秋次期もそろそろ終わり、徐々に寒さも厳しくなりバイクで走る際、手の冷たさにまいってしまいます。緊急事態宣言も明け、コロナウイルスの感染者も落ち着いてきています。

世間は徐々に元の生活に戻りつつある状況下になってきているように感じます。

 しかし、感染予防対策として手洗い、うがい、マスク着用が必須であることには変わりないと思います。我々の職業としても重要な事です。

 そんなマスクが必須の状況ですが、マスクがあることによって表情がわかりにくい、言葉が聞き取りにくい等のコミュニケーションの取りにくさを感じる事がありました。

 このような状況で大事なのは、相手に聞き取れるようにはっきりと話すことだと考えます。さらに声だけで相手に気持ちを伝えられるよう、抑揚をつけて話すことも必要だなと感じております。

 私は、昔人見知り(驚きと疑いの声が聞こえる気もしますが)で、人と話すのが苦手でした。皆様と関わる中で、マスク下でも気持ちや想いを少しでも多く伝えられたらいいなと思います。

私はまだまだ未熟で、拙いコミュニケーション能力だとおもいます。そのため、毎日が反省の日々です。

表現、言葉一つが影響力のある立場だという責任感を感じております。家族の様な関わりやすさでケアや相談を受けたい、と思いながら今日も訪問に伺っております。

今後も皆様に元気と安心を与えられるような関係を目指して参ります。

どうか皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。来年もどうぞ宜しくお願い致します。

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   9月の敬老の日に合わせ、100歳以上の高齢者の数が今年8万6510人になったと、厚生労働省が発表しました。

  長寿大国の日本にとって100歳を超えて生きるというのは昔と比べると珍しいことではなくなってきています。長生きが至上の価値かどうかは別の議論が必要ですが、健康で生き続けたいと願うのは決しておかしなことではないと思います。

  そこでよく聞く言葉として「健康寿命」というのがあります。健康寿命とはWHOが提唱した「自立した生活ができる期間」のことです。最新の情報では日  本人の男女平均の健康寿命は74.1歳と言われています。人生100年と言っても健康寿命の平均からは25年もの乖離があります。

単に長生きするだけでなく、いかに健康寿命を伸ばし「健康を維持しながら長生きする」ことが今後の重要な課題になってきています。

  前置きはさておき、今回はこの健康寿命を伸ばしながら長生きした私の祖父について少しお話したいと思います。

  私の祖父は1917年(大正6年)生まれで、今年7月に105歳で永眠しました。まさに人生100年を全うした日本人の1人が私の祖父になります。

周りからよく聞かれるのが長生きの秘訣です。そこで理学療法士の立場で少しでも皆様に参考になりそうなことを祖父の生活を思い出しながらお伝えします。(エビデンスはもちろんありません!)

 ・早寝早起き。毎朝は5時起き、21時には就寝。

・三食米飯。朝は必ず卵かけご飯とちりめんじゃこ。

     15時のおやつはコーヒー。好き嫌いなく、出されたものは残さず食べる。

      お肉が好き。晩酌コップ1杯程度。

・毎日朝と夜にそれぞれ30分かけて体操。

     筋トレではなく、1つ1つの関節を丁寧にゆっくり動かしながら

      ストレッチをメインに行う。

・お昼ご飯と15時のおやつの間は昼寝。

・日常的に畑仕事や米作り、薪割り

  (私の実家は平成になっても薪風呂でした)など身体を動かす事が多い。

・日記を付ける。

・贅沢をしない。

   上記は祖父の生活のほんの一部ですが、まさに「勤倹質素」「簡素清貧」と言った言葉を地で行くような祖父でした。子供の頃は「おじいちゃんというのはそういうもの」と思っていた為、自分が歳を重ね、またこのような仕事をすることになり、改めて祖父のストイックな生き方や「足るを知る」という美徳に何かしら感銘を受けることになりました。

   せっかく健康で長生きしているのに旅行や趣味に没頭することもなく、祖母と慎ましく過ごす祖父。亡くなる数年前まで大病も大怪我もなすることなく、90歳を過ぎても自転車を乗りこなしていた祖父。何を思って生きていたのか、もっと話をしていれば良かったと今は少しの後悔があります。

  「健康を維持しながら長生きする」ことの過程は人それぞれです。私自身、理学療法士として身体的な健康の重要性は理解できています。それと同時に祖父を見て感じるのは価値観や幸福感など心の健康の重要性です。「平穏」であり続けることは容易いことではありませんが、100年を生き抜くことは毎日の些細な努力の積み重ねであると、祖父の生活を思い出しながら感じるに至りました。

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この度、『訪問看護ステーションはーと&はあと』は、10月1日をもって、4周年を迎え5年目に入りました。

4周年を迎えられたのは、ひとえに皆様のおかげと、心から感謝しております。今までも、これからも「利用者のニーズに応えること」を大切に進んでいく所存です。

当ステーションが考える利用者とは「訪問看護が必要な方」「ケアマネージャー」「先生」「医療機関」と考えています。これらすべての方のニーズを的確に把握し、期待に応え続けるために、欠点は素直に認めて恐れず正すこと、良い点は強化することを意識しています。良いことも偶然起こるのでは意味がなく、いつでも再現できるようになってはじめてプロの技といえると思っています。というと、さもできているようですが、まだまだその境地に至るまでは長い道のりだと思います。ですが【目指さないことには決してたどり着けない】と肝に銘じ、日々実直に仕事に取り組んでいきます。

5年目の「訪問看護ステーションはーと&はあと」も、変わらぬご愛顧をどうぞよろしくお願い致します。

管理者 山本愛

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暑い季節は、汗も多くかくため不潔になりやすく、入浴困難な方もいらっしゃいます。そんな方に、訪問看護で実践している、ベッド上でもできる洗髪方法をご紹介します。

 ○紙おむつを使っての洗髪方法

【利点】

・  最近の紙おむつは、大量の水分を吸収してくれます。

  洗髪に使用される水量でも問題ありません。

・  準備、後片付けが簡単。

・  短時間で可能。

・  呼吸困難のある人で、上体を少し起こしたままでも出来る。

【欠点】

・  紙おむつのコストが高い。

・  紙おむつを頭にあてることに抵抗がある。

 【準備物品】

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ビニールシート1枚/バスタオル1枚/タオル1枚/フェイスタオル1枚/紙おむつ/

シャンプー、リンス/ペットボトル2~3本/ブラシ/耳栓綿球2個/ドライヤー

※   綿球はなくても問題ありません。

紙おむつは、半分に切らずに使用しても構いません。

【手順】

  1. 膝を曲げ、膝下に枕や座布団を挿入し、安楽を保つ。
  2. 頭部から肩の位置にビニールシート、バスタオルを敷く。紙オムツを利用者の襟元に置く。
  3. 襟元にパットを巻き、両耳に綿球を入れる。

   ※フェイスタオルで顔を覆っておくとお湯がかからなくて

    良いかもしれません。

  1. お湯を髪全体にかけ濡らす。シャンプーを手掌で伸ばして髪全体につけ、よく泡立て洗う。

   ※シャンプーはリンスインタイプのものだとお湯が少なく

    また利用者の負担も少なくなるため良いかも知れません。

  1. 洗い終わったら、タオルでシャンプーの泡を拭き取る。お湯を少量ずつ流しながら十分にすすぐ。

   ※片手をお椀のような形にし、お湯を手に溜めながらパシャパシャ

    と洗うと効率よくすすぐことが出来ます。

  1. すすぎ終わったら上に重ねた半分の紙オムツを取り除く。
  2. 髪の水分をきりマッサージするようにリンスをして、洗い流す。
  3. 両耳の綿球、フェイスタオル、紙オムツを取り除き、バスタオルで髪の水分を拭き取る。
  4. ドライヤーで髪を乾かしブラシで整え、バスタオルとビニールシートを取り除き、体位を整える。

様々な工夫により、清潔を保ちたいという人間の基本的欲求を実現することができます。洗髪ケアをさせていただくと、みなさん「あぁ~気持ちいい!ありがとう。」と笑顔になられます。

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身体を綺麗にすることは、感染などのリスクを下げることだけではありません。ケア中の他愛のない会話から、利用者様の考え方や想いを知ることができます。良い関係を築くためのコミュニケーションを大事にしていきたいと考えています。

これからも、多くの利用者様を笑顔にできるよう、看護ケアの質向上に努めます。