が必要ですが、健康で生き続けたいと願うのは決しておかしなことではないと思います。

  そこでよく聞く言葉として「健康寿命」というのがあります。健康寿命とはWHOが提唱した「自立した生活ができる期間」のことです。最新の情報では日  本人の男女平均の健康寿命は74.1歳と言われています。人生100年と言っても健康寿命の平均からは25年もの乖離があります。

単に長生きするだけでなく、いかに健康寿命を伸ばし「健康を維持しながら長生きする」ことが今後の重要な課題になってきています。

  前置きはさておき、今回はこの健康寿命を伸ばしながら長生きした私の祖父について少しお話したいと思います。

  私の祖父は1917年(大正6年)生まれで、今年7月に105歳で永眠しました。まさに人生100年を全うした日本人の1人が私の祖父になります。

周りからよく聞かれるのが長生きの秘訣です。そこで理学療法士の立場で少しでも皆様に参考になりそうなことを祖父の生活を思い出しながらお伝えします。(エビデンスはもちろんありません!)

 ・早寝早起き。毎朝は5時起き、21時には就寝。

・三食米飯。朝は必ず卵かけご飯とちりめんじゃこ。

     15時のおやつはコーヒー。好き嫌いなく、出されたものは残さず食べる。

      お肉が好き。晩酌コップ1杯程度。

・毎日朝と夜にそれぞれ30分かけて体操。

     筋トレではなく、1つ1つの関節を丁寧にゆっくり動かしながら

      ストレッチをメインに行う。

・お昼ご飯と15時のおやつの間は昼寝。

・日常的に畑仕事や米作り、薪割り

  (私の実家は平成になっても薪風呂でした)など身体を動かす事が多い。

・日記を付ける。

・贅沢をしない。

   上記は祖父の生活のほんの一部ですが、まさに「勤倹質素」「簡素清貧」と言った言葉を地で行くような祖父でした。子供の頃は「おじいちゃんというのはそういうもの」と思っていた為、自分が歳を重ね、またこのような仕事をすることになり、改めて祖父のストイックな生き方や「足るを知る」という美徳に何かしら感銘を受けることになりました。

   せっかく健康で長生きしているのに旅行や趣味に没頭することもなく、祖母と慎ましく過ごす祖父。亡くなる数年前まで大病も大怪我もなすることなく、90歳を過ぎても自転車を乗りこなしていた祖父。何を思って生きていたのか、もっと話をしていれば良かったと今は少しの後悔があります。

  「健康を維持しながら長生きする」ことの過程は人それぞれです。私自身、理学療法士として身体的な健康の重要性は理解できています。それと同時に祖父を見て感じるのは価値観や幸福感など心の健康の重要性です。「平穏」であり続けることは容易いことではありませんが、100年を生き抜くことは毎日の些細な努力の積み重ねであると、祖父の生活を思い出しながら感じるに至りました。

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